映画『バイオハザード』シリーズ最期のプレミアを開催
2016年12月13日、東京・六本木ヒルズアリーナにて、映画『バイオハザード：ザ・ファイナル』のワールドプレミアが開催された。主演のミラ・ジョヴォヴィッチを始め、豪華キャスト陣やポール・W・S・アンダーソン監督も登場したイベントの模様をお届けする。
『バイオハザード：ザ・ファイナル』は日本で世界最速公開されるため、このイベントは、今作について世界でいちばん早く開催されたイベントということになる。同時に今作はシリーズ完結編になるので、映画『バイオハザード』のワールドプレミアが日本で開催されるのは、これが最後ということにもなる。
イベント開始前から六本木ヒルズアリーナには、大勢のメディアやファンが駆けつけており、12月の日が暮れた午後にも関わらず、会場は熱気に包まれた状態に。いよいよイベント開始時刻という17時30分になると突然、会場にアンブレラ・コーポレーションのロゴが入った大型トラックが横付けされ、中からおびただしい数のゾンビたちが登場。レッドカーペットはもちろん、ステージ上までゾンビが覆い尽くされることに。
そんな会場を埋め尽くしたゾンビたちを蹴散らすかのように、本日のスペシャルゲスト陣が登場。いつの間にかゾンビたちも消え失せてしまったステージに立っているのは、シリーズで主役のアリス役を演じるミラ・ジョヴォヴィッチ、クレア・レッドフィールド役として最終作に復帰したアリ・ラーター、今作で初登場となるクリスチャン役のウィリアム・レヴィ、ドク役のオーエン・マッケン、司令官チュウ役のイ・ジュンギ、コバルト役でハリウッドデビューを飾ったローラ、ポール監督とミラの愛娘であり、今作でレッドクイーン役でハリウッドデビューを果たしたエヴァ・アンダーソン、そしてシリーズ全作の脚本・制作を務めるポール・W・S・アンダーソン監督ら8人。
ここからはゲスト陣がステージから降壇し、レッドカーペット上でファンやメディア陣の前に姿を見せてくれるサウンド・バイツの時間に。普段はスクリーンでしか見ることのないハリウッドスターが、目の前に敷き詰められたレッドカーペット上を歩いていくさまは本当に華やか。駆けつけたファンたちも、滅多に見られない（というよりも、映画『バイオハザード』としては最後になる）ミラ・ジョヴォヴィッチら、出演陣や監督に熱心に声をかけ、ゲスト陣もその声に応えるようにサービスを振りまいており、会場は終始熱気に包まれていた。
サウンド・バイツが終了したところで、ふたたびゲスト陣がステージに登壇。各ゲストより、日本のファンに向けてのメッセージが語られていった。
ミラ・ジョヴォヴィッチ（アリス役）
「また日本に戻ってくることができました。『バイオハザード』が生まれたこの日本で『バイオハザード：ザ・ファイナル』を最初に見ていただけるということに、とてもワクワクしています」
アリ・ラーター（クレア・レッドフィールド役）
「『バイオハザード』シリーズでクレア役を演じさせてもらうのは今回で3回目になりますが、皆さんのサポートなしにはできませんでした。本当にありがとうございます。赤い革ジャンを着て、赤い髪ができたことをたいへんうれしく思っています」
ローラ（コバルト役）
「今回、この作品に出ることができてすごくうれしいです。台本を全部読んだけど、本当にすばらしくて、迫力もすごくて、本当にハラハラドキドキする映画になっていると思います。スタッフやキャストのみんなも本当にやさしくて、楽しい撮影でした。ぜひ見てね」
ウィリアム・レヴィ（クリスチャン役）
「今日ここにいられて、本当にうれしいです。初めての来日ですが、日本の文化や人に惚れました。もともと僕は『バイオハザードシリーズ』のファンでしたが、ある日急に電話がかかってきて、出演できることになりました。ポールとミラ、その他のプロデューサー陣に感謝しています」
オーエン・マッケン（ドク役）
「以前から来たいと思っていた日本に来られて、光栄です。これから皆さんが見ていただく『バイオハザード：ザ・ファイナル』ですが、絶対に気に入ってもらえると思います。いま壇上にあがっているみんなと、本当に楽しみながら作りました。かなりイケてる映画になっているので、ぜひ楽しんでください」
イ・ジュンギ（チョウ役）
「僕はこの作品のファンでした。今回、みんなといっしょに作品が作れて、とてもうれしかったです。カメオ的な出演ではありましたが、僕の出演がこの作品の助けに少しでもなればと思います。ぜひこの映画を見て、楽しんでください」
エヴァ・アンダーソン（レッドクイーン役）
