幻想的なキノコ世界でくり広げられる、父と子の沁みる会話と色とりどりのパズル。『She Remembered Caterpillars』は日本語ローカライズも検討中

Jumpsuit Entertainmentのパズルゲーム『She Remembered Caterpillars』を紹介する。

●色のギミックを把握して、キャラをゴールに導こう

 Jumpsuit Entertainmentのパズルゲーム『She Remembered Caterpillars』を紹介する。本作は海外インディーパブリッシャーのYsbryd Gamesから、SteamなどでPC/Mac版が配信中。なお参考までにSteamでの価格は1180円。1月24日までは発売記念セールとして20%オフの944円となっている。

 『She Remembered Caterpillars』は、キノコの世界でくり広げられる、色をキーとしたパズル。赤・青・黄色などの色がついたキャラクターを、特定の色が通れる(あるいは特定の色は通れない)イモ虫の橋やゲートを通ってゴールに導くのが目的だ。
 最初は赤・青の2色で始まり、徐々にキャラの融合・分離(赤+青では紫になる)や、さらなる配色が増えていき、段々とパズルが難しくなっていく。パズルは40面ほどを収録しており、最短で3時間、パズルがあまり得意ではない人は十数時間程度のクリアータイムが想定されている。

▲各キャラをゴール(白い土台)に導けばオーケー。キャラは融合して色を変え、複数の属性を持つこともできる。ただし橋型のイモ虫はその色が含まれていないと渡れず、逆にゲート型のイモ虫はその色が含まれていると通れない。

 ルールは単純明快で、家族でプレイするのにも向いていると思う(実際、イベントでの出展時にはファミリー受けが良かったとのこと)。またどこか不思議で静謐な手描きのキノコ世界や柔らかなサウンドも印象的で、特にアート面では、インディーゲーム賞IGFアワードで今年度、美術賞(EXCELLENCE IN VISUAL ART)にノミネートされているほど。ちなみに色覚異常への対応も考慮されており、実はキャラや各ギミックは色だけでなく図形(○□△など)にも対応していて、色でわからなくても図形を頼りに解けるようになっている。

▲色覚異常のプレイヤーも遊べるように、実はキャラとギミックは色だけでなく図形(○□△)も対応している。

 パズル外の要素として、各ステージ間には、とある父子の生と死にまつわるセリフなどが挿入される。パズル本編とは独立した物語が展開されるというインディーらしい捻ったストーリーテリングなのだが、ライターのCassandra Khaw氏が実父を亡くした経験が反映されており、「お父さんもいつか死んじゃうの?」「人はだれでもいつか死ぬんだよ……」といった何気ないやり取りがなかなか沁みる。

 なおCassandra Khaw氏によると本作は日本語ローカライズを予定しており、「日本語版は何があろうともやりたいプランです。アーティストはどうやってフォントを作ろうか興奮していますね」と語っている。もちろん現状でもパズルのみを楽しむことはできるので、とりあえず遊び始めてみるというのもアリ。