2017年9月17日、東京都秋葉原のe-sports SQUARE AKIHABARAにて、対戦格闘ゲーム『ヴァンパイアセイヴァー』(以下、『セイヴァー』)の大型大会“Judgement Day 5”が開催された。
『セイヴァー』は20年前にアーケード版が稼動し、いまなおファンたちによって熱い対戦が楽しまれている名作2D対戦格闘ゲーム。プレイアブルキャラーにはサキュバス、狼男、赤ずきんの女の子といったアニメ調の個性的なキャラが揃い、ハイスピードでテクニカルなバトルがくり広げられるタイトルだ。
“Judgement Day”はそんな『セイヴァー』好きのプレイヤーたちが集う、ユーザーコミュニティの主導で行われている大会。2013年に第1回が開かれてから年1回のペースで継続開催されており、今年で5回目を数える。
イベント当日の会場には大会用にアーケード筐体が持ち込まれ、野試合用に家庭用版の対戦台も複数台設置。開場時間の朝10時から続々と来場者が集まり、対戦や交流が楽しまれた。
個性的なプレイヤーたちによるハイレベル大会
大会形式は3on3のチーム戦。プレイヤーは3人1組でチームを組んで大会にエントリーし、各対戦組み合わせはチームどうしの勝ち抜き戦で勝敗を決定するルールが採用された。
大会の流れは一次予選→二次予選→決勝トーナメントとなっており、出場チームはまずそれぞれがクジを引いて一次予選の組み合わせを決定。一次予選では出場チームが3チームか4チームのブロックに分けられ、リーグ戦か変則トーナメントにて1位と2位を選抜。1位チームは二次予選に進出、2位チームはプレイオフブロックに振り分けられて敗者復活を争うといった、独自のレギュレーションで進行された。
出場選手の中には、コスプレ姿でプレイする選手、海外から参戦したチーム、上着をタンクトップで統一したチームなど、個性的な面々が登場。進行中は選手の呼び出しや試合結果の記録などの運営をほぼ選手のみで実行しており、来場者の多くが大会に協力して全力で楽しむ姿が目立っていた。
決勝トーナメント
予選を突破し、決勝トーナメントに進出したのは以下の8チームだ。
【南浦和※〇被害者の会】さかもと/おけけび/リネ
【3rd strike!!】こわはら/こめまる/わんたーれん
【ハーベスト斑尾】ナス/Kaji/ほえ
【ヤマネコッ!】yama/土猫/マサヒコッ!
【通報しないでください】始末屋/クマ/大内ジェダ
【刀犬銃夢】ナカニシ/たかはし/コショー
【川越マグマックス】デカメロン/川越QB/おさかな
【待ち合わせはドンキ!】bow/まの/くろえ
ここからはステージ上の筐体1セットのみを使用し、全ての試合が来場者全員で見守られつつ進行。予選から続く会場の熱気はさらに熱くなり、ハイライトシーンでは大歓声が上がる盛り上がりの中、真剣勝負が繰り広げられた。
そして決勝戦まで勝ち上がったのは【通報しないでください】と【3rd strike!!】の2チームだ。
先鋒・大内ジェダ選手(ジェダ)vs.先鋒・わんたーれん選手(ザベル)
ジェダが引き気味に立ち回り、ザベルの接近を上手く捌き切って大内ジェダ選手が勝利。
先鋒・大内ジェダ選手(ジェダ)vs.中堅・こわはら選手(サスカッチ)
サスカッチがジェダの手数にじっくりと対応し、的確な反撃を軸とした対応力を見せたこわはら選手がジェダを撃破。
中堅・クマ選手(サスカッチ)vs.中堅・こわはら選手(サスカッチ)
【通報しないでください】は悩んだ末にクマ選手を投入して同キャラ戦を決断。高火力キャラどうしの殴り合いはこわはら選手が体力リードする展開となるが、後半にクマ選手の渾身のコマンド投げがヒット。流れを一気に逆転してクマ選手が勝利する。
中堅・クマ選手(サスカッチ)vs.大将・こめまる選手(ザベル)
序盤は一進一退でお互いに体力を奪い合う接戦。後半戦、サスカッチの空中攻撃を空中ガードしたザベルが空対空で反撃し、そこからガード困難な攻撃と中段攻撃を用いたラッシュがヒット。体力4分の1を奪い、サスカッチを落とすことに成功する。
大将・始末屋選手(ジェダ)vs.大将・こめまる選手(ザベル)
本大会最後の優勝決定戦はこのふたりの対決に。試合では序盤から常に攻め続けたザベルがペースを握り、ジェダにチャンスを与えずに圧倒。大幅に体力をリードしたままジェダを倒しきってフィニッシュ。
“Judgement Day 5”は【3rd strike!!】の優勝となった。
大会終了後には同会場にて希望者が参加する打ち上げが実施。スタッフの手によりテーブルや椅子が運び込まれ、閉場時間まで存分に飲食、対戦、交流が楽しまれた。以上で全プログラムが終了。イベント模様は生放送のタイムシフトが残されているので、興味を持った人は是非チェックして欲しい。
生放送タイムシフト twitch.tv