実力に定評のある開発スタジオも多数出展

 2017年5月20日、21日に京都勧業館 みやこめっせにてインディーゲームの一大祭典“A 5th of BitSummit”が開催。今回のBitSummitの傾向として顕著だったのが、家庭用ゲーム機でもおなじみのメーカーや、開発会社が数多く出展を果たしていること。もちろん、これまでのBitSummitでも、そういった流れは盛んだったのだが、今回はさらに顕著になったと言える。

 “日本一 Indie Spirits”などを展開し、インディーゲームに積極的に取り組む日本一ソフトウェアは、配信中の『Nidhogg(ニーズヘッグ)』や『Back to Bed(バックトゥベッド)』などを出展。6月8日配信にプレイステーション4用ミステリパズルアドベンチャー『The Sexy Brutale(セクシー・ブルテイル)』もいち早く体験できた。BitSummitにはおなじみのインティ・クリエイツは、同会場で初お披露目となる、『マイティガンヴォルト バースト』と『蒼き雷霆ガンヴォルト ストライカーパック』を引っさげで登場。早くもプレイアブルで出展され、大きな注目を集めた。複数台のPCを持ちこんで壮観だったのが『ポケットモンスター』シリーズの開発元としておなじみのゲームフリーク。同社では、“ギアプロジェクト”により、社内から企画を募り、積極的にタイトル展開をしていることはご存じの通りだが、今回のBitSummitでは、今年1月に配信を開始した『GIGA WRECKER』を出展。会場限定バージョンの体験版を用意するほどの気合いの入りぶりだった。

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▲初出展となった日本一ソフトウェア。
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▲インティ・クリエイツブースは『マイティガンヴォルト バースト』と『蒼き雷霆ガンヴォルト ストライカーパック』が出展。
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▲がっつりと遊べた『GIGA WRECKER』。

 須田剛一氏率いるグラスホッパー・マニファクチュアは、ステージイベントにて『シルバー事件25区』HDリマスター版を発表。ブースではフィーチャーフォン版から移植した同作のコンバート版がプレイ可能で、たくさんの須田ファンが列を作っていた。こちらもBitSummitには初参戦となるスマイルブームは、『SMILE GAME BUILDER(スマイルゲームビルダー)』の関連作を出展。さらに、ニンテンドー3DS用のBASICプログラミング言語『プチコン3号 SmileBASIC』で制作されたユーザー発信のタイトル『ドウクツジマ』をプレイアブルでお披露目した。トイロジックは、『Happy Wars』と『ハッピーダンジョン』を出展している。また、ヘキサドライブやジェムドロップ、グランディングといった、その実力を誰もが認める開発会社も出展し、大人気だった。とくにグランディングは、『パンツァードラグーン』のクリエイターである二木幸生氏による最新作『Beat Legion』がプレイアブルで出展された。同作は、音ゲーとカードゲームの楽しさが融合したパズルゲームだ。

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▲フィーチャーフォン版のコンバート版が遊べた『シルバー事件25区』。幻のソフトだけに遊べることがうれしかったようで、試遊には長蛇の列が。
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▲スマイルブームブースは、『プチコン3号 SmileBASIC』で制作された『ドウクツジマ』が展示。
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▲ジェムドロップはプレイステーション VR専用『ヘディング工場』を出展。
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▲ヘキサドライブは若手が短期間で作るプロエジェクトの一環として制作された『魔法パスワード1111』を出展。iOS/Android向けに2017年夏にリリース予定だ。
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▲『Beat Legion』は、二木幸生氏によるパパズルゲーム。