この夏、新シーズンが開幕! サービスは3年目に突入
カプコンは、サービス中のオンライン専用タイトル『ドラゴンズドグマ オンライン』の次期大型アップデート、シーズン3“亡国の炎”について、メディア向けプレゼンテーションを実施。プレゼンテーションには、プロデューサーの松川美苗氏とディレクターの木下研人氏が登壇し、新たなストーリーや舞台、新システムや各種リファインなどについての情報を公開した。
この中で、“シーズン3.0”アップデートは2017年8月17日に行われること、そしてPS4・Xbox One・PC向けの『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』が今秋発売予定で開発中であることも明らかにされた。
(右)ディレクターの木下研人氏
まずは、2017年8月31日でサービス開始2周年を迎えるということで、シーズン1~2を振り返って、これまでのサービスについて改めて説明。シーズン1ではレスタニア大陸や新規ジョブを拡張しながら、とにかく“遊んでもらえるもの”を増やしていくことが精一杯の状況だったという。
続くシーズン2では、2年目のオンラインゲームということで、できるだけプレイヤーの声を反映することに注力した(現在も進行中)。魔赤島やフィンダムという新たな世界を広げたほか、覚者の自室やクラン拠点といったコミュニティー要素を追加した。そして、“揺さぶり”問題への対応としてブレイクシステムも導入されている。また、『ペルソナ5』や『インペリアル サガ』とのコラボや、コミカライズなど、各種展開を積極的に行った年でもあったという。
そして『ドラゴンズドグマ オンライン』は、いよいよ“シーズン3”へと突入し、この夏にサービス3年目を迎えることになる。
シーズン3はゴシックな世界観に
シーズン3.0大型アップデートは2017年8月17日に実施されることが決定。シーズンを通じてのサブタイトルは“亡国の炎”で、ロゴには火を吹く不死鳥のような生き物と山、戦を意味する多数の剣がデザインされている。また、シーズン3のキーワードとして“新大陸 アッカーシェラン”、“戦甲を纏いし敵”、“王家再興”の3つが挙げられた。
シーズン3“亡国の炎”ティザームービー
<キーワード その1>
■新大陸 アッカーシェラン
覚者たちが連れ去られた新たな大陸“アッカーシェラン”。その大陸には支配者“悪しき竜”が君臨し、絶望で覆われている。覚者は悪しき竜に対抗する解放軍と出会い、最後の希望とされるネド王子を探す旅へ出ることになる。
巨大な火山を有するアッカーシェランは、幻想的なフィンダムとは異なり、ゴシックな世界観となっている。火山を目指して冒険を進めることになり、そのなかで失われた砦や城、王都などを奪い返していくことも目的のひとつで、長く続く戦争が物語のテーマとなっている。そして、覚者たちはネド王子、ジリアン、メイロワといった解放軍の人々に出会い、ともに王家の復興を目指していく。
王子ネドは、この大陸に残された最後の希望。王家を継ぐにふさわしい人格者ではあるが、まだ非力な少年であるため、覚者たちが守るべき存在となる。また、ネドは未覚醒の覚者である。
シーズン3のヒロイン的存在となるジリアンは、解放軍のなかでも、抜きんでて腕が立つ若き戦士。斬り込み役となる勇敢さを持つ一方で、トラブルメーカーになってしまう一面も!?
