2017年9月21日(木)から9月24日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2017(21日・22日はビジネスデイ)。Wargamingブースでは最新情報の発表ステージが行われた。
最初に登壇したのはCEOのビクター・キスリー氏。Wargamingが東京ゲームショウに出展するのは今年で5回目。ビクター・キスリー氏も初年度から欠かさず来日しており、個人としてもTGSには特別な思いがあるという。
『World of Tanks』や『World of Warships』(以下、WoWs)などで知られるWargamingは、新作『Total War: ARENA』(以下、TWA)のクローズドβテストを実施中だ。本作は実在の英雄を操って部隊を指揮し、仲間とともに敵の撃破を目指すオンライン対戦ゲーム。現在は3ヵ国、10人の英雄が実装されている。ビクター・キスリー氏は新たな勢力として“日本”を近日中に公開すると発表した。
続いて、『WoWs』アジアプロデューサーの柳沼恒史氏とミリタリーアドバイザーを務める宮永忠将氏が登壇。さまざまなアーティストのデザインをゲームに取り入れる“アーティストシグネチャー”シリーズの一環として、イラストレーター・小林誠氏とのコラボを発表。戦艦・紀伊と小林誠氏がデザインした紀伊用の永久迷彩(※)を9月22日から販売する。
(※艦体に塗装を施す通常の迷彩アイテムは消耗品。今回販売されるものは効果が永続するタイプ)
宮永氏によると、紀伊型は建造計画こそあったものの、世に出ることはなかった戦艦。図面をもとに『WoWs』用の戦艦として開発され、日の目を見ることになった。金剛型の速度と長門型の攻撃力を併せ持つ予定だったそうで、何ともロマンあふれる艦艇である。テストで実際に触った柳沼氏は「対空が強い」と感じたという。
なお、小林誠氏はメカデザインや3D造型で知られるアーティスト。1985年に公開されたアニメ『機動戦士Zガンダム』ではジ・Oやマラサイ、バウンド・ドック、ガザCなどを手掛け、ZZガンダムの基礎デザインも考案した実力派だ。
さらに、戦艦・大和の姉妹艦の2017年内実装を検討中であることが明かされた。大和との差別化を図るため、柳沼氏はTier10は避けたいとコメント。艦艇の名前自体は明言されなかったが、大和の姉妹艦と言えば一隻しかないので、“武蔵”で間違いないだろう。
今回は『WoWs』に関する発表が中心だったが、看板タイトルの『World of Tanks』は2017年9月5日に30対30の新モード“グランドバトル”を実装し、順調なアップデートを続けている。eスポーツへの取り組みやVRを使った施策など、Wargamingの展開から目が離せない。