ダブルキャストに注目! 舞台『戦国BASARA』シリーズ13作目が開演!

 カプコンのアクションゲーム『戦国BASARA』を原作とした舞台“斬劇『戦国BASARA』小田原征伐”が、2017年8月11日、東京・AiiA 2.5 Theater Tokyoにて開演。シリーズ13作目となる本舞台は、8月20日までの東京公演後、大阪・立命館いばらきフューチャープラザ グランドホールにて上演予定となっている。

 本舞台は、前作“斬撃『戦国BASARA』関ヶ原の戦い”よりも前の時間軸となり、豊臣軍が北条氏を征した小田原征伐をモチーフとした内容となっている。前作の舞台とは、人物相関も変わったものとなっており、前作を見た人でも、新たな気持ちで楽しむことができるという。

裏切りにつぐ裏切り……本当に信じるべきものとは?! “斬劇『戦国BASARA』小田原征伐”ゲネプロリポート_10

 初回公演前には、メディア関係者向けの初回挨拶が行われ、伊達政宗役の眞嶋秀斗さん、真田幸村役の松村龍之介さん、徳川家康役の中尾挙也さん、石田三成役の沖野晃司さんなど、キャスト陣全員がステージに登壇。

 意気込みを聞かれると、眞嶋さんは、「自身2作目となる『戦国BASARA』ですが、全員で“小田原征伐”というひとつの船に乗って、みんなで同じ方向に向かってやるという意識でやってきました」と語り、松村さんは、「新しいキャストさんも参加し、まったく新しい物語を新しい座組で一生懸命作っていきたいと思いますので、最後まで応援よろしくお願いします」とコメントした。

 本公演前ということもあり、会場には相当な緊張感が漂っていたが、今回新キャストとなる北条氏政役を演じる寺山武志さんが「ありがたいことにこうして主役をいただけたことが……」と切り出すと、おいおい! とキャストたちから総ツッコミが。え? 俺主役じゃなかったの?! と、役柄同様のコミカルな一面を見せ、場の空気を和ませた。

 前作から引き続き演じるキャストも多い中、毛利元就役として、本シリーズ3作品ぶりの出演となる小谷嘉一さんと、『戦国BASARA』の舞台は初出演となる健人さんによるダブルキャストにも注目が集まる。小谷さんは、「前回演じたときは20代でしたが、今は30代に。20代の若いみなさんと一緒に演じることができてうれしい。ふたりの毛利の違いをぜひ楽しんでほしい」とコメント。また、毛利と瀬戸内の両雄と呼ばれる長宗我部元親を演じる白又敦さんは、毛利が変わると作品の雰囲気も変わる、見どころを語った。

 また、構成・演出などを手がけるヨリコジュン氏や、企画・原作監修を務めるカプコンの小林裕幸氏も登壇。ヨリコ氏は、「今回は芝居に力を入れようということで、細部まで前回、前々回よりも濃いディスカッションを重ねて、全員が納得できる作品となっています」と自信を見せる。小林氏は、「豊臣がまだ勢いのあるころの完全新作のオリジナルストーリーとなっていて、初めてのかたでもわかりやすいように作っています。新キャストも含めてじっくり見ていただきたいです。10歳くらい離れている(ダブルキャストの)毛利の違いも、すごくいい意味で出ているので楽しんでほしい」とアピールした。

 それでは、本番に先駆けて行われたゲネプロの様子をさっそくリポートしていこう。物語の核心には触れていないものの、舞台の模様を写真とともに紹介するので、「ネタバレは見たくない!」という人はご注意を。