プレイヤー個々がスマホスクリーンをスマホ機能を使うことで生まれる新しいゲーム
アメリカ・ロサンゼルスにて、現地時間2017年6月13日に開幕した世界最大級のゲームの見本市“E3 2017”。本イベントでは、ソニー・インタラクティブエンタテインメントが“PlayLink”という、PS4とスマホを使った、複数のプレイヤーでマルチプレイが楽しめるタイトル群を発表した。発表されているタイトルは以下の通り。
・『Hidden Agenda』
・『Knowledge Is Power』
・『FRANTICS』
・『That's YOU!』
・『singstar celebration』
E3会場のソニー・ソニー・インタラクティブエンタテインメントブースでは、『Hidden Agenda』、『Knowledge Is Power』、『That's YOU!』、『FRANTICS』のプレス向け体験会に参加できたので、プレイリポートをお届け。
参加プレイヤーの選択や行動で物語が変化――Hidden Agenda
『Hidden Agenda』は、ダークな雰囲気の刑事モノのアドベンチャーで、サイコっぽい犯人の住居に侵入するシーンと、捕まえた犯人を尋問するシーンを4人で体験できた。本作は『UNTIL DAWN -惨劇の山荘-』を開発チームが制作しており、同作同様に、プレイヤーたちが選んだ選択や行動で、シナリオが分岐していく。
それぞれのプレイヤーがスマホを持ち、どう活用するかと言うと、たとえば、アドベンチャーによく出てくる選択肢のシーンで、どの選択肢を選ぶかを各プレイヤーがスマホで選らんで、投票したりする。その際、多数決で決定するものもあれば、全員の意見が一致する選択を選ぶことが必要だったり、リーダーを決めて、そのリーダーが選択した行動に従ったりとさまざま。とくに、全員が同じ選択肢を選ぶ必要があるタイプのときは、みんなで実際に相談したりする必要がでてきたりと、複数でストーリーを進める感覚が楽しめた作品だった。
また、プレイヤーの選択や行動でポイントが入り、プレイヤーどうしでポイントを競うなどといった要素も確認できた。
スマホを使って邪魔することも可能――Knowledge Is Power
本作は知識が問われるクイズゲーム。プレイヤーは、自分のアバターを作り、ゲーム中はそのアバターを操作し、クイズに解答していく。出題の前には、スマホから他のプレイヤーのアバターを足止めしたり、選択肢を見えなくしたりするアイテムを使用でき、たとえば、ポイントがトップのプレイヤーには、ほかのプレイヤーからお邪魔アイテムの集中砲火を受けたり、といったことも。
スマホの機能を活かしたアクションミニゲーム集――FRANTICS
こちらは、スマホのフリック、スワイプ、ジャイロ機能などを使ったアクション要素のがあるミニゲーム。今回は、ツルツル滑る狭いフィールドから自分のアバターが落ちないよう、スマホを傾けてバランスを取ったり(ジャイロ機能使用)、フリックでジャンプしたりしながら、誰がいちばん最後までフィールドに残っていることができるかを競うミニゲームと、ある高さから落下し、誰がいちばん最後に着地するかを競うミニゲームが楽しめた。
That's YOU!
最後は、お題に従って自分の写真を加工し、誰がいちばんおもしろいかを決めるタイプのコンテンツ。ユニークなのは、いちばんおもしろい写真だと投票された人だけではなく、その人を投票した人にもポイントが入るので、恥ずかしがり屋さんでも楽しめるはず。
“PlayLink”のタイトル群は、スマホをコントローラに使うだけではなく、カメラや電話機能(ゲームから電話がかかってくる!)など、スマホを使ったさまざまなギミックが楽しめた。今回はミニゲーム集といった作品が多かったが、アドベンチャーの『Hidden Agenda』は、ボリュームがありそうだし、みんなと同時にプレイすることで、仲間といっしょに捜査している感が味えながらも、競う要素もあったりと、新しい体験。新たなパーティーゲームの形として楽しめるので、リリースされた際はぜひ触れてみていただきたい。