カプコンより配信中のニンテンドー3DS用コミュニケーションゲーム『めがみめぐり』。2017年6月に行われた“めがみめぐり祭 2017 水無月”に続き、2度目となるファンミーティングイベントが、10月7日に東京・グレースバリ秋葉原にて開催された。本記事では、昼夜公演のうち、昼の部の模様をお届けする。
この日の舞台には、ツクモ役の伊藤彩沙さん、アマテラスオオミカミ役の尾崎由香さんというおなじみのメインMCふたりに加え、昼の部ではアメノウズメ役の佐々木未来さん、アメノサグメ役の千菅春香さんが、夜の部ではソトオリヒメ役の大塚紗英さん、ククリヒメ役の今村彩夏さんが出演。
同じ岩手県出身声優として、とても仲がいいという佐々木さんと千菅さん。また意外にも千菅さんは、伊藤さん&尾崎さんとはラジオでの共演はあるものの、イベントでは初めてということもあって、ワクワクしていたようでちょっぴり高めなテンションだった。
最初のコーナーは朗読劇。この日の会場である、“秋葉原”にちなんだオリジナルストーリーが展開された。
秋葉原にやってきたツクモ一行。生まれたばかりで、まだ世の中のことをよく知らないツクモだが、この地にある神田明神のことは知っていた。なぜなら、神田明神の周辺は“隠れグルメ”の聖地だったから……!
せっかくなので……と神田明神を訪れたツクモは、めがみの気配が感じられないことに首をかしげる。それもそのはず、10月は“神無月”の名の通り、各地の神様たちが出雲に集まっているからなのだ。
そこで、何と神様たちに会いに出雲へ行こうと言い出すツクモ。『めがみめぐり』の世界で出雲まで行こうとすると、2000マスはくだらない。難色を示すアマテラスに、ツクモは「宝玉1個で指定駅ジャンプすればすぐですよ!」と言い放つ。めがみによる“悪魔のささやき”である(笑)。そして観客席のヌシ様たちも巻き込んで「指定駅ジャンプは効率的!」と声を合わせてどこかにアピールし、宝玉を使って出雲大社前駅へと向かうのだった。
神様たちが集まるため、ほかの地方とは異なり10月を“神在月”と呼ぶ出雲では、アメノウズメとアメノサグメが登場。お約束の舞ボケに加え、今回はサグメの得意技を使った“占いボケ”も披露される。ツッコミ続けるアマテラスも大忙しである。
しかし、先ほどの指定駅ジャンプの宣伝といい、成長ぶりが著しいツクモの姿を見ているうちに、アマテラスの様子に変化が……。「もう自分は必要ない」と、寂しげな顔をして本殿(ダンボール)の中に引きこもってしまう。すると、辺り一面が真っ暗に。かつての天岩戸事件とそっくりの状況に、ツクモ、ウズメ、サグメの3人は何とかアマテラスを本殿から連れ出そうと決意する。
……というところで、前半が終了。思わぬ展開に会中がザワめく中、歌のコーナー“らいぶめぐり”へと突入する。
まずは佐々木さんが歌うアメノウズメのキャラクターソング『徒然に…』。ウズメのイメージカラーは緑で、サイリウムで緑一色に染まった客席を見て、佐々木さんも「なじみのあるカラーですね」と笑っていた。
続いては千菅さんによる、アメノサグメの『おしえて神様』。神秘的な雰囲気のサグメらしい、シンセサイザーの音色が特徴的なミステリアスな曲で、他のキャスト陣も「オシャレ!」と絶賛していた。
ライブの後は、トークコーナー“おしえてめがみ様”へ。一問一答形式で、MCの伊藤さんの質問に、尾崎さん、佐々木さん、千菅さん(+伊藤さん)がスケッチブックに回答を書いていくというもの。お題は“最近、散財したなぁと思ったもの”。
千菅さんは“古着”。二度と出会えない……というストーリーをついつい頭の中で描いてしまっては、それに負けて買ってしまうのだという。着るため、というよりはほとんどコレクションに近い感覚だという言葉に、熱きコレクター魂を持つヌシ様たちもウンウンとうなずいていた。
