シンプルながら奥深いゲーム性
OVER FENCEより、2017年夏配信予定のNintendo Switch用ダウンロードソフト『めく~る(仮題)』の先行体験会が実施された。本記事では、同作のプレイリポートをお届けする。
『めく~る(仮題)』は、ローカルプレイやインターネットを通じた最大4人でプレイ可能な対戦アクションゲーム。操作は簡単で、主な操作はスティックでの移動とボタンでジャンプのふたつのみ。ジャンプ後には、自動的にヒップドロップを行い、着地したパネルと、そこを中心に上下左右それぞれ2マス(※初期状態)のパネルをめくることができる。めくったパネルは自分が操作するキャラクターの色に変化。パネルがめくれるタイミングで、ほかのプレイヤーにパネルを接触させると、そのプレイヤーをジャンプアウト(跳ね飛ばす)することも可能だ。これが本作の基本的なゲームシステムとなる。
それらのシステムを駆使して戦うゲームモードは3種類。制限時間経過時点での自分の色のパネルの枚数で順位を決定する“パネルバトル”、制限時間内にほかのプレイヤーをジャンプアウトした回数で順位を決定する“タイムバトル”、各プレイヤーが飛ばされても復帰できるライフ数を持ち、ライフをすべて失わないように制限時間内にパネルをめくった枚数を競う“ライフバトル”が用意されている。
対戦中にはめくったパネルからランダムでアイテムが登場し、さらにバトルを盛り上げる。アイテムは移動スピードをアップさせるものや、1度にめくれるパネルの数を増加させるものなど、対戦を優位に進めることができるものばかり。ただし、ジャンプアウトしてしまうと、持っていたアイテムはステージ上に散らばり、初期状態に戻ってしまう。
そのため、自分がジャンプアウトしないようにすること、相手をジャンプアウトさせることも重要となるのだが、その駆け引きが非常にアツい。少し攻略的な話になってしまうが、ほかのプレイヤーがジャンプアウトさせられる範囲にいる場合は、基本的に後にジャンプしたプレイヤーが有利になることが多い。その理由は、後にジャンプしたプレイヤーのほうが当然ながら着地も後になるので、先にジャンプしたプレイヤーの攻撃(パネル)を避けつつ反撃ができるからだ。
しかし、2段ジャンプが可能になるアイテム“ダブルジャンプ”を持っていると状況が一変する。相手のジャンプを確認してからジャンプしたにも関わらず、相手がさらにジャンプをして、逆にこちらがジャンプアウトされてしまうことがあるのだ。2段ジャンプは、ジャンプ後にヒップドロップの動作に入るまでにもう1度ボタンを押すことで発動するので、2段ジャンプをあえてしないという選択も可能。このダブルジャンプを所持しているプレイヤーがジャンプした後、“2段ジャンプをするのか? しないのか?”という一瞬の判断の駆け引きが絶妙なバランスになっている。
さらに、めくれるパネルが斜めに変化する(ヒップドロップをしたパネルを中心に、左斜め上、右斜め上、右斜め下、左斜め下の4方向)“エックス”も相手を撹乱するには最適なアイテムだ。上下左右にめくれる初期状態とは違い、咄嗟に判断するのが難しく、まったく予想もしていないタイミングでジャンプアウトさせられることも。
というように、ここまでジャンプアウトの重要性について語ってきたが、パネルの枚数で勝敗が決まる“パネルバトル”や“ライフバトル”では、そこ意識し過ぎると逆に勝てないことがあるのも本作のおもしろいところ。実際に体験会でも、ほかのプレイヤーとの直接的な戦闘は避け(相手のジャンプアウトを狙わない)、こっそりと着実にパネルを獲得していたプレイヤーが勝利するということが何度もあった。
そのほかにも、ステージによっては、特定のオブジェクトにパネルをぶつけることで、そのオブジェクトの周囲のパネルが一気にぶつけたプレイヤーの色のパネルに変化するギミックがあったり、自分の色のパネル上を移動するときのみ通常より早く移動できるようになる要素があったりするなど、誰でもすぐに理解しやすいシンプルな内容でありながら、やり込み甲斐のある奥深いゲームとなっていた。
さらに、本作は2017年夏のリリース後にもルールやステージの追加といったアップデートが予定されている。アップデートの詳細についても後日リポートを掲載予定なので、こちらもお楽しみに。
■作品情報
タイトル:めく~る(仮題)
ジャンル:対戦アクション・バトルスポーツ
対応機種:Nintendo Switch
発売予定日:2017年夏予定