6回目を迎えたUBIDAY
2017年10月9日、東京・渋谷ヒカリエホールで開催された“UBIDAY2017”。UBIDAYの最後は、今年も同社代表取締役社長スティーヴ・ミラー氏、マーケティングディレクター・辻良尚氏、PRマネージャー・福井蘭子氏によるぶっちゃけトークが魅力の“ラウンドテーブル”が開催された。
『レインボーシックス シージ』の成長
今年で6回目となるUBIDAY。これまでは秋葉原で開催されてきたが、今年は渋谷ヒカリエホールでの開催となった。その理由は辻氏によると、『アサシン クリード オリジンズ』が世界同時発売になったことで、開催時期がこれまでの11月から前倒しになり、会場も変更になったという。すっかりゲームファンにはおなじみとなったUBIDAYではあるが、会場が変わったことで勝手も変わり、準備から開催までも随分と苦労があったそうだ。実際、会場の広さ自体は2倍になったものの、物販コーナーを中心に人の流れが滞ったり、来場者に迷惑をかけたことを陳謝していた。
UBIFDAY2017を振り返って、3人とも『レインボーシックス シージ』の想像以上の成長を上げた。今回は、eスポーツの大会を終日開催したわけだが、『シージ』とeスポーツの今後を考えると、「別々に開催してもいいかもしれない」とスティーヴ氏。確かに、開場と同時に『シージ』の大会目当ての来場者がホールに殺到したのを見ると、それも手かもしれない。福井氏は「(UBIDAYは)みんながハッピーにならないと意味がない」と言い、辻氏も「今後のeスポーツの動きを注視したい」と語った。
発売直前の『アサシン クリード オリジンズ』と発売日が発表された『ファークライ5』&『ザ クルー2』
続いては、試遊出展もされた注目タイトルについて。
UBIDAY2017のもうひとつの主役は『アサシン クリード オリジンズ』だろう。何といっても全世界同時となる10月27日に発売を控え、期待も高まる。
PVの最後に表示される“全てが終わり そして始まる”というフレーズについて、PRとしてかなりプレイしているという福井氏は、「プレイしているからこそわかる“グッとくる感”がある」といい、またボリュームも膨大で、「終わんない!」(福井氏)と力説。
その『アサシン クリード オリジンズ』だが、発売直前にとなる10月25日に、声優の福山潤さんと大塚芳忠さんをゲストに招いての生放送が決定。さらに、“ディスカバリーモード”の日本語化も発表となった。
ちなみにこの“ディスカバリーモード”というのは、敵が出現しない状態でゲームのフィールドを歩き回れるもので、まさに歴史を学んだり、紀行したりといった楽しみかたができるようだ。情報量が膨大なため、日本語へのローカライズにはいろいろと高いハードルがあったそうだが、スティーヴ氏のがんばりとネゴシエーション能力で実現したという。スティーヴ氏によると、UBIDAYの存在は大きく、イベント開催はこういった際にも意味を持つそうだ。
続いては『ザ クルー2』。ここで待望の発売日が発表され、2018年3月16日となった。本作もほぼ世界同時発売になる予定だといい、また、ダウンロード版のゴールドエディションの購入特典には3日間のアーリーアクセスが付属するそうだ。「アーリーアクセスはユービーアイ史上初」(福井氏)とのこと。
『ファークライ5』も、UBIDAY2017で発売日が発表されたタイトル。初回限定特典には“ドゥームズデイ・プレッパーパック”などが付属する。この名称はゲームに由来しており、スティーヴ氏によると“ドゥームズデイ”はいわゆる世界滅亡の日を、“プレッパー”は世界の終焉の日を待ち、準備している人……『ファークライ5』のカルト教団にも通じる人たちなわけだ。“ファーザーズエディション”ともども、2018年10月10日より予約受付が開始される。
やっぱりあったサプライズ!
そして、サプライズ発表! E3 2017で話題となった『スカル アンド ボーンズ』の日本発売が、2018年秋に決まった。海戦を描いた本作は、ユービーアイソフトのシンガポールスタジオが手掛ける完全新作となるが、シンガポールスタジオは、『アサシン クリード4 ブラックフラッグ』での海戦シーンを手掛けているそうで、そういう意味ではお手のモノ。辻氏によると、本作にはオンライン要素があるらしく、なるべく世界同時期も発売したいそうだ。
さらなる新タイトルは?
ここで話題に上がったのは、同じくE3 2017で発表されて話題になったタイトル。
まず名前が出たのは『Starlink: Battle for Atlas』だが、この場合、フィギュアと連動するゲームのため、流通やハードメーカーとの調整が必要となる。また、『Beyond Good & Evil 2』については、福井氏がスティーヴ氏に「出します?」と迫るも、スティーヴ氏は「出したいな」と語るに留まる。
最後は、日本では2018年1月18日発売予定のNintendo Switch用ソフト『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』。海外では好調なセールスを誇っている本作。ちなみに、ユービーアイソフトにはかなり大きなマリオの格好をしたラビッツの人形があるそうだが、UBIDAY2017の会場に持ってくるのは無理なほどのサイズらしい。いずれ、何かの機会に見られる……かも!?
と、盛り上がってきたところで残念ながら時間切れ。MC・今立進の誘導尋問で「じゃあ、来年(のUBIDAY)はドームで」と言わされたスティーヴ氏。「どこのドームかはわからない」と煙に巻いたが、UBIDAY2018の開催は前向きに検討してくれると明言! ファンとゲームメーカーの距離が圧倒的に近いUBIDAY、来年の開催も楽しみにしています!