『逆転オセロニア』エイプリルフールネタが現実に
DeNAのスマートフォン用ドラマチック逆転バトルゲーム『逆転オセロニア』にデヴィ夫人が降臨!? “オセロのコマに宿るキャラクターがデヴィ夫人になる”というエイプリルフールネタが、実際にゲーム内で実装されるらしい……との噂を聞きつけた取材班は、音声収録が行われたスタジオへ直行。収録を終えたデヴィ夫人にインタビューを敢行した!
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もちろん我々のミッションは『逆転オセロニア』やゲームに関するお話をデヴィ夫人から聞き出すこと……なのだが、正直、今後デヴィ夫人にインタビューする機会なんてほとんどないはず。そこで、数々の修羅場をくぐり抜けてきたデヴィ夫人に『逆転オセロニア』のお話を聞きつつ、どさくさにまぎれて人生相談を行ってみた。
ちなみにデヴィ夫人をモデルにしたキャラクター、“マダム・デヴィ”は4月1日(土)18時より始まる新クエスト“最凶!マダム・デヴィ”をクリアーすることで入手可能。もちろんデヴィ夫人の録り下ろしボイスも実装されている。なお本イベントで入手した“マダム・デヴィ”は3種類の姿に闘化させることができ、より強力になるようだ。イベントの開催期間は4月1日(土)18時~4月6日(木)11時59分。
◆マダム・デヴィ(声:デヴィ夫人)
華やかなドレスに身を包み、闇の社交界に君臨する絶対者“マダム・デヴィ”。上品で優雅な物腰だが、凄まじい力を持った魔族で、世界の情報に精通している危険人物。 彼女は見た者の姿に変化し、その力を使うことができる特殊能力を持っており、「変幻自在のマダム」と呼ばれている。
デヴィ夫人、ゲームの楽しさを覚える
――はじめまして。デヴィ夫人にお会いできるということで、楽しみにして参りました! 私たち、ゲームを取り扱うファミ通.comというWebニュースサイトをやっておりまして、今日はゲームのお話もうかがいたいと思います。
デヴィ夫人 いま、日本はゲーム流行りですものね。すごいわねぇ。
――デヴィ夫人にはゲームのイメージがあまりないのですが、最初に『逆転オセロニア』出演のオファーを聞いたときはどう思われましたか? 声優のお仕事は今回で2回目ということですが。
デヴィ夫人 前に『プリパラ』っていうアニメ(2016年3月公開のアニメ映画『プリパラ み~んなのあこがれ♪レッツゴー☆プリパリ』)の大神田プロリアという役で初めて声優の仕事をさせていただいて、これが2回目なんですけども。前のお仕事のときに楽しかったので、今回もとっても楽しみにしていました。キャラクターがね、素敵じゃない?
――“マダム・デヴィ”ですね。エレガントでゴージャスなマダムです。
デヴィ夫人 “華やかなドレスに身を包む変幻自在のマダム”……これを読んで「いいな」と思いました。人は架空のものに夢を持ちますから。だからとってもこのお仕事を楽しみにしておりました。
――そもそも、夫人はどのくらいゲームのご経験があるのでしょうか。
デヴィ夫人 ゲームの番組(OPENRECで配信されている“夫人のお部屋”。スタッフがデヴィ夫人にオススメのゲーム動画をプレゼンしていくというもので、現在“帰ってきた夫人のお部屋”が配信中)に何回か出させていただきました。女の人は2、3人しかいないのかしら? あとは鉄腕で筋骨隆々とした男性が出てきて、闘うゲームがあるじゃないですか(おそらく『ストリートファイターV』のこと)。あれがすごく楽しかったわね。それから、目隠しをして何かをかぶって、360度、前後ろ右左に……。
――VRも体験されたのですね!
デヴィ夫人 「いまのテクノロジーってすごいわね」と思いました。CGの世界だと知っていてもやはり怖いものですね。すごいですよね。このあいだは、海の底へ入っていく……サメが出てくるものを体験しました(プレイステーション VR『PlayStation VR WORLDS』内の『Ocean Descent』)。あれがいちばん気に入っています。あまりにリアルで、サメが襲ってくる瞬間は、一生懸命手すりを探してしまいました(笑)。最初は海の底に少しずつ少しずつ沈んでいくじゃないですか。何分間かそれがあって、きれいな海の底を見て安心してしまうわけですよ。そこにサメが現れるから、リアル感があるんでしょうね。あれを作った人たちに感心します。私はゲームなんてしないのですけれど、あの番組に何回か呼ばれてゲームの楽しさを覚えました。
――それはうれしいお言葉です!
デヴィ夫人 淡路恵子さんもゲームがお好きだったのよね。
――お話には聞いていました。どのくらいお好きだったのですか?
デヴィ夫人 夢中でしたよ。棺の中にも入れてあげたくらい。なんでしたっけ?
マネージャーさん 『ドラゴンクエスト』ですね。
デヴィ夫人 そうそう、彼女は『ドラクエ』の大ファンで。彼女が『ドラクエ』の話をしているとき、私はちんぷんかんぷん(笑)。
――(笑)。夫人はWeb番組の企画で『逆転オセロニア』をプレイされていましたが、いかがでしたか?
