これは衝撃的な新しさ!『信長の野望・大志』試遊レポート【TGS2017】

東京ゲームショウ2017、コーエーテクモゲームスブースで限定試遊出展されている歴史シミュレーションゲーム『信長の野望・大志』(2017年11月30日発売予定)の試遊レポートをお届け。

システムが一新されたシリーズ最新作!

 2017年9月21日(木)~24日(日)、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2017(21日、22日はビジネスデイ)。コーエーテクモゲームスブースでは、人気歴史シミュレーションゲームのシリーズ最新作『信長の野望・大志』(以下『大志』)の体験版が出展されている。注目は、前作『信長の野望・創造』から大きく生まれ変わったそのシステム。本記事では、プレイレポートを通してその内容をお届けする。

 その前に、ゲームの紹介から。『大志』は、日本の戦国時代を舞台にした 歴史シミュレーション。ひとつの大名家を操作して、内政で国を富ませながら軍事力を高め、外交でほかの大名家と手を結んだりしながら、合戦で領土を広げ、戦国の世を終わらせることが目的となる。4年ぶりの新作となる本作では、大名の生きざま(AI:人工知能)や個性を表現した“志”という新システムが登場。全国の大名が、それぞれの思惑に従って動くことで、これまでになかった戦略性が生まれている。それにともない、内政システムも一新され、“商圏”や“方策”といった新要素も盛り込まれた。

 とまぁ、変化したところを並べていくと何やら複雑そうに感じるかもしれないが、『大志』の特徴は3つ。

  • (画面が)見やすい
  • (やるべきことが)わかりやすい
  • (敵の行動が)読みにくい

である。「“読みにくい”ってマイナスじゃん!」と思われるかもしれないが、さにあらず。言い換えれば“意外性”というか、“コンピューターっぽくない”というところだろうか。敵がそれぞれの思惑でバラバラな行動を取るので、プレイが単調にならないのである。今回の試遊でも、意外な展開に驚かされることになった。

試遊スペースはイスあり、ヘッドフォンつきでじっくりプレイできる体制。

若いころの信長の志は“うつけの天下”。

最強信長軍団の快進撃と悲劇

 今回は限定試遊会ということで、招待制のため皆がプレイできるわけではないが、コーエーテクモゲームスの厚意でプレイさせてもらった。当選した方は予習として読んでほしいし、残念ながら当選しなかった方も、これを読んで想像を膨らませてほしい。

 体験版では、1560年の織田家を操作しての約30分の試遊時間が用意されている。ただし、プレイ時間に限りがあるため歴史イベントなどの会話シーンはあえて発生しないように設定してあり、まずは内政や外交、戦闘の基本的なサイクルを知ってもらおう……というものになっているようだ。

 最初に目に付いたのは、前作から大きく変わった基本画面。全国を1枚のマップで表現しているのは従来通りなのだが、『大志』では通常時でもより広範囲に表示されていて、周辺勢力との位置関係がわかりやすくなっている。また、各アイコンや名前の表示が大きくなっていたり、大名家がイラスト入りのアイコンで表示されていたりと、全体的にとても見やすくなっているという印象。

 変わったのは見た目だけではない。これまでは、内政だけでも拠点をひとつひとつ指定して、内容と担当者を決め……と序盤から細かい操作を積み重ねていくイメージがあったのだが、『大志』では毎ターン(1ターンで1ヵ月経過)ルーティーンでやらなければならないのは、内政で商圏の進出・投資の指示をすることくらい。

 そのほか、“評定”で配下の意見を採用し、そこで得た“施策力”を使って“方策”を実行(※)したり、農業の指示を行えるのだが、それらは3ヵ月に一度となっている。そもそも序盤は勢力が小さいため、外交や軍事ですることがなければ、1ターンがわずか数十秒で終わってしまうこともある。忙しいプレイスタイルに慣れすぎた身には、むしろ「本当にこれだけでいいのか?」と不安になってしまった。
※方策……収入増や戦闘時の能力アップなど、さまざまな分野で常時追加効果をもたらす強力なもの。施策力次第でいくつでも実行できる。

 歴史シミュレーションの華と言えば戦争である。早く攻めたい。しかし、序盤のうちは兵力が心もとないので、まずは手持ちの兵力を増やしてみることにした。

大志』では、各拠点の住民たちを“募兵”することで兵力が増やせる。兵士の種類は“農兵”と“足軽”の2種類。農兵はその名の通り、ふだんは農業をやっている兵士で、弱いが金銭負担はない。足軽は、本作では歩兵を表すものではなく、お金で雇う“プロ兵士”のこと。こちらは強いが毎月給料を払わなければならないので、コストがかかる。そのため、商圏が未発達で収入が低いうちは足軽には手が出ず、必然的に農兵を雇うことになる。

 しかし、農兵を増やすと農業をする人(農民)が減ってしまうため、そのぶん兵糧収入もカットされる。募兵時は雇う人数によってどのくらい収入が変化するかも表示されるので、赤字にならない程度にちょっとずつ兵士を増やしていくことになる。ちなみに、農民は農業コマンドで農地を拡大したり、時間が経過するごとに増えていくぞ。

