すべてのゲーマーに遊んでほしい『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4 ROAD TO BORUTO』プレイインプレッション

バンダイナムコエンターテインメントから本日2017年2月2日に発売予定の『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4 ROAD TO BORUTO』のプレイインプレッションをお届け。

●『ナルティメット』シリーズの最新作であり、完結編

 バンダイナムコエンターテインメントから本日2017年2月2日に発売予定のプレイステーション4用ソフト『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4 ROAD TO BORUTO』。『ナルティメットストーム』シリーズの集大成となる本作のプレイインプレッションを、ライターの浅葉たいががお届けする。


 『ナルティメットストーム』シリーズの最新作であり、完結編となる作品が出ると聞いて、心が躍った。前作『ナルティメットストーム4』があまりに圧倒的なゲームで、『NARUTO-ナルト-疾風伝』ファンとしてはもちろん、ゲームファンとしても度肝を抜かれたのだ。何かの機会に、このシリーズの魅力について語りたいと思っていたところに、ファミ通.comさんからインプレッションの依頼を頂いた。

 『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4 ROAD TO BORUTO』では、『ナルティメットストーム4』本編すべてと『ナルティメットストーム4』のダウンロードコンテンツ全3種、追加要素の『ROAD TO BORUTO』を遊ぶことができるので、今回のプレイインプレッションは両作品にまたがったものとなっている。(ちなみに、今回の記事では、『ナルティメット』シリーズの見どころとして挙げられる「映像表現(グラフィック)が凄い」という部分については、“わかりきったこと”として割愛した。本作の映像表現は、日本だけではなく、世界的にも高い評価を受けており、そのクオリティーの高さについてはプロモーション動画などを見れば一目瞭然だ。)

『ナルティメットストーム』の映像美、表現の迫力についてはいろいろな機会にその素晴らしさが紹介されてきている。本レポートではこのことを前提に、本作のさらなる見どころを紹介する。

●ゲームでしか味わえない体験を楽しむ

 『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4 ROAD TO BORUTO』では、『NARUTO-ナルト- 疾風伝』のストーリーを軸にした“ストーリーモード”と『BORUTO -NARUTO THE MOVIE-』の物語を軸にした”ボルト伝”を遊ぶことができる。この2つのモードは、“ゲームでしかできないストーリーの描き方”にこだわり抜いたものとなっており、アニメの世界をプレイヤーとなって楽しむことができるのだ。忍同士のバトルはもちろん、ゲームジャンルが変わったかのように感じる大型の敵とのボスバトルや、シューティングゲームのような闘いなどはどれも手に汗を握る。キャラクターゲームにありがちな単調なバトルを徹底的に排除し、”物語の世界を体験させる”ことにこだわり抜いた本作は、最高のキャラクターゲームと言えるだろう。

ボルト伝は、木ノ葉隠れの里の中で発生するイベントなどを楽しみつつ、物語を追いかけていくゲームモードとなっている。里の作りは実に細やかで、歩いているだけでも世界観を満喫できる。

『ナルティメットストーム4』のストーリーモードでは、時系列に沿って『NARUTO-ナルト- 疾風伝』の物語を楽しめる。

 また、『ナルティメットストーム4 ROAD TO BORUTO』のストーリーモードを遊んだときに、個人的に驚かされたことがある。それは、物語に参加している感覚を掻き立ててくれる、革命的なQTE(Quick Time Event)だ。QTEというシステムの誕生は、ゲームのイベントシーンをただ鑑賞するためだけのものでなく、”遊べる”ものとして変化させた。しかし、その流行とともに、鑑賞の妨げになるようなQTEの作品が溢れ、プレイヤーたちから拒否反応が上がったケースは珍しくない。筆者もQTEに対してはそれほど良いイメージを持っていなかった。そんな流れのある中で、『ナルティメットストーム4 ROAD TO BORUTO』の発売前、バンダイナムコエンターテインメントは「QTEが見どころの一つです」というメッセージを発信した。

