テーマ曲のアレンジバージョンを木根さんが生演奏!
2017年4月1日、PC向けMMORPG『マビノギ』を運営するネクソンは、同タイトルの開幕12周年を記念するオフラインイベント“MABINOGI PARTY-12th ANNIVERSARY-”を開催。東京・品川のTHE GRAND HALLに420名のファンを招待し、さまざまなプログラムを通じて日頃の愛顧に対する感謝の気持ちを伝えた。
この日のオフラインイベントには、スペシャルゲストとしてTM NETWORKの木根尚登が参加し、『マビノギ』のテーマ曲のアレンジバージョンを演奏。会場に集まったファンは、日本を代表する音楽ユニットのメンバーによるライブパフォーマンスを心から楽しんでいた。
アップデート名は“メメント”! 謎の少女エンの失われた記憶を求めて……
“MABINOGI PARTY-12th ANNIVERSARY-”の中でもっとも注目を集めたプログラムは、『マビノギ』の直近の未来が公開される“アップデート報告”。新規キャラクターのエンや、いままでにないバトルが楽しめるダンジョン“シドピナハ”など、いくつもの新要素がお披露目されたのだ。ここでは、当日に発表されたアップデート情報を、それぞれの項目に分けてお伝えしていこう。
▼パク・ウンソク氏コメント:
失った記憶を取り戻していく物語なので、“忘れたくない記憶”という意味を込めてメメントというタイトルに決めました。新しい物語とスタイルのダンジョンを提供しつつ、エコーストーンという新規強化システムも導入することで、“既存の強化に対する負担と格差を減らす”ことが開発コンセプトになります。
【主要登場人物】
▼ファーガス河上氏コメント:
白い髪の、どこか遠くを見ているかのような少女。このキャラクターの名前は、エンです。美しい風鈴の音色とともにアブネアのネア湖に現れた不思議な少女で、記憶と感情を失っています。エンの心が作り出した異空間“シードフィナハ”に入り、エンの失った記憶と感情を取り戻しながら隠された真実を突き止める……というのが、我々の使命になります。
【新規ダンジョン】
▼ファーガス河上氏コメント:
“シードフィナハ”は水と建物が印象的です。(内部は)エンの記憶と感情の変化によってダンジョン内の水位が変わっていきます。このため、いつもとは違う攻略法が必要になるかもしれません。
【新規スキル&システム】
▼ファーガス河上氏コメント:
メメントでは、新規スキル“死の舞踏”や新システム“エコーストーン”が同時に実装されます。“死の舞踏”を使用すると、華麗に踊りながら移動します。踊っているあいだは、敵の攻撃を受け流せるうえ、移動経路上にいる敵にダメージも与えられます。また、テーマとムードを変更することで、踊りのパターンとエフェクトも選択できます。
エコーストーンシステムは、キャラクターインベントリに新たなタブが追加され、ここにエコーストーンを装着することで固有のステータスボーナスが発生する仕組みです。それでは、メメントの発表の最後に、もうひとつプロモーションムービーをご覧ください。
【ジャイアント改編】
▼ファーガス河上氏コメント:
ゲーム内のアンケートで、“ジャイアントが不遇だ!”というコメントをたくさん目にしましたが、ついにこの日がやってきました。ジャイアントが強くなって帰ってきます!
改編内容は、大きく分けてふたつ。ひとつ目は、ジャイアントだけが使えるスキルの強化です。ウィンドブレンカー、タウント、ストンプに加え、先月のアップデートで実装されたマイト・オブ・ラデカが強化されます。
そしてもうひとつ(の改編テーマ)は、ジャイアント専用の強力な鎧や武器の追加です。ジャイアントをお使いになっている方も、そうでない方も、このアップデートに向けてぜひ育成してみてください。ジャイアントの改編は、この夏に行われる予定となっています。
【4月1日だからこそ(?)の緊急発表】
▼ファーガス河上氏コメント:
ご覧の通り、『マビノギ』がすべて2Dになります。本日(2017年4月1日)の16時から24時までのあいだ、公式サイトが変わりますので、ぜひチェックしてみてください。『マビノギ』が2D化決定ということで、楽しみですね(笑)。(ただし)本日はエイプリルフールなので、本当に実装されるかどうかはわかりません。楽しみにお待ちください。
【新規才能】
▼ファーガス河上氏コメント:
(ここからは)本当のアップデートを発表します(苦笑)。新たな才能の実装が決定しました。実装は、この冬を予定しています。
▼パク・ウンソク氏コメント:
新たな才能は、新規戦闘システムを既存の才能と組み合わせる方向で開発を進めています。スタイリッシュでカッコいい才能になるよう制作していきますので、ぜひご期待ください。
【そのほかのアップデート】
▼ファーガス河上氏コメント:
今後は、日常的に行うスキル修練や、レベルアップが楽しくなるアップデートを増やしていく方針です。その第1弾として、ポテンシャルシステム、スキルトレーニング値ブースト、APスキル修練の3つが来週の4月5日に実装される予定です。
▼パク・ウンソク氏コメント:
ポテンシャルシステムは、言わば成長のガイド役です。レベルアップするだけでより強く、より多くの特典を受けられるようにすることで、成長に対するモチベーションの向上を図ります。今後はポテンシャルシステム以外にも、さまざまな方法(を導入すること)でミレシアン(プレイヤー)の皆さんの努力をそのまま成長に繋げていく予定です。
▼ファーガス河上氏コメント:
この映像は、おなじみのダンバートンやティルコネイルなどを飛行している様子です。このように、いままで制限が設けられていた飛行地域が拡張(調整)されるといったアップデートも予定しています。
プレイヤーの質問にスタッフが答えた!