 というわけで、序盤のうちは商圏の進出・投資をしておけばオーケーなのだが、いやいや、せっかくの貴重な試遊の機会、何かやっておきたい。そこで、外交に目を向けてみることにした。

商圏を広げて、収益を増やしていく。

 そこで気付いたのは「信長くんには友だちがいない」ということである。隣接する三河の今川、美濃の斎藤、伊勢の本願寺、さらにその周辺の武田、浅井、六角、北畠……。敵対はしていないまでも、友好関係にある大名がひとつもない。斎藤も道三ではなく義龍だ。今川あたりから攻められても、誰も助けてくれそうにないのは容易に想像できる。とりあえず当面の敵、今川家を除く周辺の大名家に、片っ端から使者を送って心証を高めることにした。

 心証を効率よく高めるには、奏者にある程度の能力が必要となるのだが、その点織田家には優秀な人材が揃っている(友だちはいないけど)。数ヵ月のうちに、通商許可をもらえるくらいには各大名家からの心証が上昇していった。

 そこでハタと思ったのは「通商許可って、何?」ということである。近くにいたスタッフさんに教えてもらうと、通商許可というのは、“ほかの大名家の拠点に商圏を進出させるために必要なもの”らしい。そもそも商圏というのは、大名家の金銭収入に直結するもので、その拡大・強化は必須。それが、通商許可さえあれば自分の領土を越えて広げられるのであれば、広げないわけにはいかないだろう。

 織田家は尾張にしか領土がなかったが、商圏だけは美濃から近江へと進出。収入も右肩上がりである。そこで満を持して、募兵を開始した。農兵に加え、足軽もギリギリまで雇い入れる。目標である今川家の鳴海城の倍以上の兵力を確保し、いざ戦争へ。体験版では桶狭間の戦いは発生しないが、史実とは反対にこちらから“宣戦”をして攻めてやった。

 すると、それまでそこそこ仲よくなっていたはずの周辺大名たちの態度が急変。武田も、斎藤も、本願寺も一斉に織田家の敵に回ったのである。これこそが新要素“志”の影響で、各大名の性格を把握していなかったこちらのミスと言えるが、こ、これはヤバい……。とはいえ、試遊時間は残り数分である。その後のことは知ったこっちゃないと、かまわず戦争を開始した。

みんな敵。

 戦闘は、まず“行軍”フェイズで進行ルートを決め、進軍を開始する。進軍中、敵軍とぶつかるとその場で“決戦”が始まるという仕組みだ。

 決戦の流れは

  1. 1.出陣部隊の布陣を決める
  2. 2.敵軍の居場所や行動を予測しつつ、各部隊の進路を指示
  3. 3.戦闘を開始し、オート進行に任せる
  4. 4.ターンが終了したら2に戻り、2と3のくり返し
    となる。戦闘は基本的にオートで進行するが、途中で配下武将が“提案”をしてくることがあり、それらを採用することはできる。

 残念ながら、戦闘の途中で時間が来てしまったためにここでプレイは終了。戦闘は決戦も含めて、1回あたり10分程度はかかるようなので、もし試遊時に戦闘も体験してみたいという人は、早めに募兵をして戦争を仕掛けてみるといいだろう。

 また、今回は敵の2倍以上の兵力を準備したこともあり、とにかくゴリ押しで攻めてしまったのだが、最初は敵部隊がどこにいるかもわからないので、慎重に進んで敵を発見してから細かい作戦を練るといいかもしれない。とくに、敵を複数の部隊で“挟撃”すると、一気に敵の士気が下がって敵は実力を発揮できなくなる。そういった効果を利用すれば、戦闘を有利に運べるはずだ。

 30分もの試遊時間、たっぷりと新要素を味わうことができた。むしろ、まだまだ遊び足りないくらいである。『大志』は見た目も中身も前作『創造』から大きく変化しており、あらゆるものが新鮮に感じられた。それでいて、やることは非常にシンプルになっていて、“やるべきこと”さえ教えてもらえば、初心者でもとっつきやすいシステムなのではないだろうか。ゲームの発売は2017年11月30日、あと2ヵ月と少し。楽しみでならない。

試遊のポイント

 今回の試遊を通じて体験すべきポイントをまとめてみた。

  1. 生まれ変わった内政→商圏を広げながら、3ヵ月に一度農業を行う
  2. 最初のターンから周辺大名と外交で心証を上げて通商許可(心証20必要)をもらう
  3. ある程度収入が増えたら募兵で兵力確保
  4. 募兵が終了したら戦争

うまく進めれば、1回の試遊時間でこれらすべての要素を楽しめるはず。これまでシリーズ作品を遊んできた人も、最初は大きく変化したユーザーインターフェースに戸惑うかもしれないが、慌てずに必要な要素をチェックしていこう。



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※画面は開発中のものです。