 そのメッセージを聞いたときは不安に思う気持ちの方が大きかった。せっかくの美麗なグラフィックと、見ごたえのある演出に、QTEが入ることで没入感が削がれてしまうのではないかと感じたのだ。しかし、実際に体験した本作のQTEは、今までに見たことのないものだった。そのQTEは、没入感を削ぐようなところには決して配置されておらず、ぼーっとしている時に急に襲ってくることもない。ここぞというところで、凄まじく書き込まれた世界を疾走するナルトたちを、サポートするかのようにボタンを押す。押したボタンによって、演出が変化し、成功は喜びへと変わり、失敗は悔しさへと変わる。間違えると即ゲームオーバーという理不尽さもなく、成績が振るわなかったときはまたもう一度やり直したくなる。この突き抜けたQTEが、自分の中にあったQTEアレルギーを取り払い、これからのQTEに期待さえ抱かせてくれた。

ストーリーモードには、QTEの常識を覆すかのような仕掛けが盛りだくさんだ。

●『ナルティメットシリーズ』ならではの バトルの駆け引きに熱くなる

 ここからは、さらにマニアックな話、本作の”バトル”について語っていこう。筆者はゲームセンターのアーケードゲームで対戦型格闘ゲームの楽しさにすっかりとやられて以来、さまざまな「対戦もの」に触れてきた。幸いにも、対戦しようというと集まってくれる仲間たちに恵まれたこともあり、未だに多くのゲームを遊び続けている。そんな筆者が『ナルティメットストーム4 ROAD TO BORUTO』の魅力として、声を大にして言いたいのが、「本作がオリジナリティに溢れ、作り込まれた対戦もの」であるということなのだ。

 まず分かりやすい本作の対戦の魅力としては、自分の好きなキャラクターを動かす喜びというのがある。本作に登場する100人を超える忍たちは、一人一人が、原作の魅力を取りこぼさないように緻密に設計されている。忍術や奥義を使えば、そのキャラクターの最高潮とも言える演出を眺めることができるうえ、何気ない通常技などもキャラクターのイメージぴったりだ。同一キャラクターの衣装替えなどを除けば、格闘ゲームファンにおなじみのスラングである”コンパチ”(似通った動作と性能を持つキャラクター)と呼ばれる作りのキャラクターは見当たらない。そして、一人でも魅力的なキャラクターたちを、最大3人までのチームにして戦うことができるのが本作の対戦の面白いところだ。操作自体は非常に直感的で、ゲームシステムを理解していなくても、ボタンを押すだけで何かが起こる仕組みなっているので、原作が好きな方ならいろいろなキャラクターを戦わせるだけでも十分楽しいはずだ。そして、この対戦の楽しさから一歩進んで、「勝つにはどうすればいいか」という事を考え始めたときから、バトルの深みがにじみ出てくるようになる。

主人公格以外のキャラクターも、その魅力を余すことなく凝縮するように設計されている。自分の好きなキャラクターを動かす楽しさに溢れる作品だ。

 アクションゲームや格闘ゲームを見慣れた人が、本作の画面を一目見れば「先に相手の体力を0にすれば勝ち」というルールを想像することができるだろう。自分の攻撃をできるだけ多くヒットさせて、相手の攻撃を極力回避や防御で防ぐ、つまり格闘ゲームのような展開は本作のバトルのエッセンスの一つだ。しかし、実際にプレイしてみると、既存の格闘ゲームの攻略セオリーが通用しない部分が多い。本作には、”変わり身”という独自のシステムを軸にした駆け引きが存在するからだ。

 変わり身についてざっくりと説明すると、攻撃を受ける直前か、攻撃を受けた後に発動できる緊急回避システムとなっている。変わり身は、”変わり身ゲージ”がある限り使うことができるため、試合開始直後に長い連続技を決めることが難しい。この基本ルールがあるため、本作のバトルでは、「初手をとって相手に先に変わり身を使わせる」という戦術が非常に有効になってくる。相手が変わり身を使える機会を、こちらが上回ることができれば、圧倒的優位に立つことができる。そして、相手の変わり身ゲージを先に空にすれば、大ダメージを叩き出す連続技や連続攻撃の出番となるのだ。立ち上がりは変わり身を削るための動き、試合中盤以降では変わり身を消費した相手に大ダメージを狙う動きという、メリハリのついたバトルは、実に奥深く、やりこみ要素に満ちている。

