2017年5月4日~6日、大阪にて格闘ゲーム複数タイトルの大型イベント“KSB2017”が実施された。本稿では2日目と3日目に争われた『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIV』(以下、『KOF XIV』)の大会の模様をリポートする。
シングル戦
KSB2017の2日目にシングル大会が実施された。トーナメントのレギュレーションは敗者復活制度アリのダブルイリミネーション形式。各対戦組み合わせは2試合先取制で、負けた側のみがキャラ変更可能というルールで争われた。本部門には70名の選手が出場。日本で名を馳せる強豪プレイヤーたちをはじめ、海外のプロゲーマーも複数名参戦して非常にハイレベルなトーナメントとなった。そんな中、優勝候補プレイヤーが遅刻によりルーザーズからのスタートとなるなどの波乱がありつつ、数多くの真剣勝負がくり広げられた。
トーナメントを勝ち上がり、TOP4に進出したのは以下の4名だ。
・ウィナーズ
小路KOG選手(ナコルル、ダイナソー、バース、マチュア)
こうこう選手(紅丸、京、庵)
・ルーザーズ
Huomao/DBJ ET選手(ビリー、レオナ、バンデラス、ミアン、クラーク、紅丸)
たれ蔵選手(ユリ、マチュア、京、紅丸、舞)
以降の試合は全てKSB2017のメインステージで披露された。
・ルーザーズセミファイナル ET選手 vs. たれ蔵選手
1試合づつを奪い合い、3試合目は大将戦までもつれ込む接戦。ゲージの豊富なET選手の大将・紅丸がたれ蔵選手の大将・舞に大ダメージコンボを決めるが、直後の起き攻めを回避した舞が小技からコンボを決めてフィニッシュ。たれ蔵選手が勝利する。
・ウィナーズファイナル 小路KOG選手 vs. こうこう選手
ダイナソーのどっしりした戦法とマチュアの機敏な動きが光り、小路KOG選手が1試合目を先取。2試合目、こうこう先取の大将・庵に対し、小路KOG選手のバースは置き技で対応。最後は庵の地上ダッシュを咎め、置き技をヒット確認から超必殺技を発動してKO。小路KOG選手がグランドファイナルに進出する。
・ルーザーズファイナル たれ蔵選手 vs. こうこう選手
序盤からガードの固さが際立つたれ蔵選手。接近されるシーンは少なくないものの、こうこう選手の攻めを凌ぎ、的確に対応する。1試合目をたれ蔵選手が勝利し、そのままの勢いでこうこう選手にチャンスを与えず2試合を連取。たれ蔵選手がグランドファイナルに駒を進める。
・グランドファイナル 小路KOG選手 vs. たれ蔵選手
お互い一試合づつを奪い合い三試合目、小路KOG選手はナコルル/バース/マチュアを選択し、たれ蔵選手はユリ/紅丸/舞を選択。試合は小路KOG選手先鋒のナコルルが活躍し、あっという間にたれ蔵選手大将のマチュアを引きずり出す。マチュアは何とか小路KOG選手大将のマチュアまでたどり着くものの体力差は大きく、一瞬のスキにジャンプ攻撃を差し込んだマチュアが1コンボを決めてフィニッシュ。
シングル戦部門は小路KOG選手が優勝に輝いた。
3on3部門
シングル戦部門の翌日、6日には3on3部門が争われた。こちらは選手が3人ひと組でチームを組み、チームどうしの勝ち抜き戦で勝敗を争う団体戦だ。ベスト4に勝ち上がったのは以下の4チーム。
【ふっきゅんスタイル】RF/さんげ店長/ハスミ
【三賤客!】Ball_KTB/Huomao/DBJ ET/gxbridget
【バースええ感じ】小路KOG/あきら/SR
【ウルトラしゃかりきダイナミック】スコア/たれ蔵/[SANWA]M'
このうち、メインステージでは準決勝第2試合と決勝戦が披露された。
決勝戦は【ウルトラ~】vs.【バースええ感じ】の組み合わせに。試合では中堅・たれ蔵選手vs.大将・小路KOG選手が実現。お互いに体力を奪い合う大接戦となったが、最後はたれ蔵選手の舞が小路KOG選手のバースにトドメを刺して決着。
団体戦は【ウルトラしゃかりきダイナミック】が優勝となった。
・団体戦上位結果
優勝:【ウルトラしゃかりきダイナミック】
準優勝:【バースええ感じ】
ベスト4:【ふっきゅんスタイル】、【三賤客!】