2017年10月7日(土)、徳島県にて開催された“マチ★アソビ Vol.19”の東公園ステージにて、ゲームクリエイタートークライブが行われた。

ここでしか聞けない話が盛りだくさんのゲームクリエイタートークライブ【マチ★アソビVol.19】_01
ここでしか聞けない話が盛りだくさんのゲームクリエイタートークライブ【マチ★アソビVol.19】_02

 このイベントは、マチ★アソビではおなじみの人気イベントで、会場には多くのゲームファンが訪れた。出演者は、サイバーコネクトツーの松山洋氏、カプコンの小嶋慎太郎氏、江城元秀氏、日本一ソフトウェアの菅沼元氏、バンダイナムコエンターテインメントの飯塚啓太氏、ノイジークロークの坂本英城氏ら。オープニングでは、キャラクターのポップや、ゲーム内に登場する武器を引っさげたゲームクリエイターたちがつぎつぎにステージに登場した。

ここでしか聞けない話が盛りだくさんのゲームクリエイタートークライブ【マチ★アソビVol.19】_03
菅沼氏は日本一ソフトウェアの新川社長の等身大ポップを伴っての登壇し、会場のギャラリーを驚かせた。

 トークライブは、MCのアメリカザリガニ平井義之氏から出題されたお題に、クリエイターたちが回答する形で進行し、ユニークな回答が続出した。坂本氏の“音楽制作”に絡めた回答では、会場のギャラリーはもちろん、ゲームクリエイターたちにとっても意外な要素がたっぷりだったようだ。会社で経験した意外な出来事というお題には、畑を作る、着ぐるみに入るというといった体当たり的な企画の体験談が飛び出し、会場を多いに盛り上げていた。

 出演者の個性と、ゲーム会社ごとのスタンスの違いが絡み合い、お題への回答は硬軟さまざまなものとなったが、“マチ★アソビ”に参加し続ける理由という質問に対しては、“ユーザーとの距離が近いこと”というニュアンスの回答が相次いだ。イベントに来てくれたユーザーと会話することで、作品の手応えを感じることはもちろん、新しいアイデアなどが生まれることも多いそうだ。

 また、クリエイター仲間との交流からも、新しいコンテンツにつながるケースなどもあり、参加していれば何かが起きるかもしれないという期待もうっすらとあるという。実際に生まれたコラボの中には、“ふつうに仕事をしていたら生まれなかったもの”も多く、大人の文化祭的な楽しみを抱いて参加しているというクリエイターもいるようだ。

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サイゲームスブースで発売されている松山洋氏のTシャツは、“マチ★アソビ”のゆるい空気をきっかけに生まれた奇跡の(?)コラボとなっている。本年度は、『おへんろ。』をテーマにして制作されたそうだ。

 ものづくりの視点や、コンテンツを広げるためのPRへの取り組みかた、そして、ゲームクリエイターたちの持つ熱さと温かさがあふれるトークイベントは、立ち見が出るほどの大盛況となった。

出演者(敬称略)
カプコン:プロデューサー 江城元秀氏(代表作:『大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-』など)、プロデューサー 小嶋慎太郎氏(代表作:『モンスターハンターダブルクロス』など)
サイバーコネクトツー:代表取締役 松山洋氏
日本一ソフトウェア:プロデューサー 菅沼元氏(代表作:『追放選挙』など)
ノイジークローク:作曲家 坂本英城氏(代表作:『文豪とアルケミスト』など)
バンダイナムコエンターテインメント:飯塚啓太氏(代表作:『CODE VEIN』など)

MC:アメリカザリガニ 平井善之氏