 この奥深いバトルに向けて、100を超えるキャラクターが、3人1組(スリーマンセル)という形でチームを組むのだから、そこには無限の可能性が溢れている。本作が、グラフィックと演出において最高峰のキャラクターゲームであることはよく語られているが、バトル部分の楽しさについても最高峰であることを筆者が保証しておく。

△本作のバトルのセオリーが「変わり身ゲージの削りあい」の上に成立していることが実感できるようになれば、バトルの熱い駆け引きがひしひしと伝わってくるはずだ。

 『ナルティメットストーム4』からのプレイヤーには嬉しいニュースがある。本作ではなんと、最大8人まで参加可能な対戦ルームを選べるようになり、試合が発生していない間の観戦も可能になった。これも、対戦を楽しんでもらいたいという作り手側の細やかな配慮だろう。一人で練習をするトレーニングモードの機能なども充実しているので、”練習して強くなる”というストイックな遊び方にも応えてくれる。

●『ナルティメットストーム』は“遊べる”ゲームである。

 『ナルティメットストーム』は”遊べる”ゲームである。ストーリーを遊ぶだけでも満足感があるし、キャラクターのコスチュームなどを集めるのも楽しい。そして、対戦はものすごく熱くなれる。キャラクターゲームというと、キャラゲーの略称のイメージが重なって、「原作の力に頼りきったゲーム」という印象を受ける方もいるかもしれないが、本作は全くそうではない。原作をこよなく愛するスタッフたちが、ゲームとして”遊ぶ”ものを作ることにこだわり抜いて出来上がった作品だ。

ここ最近、ゲームにおいてもストーリー重視の傾向がある。この流れの影響か、会話シーンやムービーによる表現は非常に豊かになった。しかし、やっぱり一番ゲームに期待しているのは、プレイヤーが”遊べる”ことなのだ。本作は、こうしたゲーマーのツボをおさえるかのように、”ゲームであること”から逃げず、同じモードの中でさえもさまざまな遊びを体験させようとしてくれる。”楽しく遊べる”ストーリーモードは、これぞゲームだと頷けるものになっている。

 昨年、イギリスから遊びに来た友人に、「日本の面白いゲームを遊ばせてよ」と言われたので、筆者は『ナルティメットストーム4』をすすめた。「アニメの『NARUTO-ナルト-』ならちょっと知っているよ」という彼にコントローラーを渡すと、それから数時間、コントローラーを握って夢中になっていた。日本語がそれほど得意ではなく、キャラクターの台詞なども全てを理解しているわけではなかったにもかかわらず、アニメの世界で遊んでいるみたいだと終始興奮していたのがとても印象的だった。そのあと彼は、海外版のソフトを購入し、「原作もとても面白いし、ゲームはアニメの中に飛び込んだように感じる。今度は対戦しよう」という感想を送ってきてくれた。こうした反応も、本作のパワーを証明するエピソードになるだろう。

より多くの人に、この「神ゲー」が遊ばれますように!

■ライター 浅葉たいが
ゴジライン代表、管理人。ゲーム、アニメグッズのコレクターで、格闘ゲーム、アドベンチャーゲーム、RPGをこよなく愛する。年間100本以上のゲームを自腹で買い、遊ぶ社壊人。


NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム4 ROAD TO BORUTO
メーカー バンダイナムコエンターテインメント
対応機種 PS4プレイステーション4
発売日 2017年2月2日発売
価格 備考欄参照
ジャンル アクション
備考 パッケージ通常版・ダウンロード通常版:6800円+税 ダウンロード通常版のみ早期購入価格6120円+税(2017年3月1日まで) DLC「ROAD TO BORUTO」アップデートパック:2411円+税

(C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ (C)劇場版NARUTO製作委員会2014 (C)劇場版BORUTO製作委員会2015 (C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.