「このような場で皆さんとごいっしょできて、本当に光栄です。ワールドプレミアにやってくることができて、本当にうれしいです」
ポール・アンダーソン（監督）
「こうやって家族と、そしてすばらしいキャスト陣といっしょに作品を携えて日本にやってこられたことを大変うれしく思います。最終章になりますが、シリーズの中でも、最高の作品ができたと思っています。メチャクチャ怖いし、アクションも満載です。キャストの皆さんにとっては地獄だったと思いますが、観客の皆さんには堪能していただきたいと思っています」
ここで司会より、「僕らが普段見ている姿と、映画の中の姿がかなり雰囲気が違いますが、役作りは大変でしたか？」という質問がローラに投げられることに。それに対して、ローラは「役作りは、ハリウッド作品なので簡単ではなかったけど、スタッフのみんながやさしくて、郊外に作られたセットの迫力もあって、気持ちが入り込めたと思うし……ちょっと質問忘れちゃった（笑）」と答え、いつものテレビで見るそのままの天然さを披露し、会場を和ませていた。いつもと雰囲気が違っていて、クールでかっこよく見えたと司会が伝えると、「まだ完成した映画は見ていないけど、これから見るのが楽しみ。出ている場面は多くないけど、本当に素敵な経験だった」と、今作の出演を心から喜んでいるコメントが語られた。
主演のミラも、初共演のローラについて、「皆さんも映画を見ると、ショックを受けると思います。そのくらい、いまの雰囲気とは違った戦士に変身しています。普段はいっしょにファッションや美容、ラーメンの話なんかをしていた彼女が、どうやって役に入り込むのかと思っていましたが、衣装を身につけ、銃を手にした彼女は戦士に早変わりしていました。その姿を見たとき、彼女は役者としてもすばらしいと思いました。皆さんもきっと楽しんで見ていただけると思います」と褒めたたえていた。
続けて、「エヴァさんは、2007年に一度来日してらっしゃいますよね。その時にはミラさんのお腹の中でしたが。改めて、日本に来られてどうですか？」との質問が。司会の語るように、2007年の8月に映画『バイオハザードIII』のプロモーションで来日したミラは、エヴァを身ごもった妊娠6ヵ月目の状態で日本を訪れていたこともあり、今回晴れてエヴァが再来日を果たした……というわけになる。「こうやって日本に戻ってこられて、とてもうれしいです。日本は本当にプリティで、スーパーカワイイ国です」と、9歳の女の子らしい回答が飛び出していた。
そのエヴァの母親のミラに、「終わりを迎えるということは、すごく楽しみな部分と、寂しくなる部分があると思いますが、アリスとともに過ごしてきた15年間を振り返ってみて、どんなお気持ちですか」との質問が投げかけられた。ミラは、「とても悲しいです。ポールには怒りの気持ちもあります。私といっしょに仕事をするのが好きだったはずなのに！」といって会場を沸かせたあと、「長年に渡ってアリスというキャラクターを演じられたことは、大きな名誉でもあり、光栄でした。今回の結末は、絶対にファンの方たちの期待に応えられるものと思います。シリーズの中で最高級の『バイオハザード』をぜひ楽しんでください」とコメント。最後に、ポール監督が「シリーズの最終章ということで、最高の作品を皆さんに届けなければというプレッシャーを感じていましたが、キャスト陣が本当に期待に応えてくれました。皆さんがビックリするような結末が残っているので、ぜひ堪能してください」と締めくくり、ワールドプレミアは終了を迎えた。
映画『バイオハザード：ザ・ファイナル』は、2016年12月23日より、全国ロードショーを迎える。アメリカより1ヵ月以上早く作品を見られるよろこびを噛みしめ、アリスの“最期の戦い”をぜひとも劇場で楽しんでもらいたい。
なお、今回のワールドプレミアで来日したミラ・ジョヴォヴィッチ、ポール・W・S・アンダーソン監督、アリ・ラーターの3人に、映画『バイオハザード』としては“最期”となるインタビューを敢行することができた。こちらの模様は、試写のリポートとあわせて後日公開するのでお楽しみに。
『バイオハザード：ザ・ファイナル』
原題：Resident Evil: The Final Chapter
全米公開：2017年1月27日
監督：ポール・W・S・アンダーソン
出演：ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、ショーン・ロバーツ、ルビー・ローズ、ローラ、イ・ジュンギ、ウィリアム・レヴィ、イアン・グレン
12月23日（金・祝）日本で世界最速公開！
