流派とスタンス、コンバットデッキの構成でスタイルが決まる
フランスのインディースタジオが開発中の『Absolver』は、近接格闘メインのオンライン対応アクションRPG。海外では大手インディーパブリッシャーのDevolver Digitalより8月25日にプレイステーション4とPC向けに配信予定となっている。
そして本日、その要となる戦闘システムが公開された。というわけで、記者が以前イベントでプレイした際の経験も交えてその内容をご紹介しよう。
プレイヤーが自分のスタイルを築いていく上で、まず最初にその土台となるのが流派(コンバットスタイル)。初期段階では3種類から選択可能で、それぞれ流派独自のアビリティがついている。
例えばForsakenの場合は“パリー”で、タイミングを合わせて敵の攻撃を弾いてから硬直時間中に切り返していく。これがKahlt Methodの場合は“アブソーブ”となり、同じく敵の攻撃に対して耐えて吸収し、スタン(気絶)やノックバックを避けられる。さらにカウンター攻撃を決めるごとに体力も回復する。3つめのWindfallではドッジ(避け)に長け、敵の打撃をスカらせてから死角に回り込んでカウンターできる。
そしてもうひとつ大事なのがスタンス。左向き・右向き・後ろ左向き・後ろ右向きの4種類のスタンスがあり、PS4版ではアナログスティックで切り替えられる。スタンスの状態は技とも深く結びついており、同じボタンでもスタンスが異なれば技が変わったり、あるいは逆に技の発動によってスタンスが変わることもある。スタンスと自分の持つ技の関係を把握していくことで、敵の間合いやプレイスタイルに応じて流れるように立ち回れるわけだ。
タイマン勝負だけでなく、複数の敵との戦いも存在
また使用する技を登録していく“コンバットデッキ”ではコンボを組むこともでき、派生を作っておくことも可能。なお新たな技の習得は、戦闘を続ける中で経験値が溜まって覚えることもあれば、メンター(師匠)の下について彼らから学ぶという手もある。
実際にプレイしてみた印象では、いわゆる“格闘ゲーム”とは違い、あくまで近接格闘をメインにしたアクションRPGという印象。一方で思っていた以上に格闘感があり、ちゃんと自分でコンバットデッキに組んだ技やコンボを把握して立ち回らないとボコボコにされる。これは道中で出会った対人戦のタイマン勝負(共闘もできる)はもちろん、AI操作の雑魚でも複数の敵を相手にする際などに顕著で、素手だろうが武器を持とうが、ガチャ押し操作ではすぐに限界が見えてくる。
なおDevolver Digitalにより序盤のプレイを開発者のコメント付きで見せる映像も公開されているので、実際のプレイの流れや戦闘の雰囲気が気になる人は、そちらもチェックしてみて欲しい。