老将軍メイロワは、もともと王家に仕える軍の総大将だった人物。現在は解放軍を束ね、希望を捨てずに兵たちを鼓舞し続ける。
<キーワード その2>
■戦甲を纏いし敵
シーズン2で登場した“侵食”に続く、バトルでの新たな攻略要素となるのが“戦甲”というシステム。「状況に応じて技を使い分けることで気持ちよく敵を倒せる」コンセプトをよりいっそう強く意識して制作しているとのこと。
この新システムの入門的存在となるエネミーが、新登場のドワーフオーク。各部に鎧をまとっており、基本的に正面からの攻撃に対しては耐久力が高く、いかに背後から攻撃を当てるかがポイントとなる。個々の敵に対しては背後を狙える“点の攻撃”を、多勢に対しては集団を一掃する“全体攻撃”と、状況に応じた技を使い分けるような戦況が自然と生まれるバトルを想定しているという。
ドワーフオークは鍛冶に長けており、彼らが作った“戦甲”を纏わせた魔物を束ねた“魔軍”を組織して大陸全体を支配している。そのドワーフオークの頂点に立つのが“魔軍四将軍”と呼ばれる存在。モゴックとはまた違うタイプの強さを見せる四将軍にも期待してほしいとのことだ。
<キーワード その3>
■王家再興
シーズン3を通じて、物語や各種コンテンツの核となるテーマが“王家再興”。シーズン3では、最強装備を目指すこととは別軸で楽しめるさまざまなコンテンツが提供される。アクション性が高いものだけでなく、楽しみの種類を広げることにも力を入れているという。
▼エリアミッション
スカージやタラスク、黒騎士といったコンテンツと同様に、攻略をメインとしたバトルコンテンツとなり、バージョン毎に特別なエネミーが登場する。これまでのエクストリームミッションと違って、ポーンを連れてのソロでも挑みやすくなっているようだ。
▼サブストーリー
メインクエストとは別に、さまざまなNPCと交流して、彼らが持つ独自の使命をともに遂げることが目的となる。各バージョンでユニークなキャラクターが登場する。
▼エピタフロード
新スキルを解放するために、墓碑銘を通じて“英霊の試練”を受け、それを達成して進めていく踏破型のコンテンツ。“カスタムスキルEX”という、各ジョブ2系統ある新スキルの習得に繋がるコンテンツだ。
▼ウォーミッション
ドワーフオークに奪われた砦の奪還を目的とする長期大型戦争を描く、8人制コンテンツ。長期に渡る戦いのなかで、“四将軍”を倒せるかがポイントのひとつとなる。また、基本的に基本8人制コンテンツだが、4人用のものも準備しているとのこと。
ここで、松川氏が実機を使って“エリアミッション”を披露。実際にどのようにエリアミッションを進めていくかを解説した。今回用意されたエリアミッションは、ドワーフオークと戦闘し、最後に大型エネミーの討伐を行うという内容だ。まず最初にNPCと会話してエリアミッションを受注する。このときに、ともに戦うNPCを選択する(ここでは、メイロワ将軍とリズが確認できた)。
選択後に、フィールドに出て目的地へと向かうと、ドワーフオークの集団が出現。それぞれが鎧を纏っており、正面からはダメージを与えづらい。シールドセージなどが引きつけて、背後からの攻撃を行うと有効だと感じた。ただし、キャプテンのドワーフオークは背中に盾を背負っているため、別の攻略が必要か。また、ドワーフオークがフィールドに設置された大砲などの兵器を用いて、遠距離からの攻撃を行なってくる様子も確認できた。
続く戦闘では、戦甲を纏ったゴアサイクロプスが出現。まずは戦甲部位を破壊することが先決で、すべての戦甲部位を破壊することでダウンが狙えるようだ(戦甲エネミーにはスタミナの概念がないとのこと)。また、テクニカルな攻略として、物理攻撃でカウンターを当てることで、効果的に戦甲破壊を狙えるという。
最後に、大型エネミーの“魔軍戦車 カトブレパス”が登場。全身が戦甲パーツに覆われており、大砲を備えた櫓を背負っている。大砲からは砲弾が放たれ、広範囲にわたるダメージが発生。また、ダメージの大きい拡散砲をくり出してくることもある。カトブレパスを倒すためには、背中の櫓を壊すことが先決で、その後さらに第2フェーズ、第3フェーズと、行動や攻撃パターンが変化するとのこと。今回のプレゼンテーションでは、砲撃をメインとする第1フェーズのみが確認できた。