デヴィ夫人 何回かしたらば、きっとうまくなると思いますよ(笑)。
――囲碁・将棋やボードゲームといったアナログゲームもあまり遊ばれないのでしょうか。
デヴィ夫人 ほとんどやりませんね。だって、そんな時間ないわよ、私(笑)。
――庶民としては、社交界でゲームが必要とされる場面もあったのでは……などと想像してみたのですが。
デヴィ夫人 何十年も前ですけれども、社交界ではバックギャモンが大流行りでした。日本ではあまり流行らなかったみたいね。社交界ではもう、バックギャモンばっかり。まあるいコマを飛び越えていくのよ。
――社交界らしい流行りですね……! さてお話を『逆転オセロニア』に戻しまして、夫人が声優をされたマダム・デヴィは、同作の人気キャラクターに成り代わった姿でゲームに登場します。お気に入りの姿はありますか?
デヴィ夫人 私はいちばん好きなのはデヴィクトリア、それからデヴィスね。エル・シッド(11世紀後半、カスティーリャ王国の貴族)みたいで素敵じゃない?
――アフレコはいかがでしたか? セリフの量も多かったと思いますが。
デヴィ夫人 『プリパラ』のときは、アニメーションの口に合わせてセリフを言わなきゃいけなかったので、そっちの方が時間がかかったかしら。今日はひとつずつで、ラクでしたわね。それと、骸骨(骨三郎)役の男性(松浦義之さん)がすごくお上手で。おもしろかったですね。やり直したセリフもありますけど、スムーズに進んで1時間くらい早く終わりましたよ。
――お気に入りのセリフはありますか?
デヴィ夫人 「無粋だこと」とかね。「品格なき力は無価値」これもいいじゃない? それとね、「力をひけらかさず、あくまでも品位を忘れずに。それが本当の強さというものよ」。これも本当よ。「戦場も社交界も、場を統べる掟はひとつ。生き残れるのは強者だけということよ」。これは実社会でもそうだと思います。
――社交界も実社会も「生き残れるのは強者だけ」だと。
デヴィ夫人 そうですね。毎日が闘いだと思っていますから。ふつうの人の生活でも、努力しない人は敗者となってしまいます。
デヴィ夫人に人生相談してみました
――さて……少々お時間がありますので、ここからはゲームから離れてお話をうかがおうかと。じつはデヴィ夫人にお会いできるということで、ファミ通編集部から質問や人生相談を募集してきました。まずはこちら、「物欲から開放されたいです。アドバイスをください!」。
デヴィ夫人 物欲から解放されたい人は、自分より貧しい人がどれくらいいるかを考えれば、“自分が持っているものに感謝しなくちゃ”と思えるんじゃないかしら?
――なるほど、上を見るから“もっともっと”と強欲になってしまう、と。ではつぎに『逆転オセロニア』にひっかけて、「デヴィ夫人が“逆転できた!”と感じた出来事は何かありましたか?」という質問が来ています。
デヴィ夫人 スカルノ大統領が亡くなる際、インドネシアに帰ったときに、皆さんから“あなたは絶対に殺される”と言われたんですけれども、行ったら“夫の死に帰ってきた”ということでインドネシアの国民がワァッと湧き上がって、もう大人気になりましたね。(スカルノ大統領の亡き後の)スハルト政権が私に何もできなかったことは、逆転といえば逆転かしら。
――逆転の規模が世界レベル! 数々の修羅場をくぐり抜けたデヴィ夫人らしい、規模の大きなエピソードをありがとうございます。では最後に「周囲の友人が結婚・出産で疎遠になり始めました。ひとりで生きていくために必要なものはありますか?」。これ、私からの人生相談なんですけども……。
デヴィ夫人 それは簡単ね。戦後、南洋の島で見つかった残留日本兵は、必ずふたりいるんです。新聞もテレビも電気もガスもない、水も不自由なジャングルで20年、25年も暮らしていられたのは、話し相手があるからよ。時間を共有する人がいたから生きられた。
――何もないジャングルでもふたりでいれば生きることができるというわけですね。
デヴィ夫人 いまはみんな、大変便利で何でも揃っている世の中にいますが、自殺者は年間35000人います。人間は孤独には勝てないということね。お花に水が必要なように、人間には愛が必要。だから、結婚するもよし、じゃなかったらいい友人をいっぱい持つこと。話し相手、相談相手、いっしょにどこかへ出かけたりいっしょに食事ができる人……とにかく、時間を共有できるお友だちや隣人が必要よ。人間、孤独には勝てないもの。
――含蓄あるアドバイス、ありがとうございます……友人を大切にしようと思いました。ちなみに、デヴィ夫人がいつもお元気でいる秘訣というのは?
デヴィ夫人 いつも皆さんに言っていますが、私のエネルギーは怒りからきているのよ。この世の中、不公平なことがありすぎる。不条理なことが起きすぎる。それに対しての怒りが私のエネルギーなんです。
――それを力に変えて行動していくことが大切というわけですね。大変勉強になりました! それでは最後に、『逆転オセロニア』プレイヤーへメッセージをお願いします!
デヴィ夫人 こういう架空の世界の中で戯れる楽しみというものをエンジョイしていただきたいですね。人は子どものころはおとぎ話で楽しみますが、ゲームや映画は大人のおとぎ話よね。大いに楽しんでいただきたいです。でもやっぱり機械と遊んでいるのであって、実社会にはいいベストフレンドがいたほうがいいと思うわ。
――うっ、耳の痛いお言葉……。ありがとうございました!