佐々木さんは“大人な化粧水”。いわゆる“S○-II”である。「まだ早いんじゃないか」と思いつつも、沖縄旅行で免税店に寄ったときついに買ってしまったらしい。内容量の少なさに驚きつつも、きちんと用法どおりの量を使っているとのこと。
尾崎さんは“リュック”。女性声優における使用率の高さが話題になっているこのアイテム、ついに尾崎さんもデビューしたようだ。新宿で20分くらい悩んで買った、ちょっと“いいモノ”らしい。
最後に、伊藤さん自身も回答を披露。“ヘアアイロンとドライヤー”と、女子力の高いアイテムで、この話題には会場のヌシ様たちよりも他の3人が食いついていた。
ここからは、イベントも後半戦へ。まずは朗読劇の続きから始まるということで、さっそく尾崎さんが“本殿”であるダンボールの中へ移動。会場中が大爆笑していた。
ウズメがさまざまな舞を見せたり、サグメが占い(おもに身長関連)をしたり、あの手この手でアマテラスの気を引こうとするが、ツッコミはすれど出てこない。そこで満を持してツクモが参戦。「アマテラス様を必要としているのは私だけじゃない」と、感動的なセリフにアマテラスの心もグッと動く。そして、会場中のヌシ様たちを巻き込んで、皆で『めがみめぐり』を歌うことになるのだった。前日のTwitterで、伊藤さんが「ノドの調子を整えてきてください」とつぶやいたのはこのことだったのである。
そんなツクモに、アマテラスも腰を上げて「条件がひとつあるぞ」と伝える。「それは……ワシにも1曲歌わせることじゃ!」と、持ち歌の『I'm サンシャインガール』を熱唱。歌い終わるとすっかり暗闇も晴れ、一件落着で一行は新たな旅へ向かい、朗読劇は幕を閉じた。
しかし、ここで伊藤さんが「私だけまだソロで歌っていないんです!」と、自分の出番を要求。ツクモのキャラクターソング『ここからのスタート』を披露する。王道のアイドルっぽい歌と振り付けに会場のテンションもマックス! そして「せっかくだから皆で歌いたい!」ということで、オリジナル版は9人で歌っていた『ファイファイハイテンション!』をこの日だけの4人バージョンで歌うことに。
興奮冷めやらぬ中、ついにエンディングへ。ここでゲーム配信1周年を記念して、『めがみめぐり』のキャラクターソングをすべて収録したアルバム『めがみめぐりキャラクターソングコレクション+めがみめぐり祭2017神無月~ヌシ様、真っ暗闇です!~DVD』の発売が決定したとアナウンスされる。
詳細は以下の通り。
『めがみめぐりキャラクターソングコレクション+めがみめぐり祭2017神無月~ヌシ様、真っ暗闇です!~DVD』
2017年12月6日発売予定 CD+DVD 価格:6500円[税抜](7020円[税込])
特典:
1.『めがみめぐり祭2017 神無月~ヌシ様、真っ暗闇です!~』の模様を収録したDVD
2.WEBや月刊ブシロードで連載していた『めがみめぐりの4コマめぐり』(漫画:巻々廻)をすべてフルカラーで収録した特製64Pブックレット
3.箕星太朗先生描き下ろし特製クリア三方背ケース
そして最後に、4人の感想を聞いて約90分のイベントが終了。ゲームも配信からもうすぐ1年を迎えることもあって、グッズ類も充実してきた印象。今回はゲストふたりずつでの2公演となったが、7人のめがみやムナカタ三姉妹などが揃ってのイベントも観てみたいところだ。響 Radio Stationで毎月第1・第3月曜日に配信中の『めがみめぐりのらじおめぐり』などを聴きながら、その日を楽しみにしたい。
『めがみめぐりのらじおめぐり』配信サイト
https://hibiki-radio.jp/description/megami/detail