アップデート情報の発表を終えた後は、『マビノギ』に関する疑問や要望に開発者が直接答える“マビノギ開発陣に質問”のコーナーへと突入。事前に寄せられた質問に、パク・ウンソク氏とファーガス河上氏が丁寧に回答していった。
Q.今年は何かタイアップをするのでしょうか?
A.皆さんが楽しみにしていることは重々承知しています。まだ確定事項ではないのでお話しできませんが、(タイアップの)交渉・検討を進めているところです。もう少し経てば発表できると思いますので、ぜひ期待してお待ちください。(ファーガス河上氏)
Q.みんなでワイワイ遊べるダンジョンが欲しいです。よろしくお願いします!!
A.既存ダンジョンは、バランスを考慮して難易度や報酬などを設定しています。(参加可能)人数の調整については、改善の可否を検討しているところです。大人数で楽しめる新規ダンジョンについても、併せて検討します。(パク・ウンソク氏)
Q.カツラとメガネを別々に着けたいです。
A.カツラやメガネなどのアクセサリーをそれぞれ(分けて)着用できないものかと開発側でも話し合っているところです。もっといろんな方法でキャラクターを飾れる案がないか検討します。(パク・ウンソク氏)
Q.古い髪型のリモデリングもお願いしたいです。
A.既存のカツラをリモデリングする場合、新規(カツラの)制作に匹敵するほどのリソースが必要になるために、いままで行われてこなかったという経緯があります。これを踏まえたうえで、今後より多くの新規カツラを制作できるように検討します。(パク・ウンソク氏)
Q.『マビノギ』の新しい設定資料集を今後発売する予定はあるのでしょうか?
A.皆さんのご要望にお応えして、2017年4月4日に、電撃屋さんでビジュアルブックの受注を開始する予定となっております。詳細は公式サイト上にてお知らせしますので、ぜひ楽しみにお待ちください。(ファーガス河上氏)
超ハイレベルなレイヤーさんの衣装をご覧あれ!
アップデート情報の公開と並んで参加者の注目を集めたのは、『マビノギ』のオフラインイベント恒例のコスプレコンテスト。MCの森一丁さんが「コスプレというよりもコスプロ。もはやコスチューム・プロフェッショナル!」と述べた通り、今年も見事な出来栄えの自作衣装に身を包んだ13名のプレイヤーが登場し、参加者から喝采を浴びたのだ。
コンテストは、男性部門と女性部門のふたつのカテゴリーで実施。グランプリに選ばれたプレイヤーには、衣装制作費としてそれぞれに現金10万円が贈呈される。コスプレイベントの参加者が着用したステキな衣装を、ご本人のコダワリのコメントを交えて紹介していこう。
衣装のポイント:製作期間は1週間くらいです。(おもに既製品を組み立てて作ったのかとの問いに)そうですね。
衣装のポイント:結構前に作った衣装です。(完成後に)体型が変わってしまったため、着るのに苦労しました。
衣装のポイント:色がはっきりした衣装のNPCなので、その部分にこだわりました。
衣装のポイント:エスラスというキャラクター自体が古いので、新しめの武器を作ってきました。
衣装のポイント:斧やアクセサリーだけでなく、腹巻も自作です。コンテストに備えて筋トレを1年近く行い、体重を75キロから68キロまで減らしました。体脂肪も、7パーセント落としています。
衣装のポイント:クルリと回ったときにスカートがキレイに見えるよう、型紙にこだわりました。社交ダンスのスカートの形をモチーフにしています。
衣装のポイント:コスチュームの製作は初めてだったので、シンプルなほうがいいかなと思い、この衣装に決めました。マンドリンも自作です。
衣装のポイント:じつはインナーを2回ほど作り直しました。体にフィットさせるべく、昨日まで縫っていました。
衣装のポイント:ポイントは、強そうに見えるところです。
衣装のポイント:大好きなヒューになりきるには自分の手で人形を作るしかないと思い、100円均一ショップで買った粘土で作りました。
衣装のポイント:シンプルな衣装なので、キレイに見えるようカットなどをよく考えながら作りました。
衣装のポイント:落ち着いた色合いの衣装なので、高級感が押し出せるよう、見えない部分のほうに気を配りました。
“MABINOGI PARTY-12th ANNIVERSARY-”は、昨年行われた11周年記念イベントに勝るとも劣らぬ盛況ぶり。抽選に漏れてステージプログラムに参加できなかったプレイヤーも、ロビーで行われたアトラクションに大勢集結した。“リアルガチャ”の長蛇の列を目の当たりにした筆者は、『マビノギ』のさらなる盛り上がりを確信せずにはいられなかった。