年に1度の祭典がスタート
年に1度KONAMIのアーケードゲームのプレイヤーを集め、各タイトルのチャンピオンを決定する“KONAMI Arcade Championship”(以下、KAC)。その6回目となる“The 6th KAC”のオープニングイベントが、2016年12月10日、神奈川・ラウンドワン横浜西口店にて行なわれた。The 6th KACの種目に選ばれたのはこちらの11タイトル。
『beatmania IIDX 24 SINOBUZ』
『DanceDanceRevolution A』
『GITADORA Tri-Boost Re:EVOLVE GuitarFreaks』
『GITADORA Tri-Boost Re:EVOLVE DrumMania』
『jubeat Qubell』
『MÚSECA 1+1/2』
『pop'n music うさぎと猫と少年の夢』
『REFLEC BEAT 悠久のリフレシア』
『SOUND VOLTEX III GRAVITY WARS』
『麻雀格闘倶楽部 ZERO』
『クイズマジックアカデミー トーキョーグリモワール』
イベントは2部構成で行なわれ、第1部ではThe 6th KACに採用された計11タイトルの紹介と、各タイトルの予選ラウンドのルール発表が行なわれた。さらに各タイトルの見どころを解説するためにゲストも登場。The 5th KACで優勝したプレイヤーを筆頭に、各タイトルに楽曲を提供しているBEMANIアーティストたち、クイズ王の永田喜彰さん、日本プロ麻雀連盟の菅原千瑛プロといったバラエティに富んだ面々が出演し、自分にゆかりのあるタイトルの魅力をアピールした。
The 6th KACの前哨戦!? DJ YOSHITAKAチームVS宣伝部田中チーム
イベント第2部ではBEMANIアーティスト+ゲストによるDJ YOSHITAKAチームと、前回大会優勝者で構成された宣伝部田中チームに分かれて対決。The 6th KACの参戦タイトルを使った7番勝負が行なわれた。初戦はBEMANIアーティストのL.E.D氏とThe 5th KAC 『beatmania IIDX 』部門の優勝者DOLCE.さんが、『beatmania IIDX 24 SINOBUZ』のダブルプレイで対決。
試合前に「完全にかませ犬ですけど(笑)、やるからには勝ちに行きますよ!」と語ったL.E.D氏だが、トッププレイヤー相手には叶わず、約3万点の差をつけられてあえなく撃沈。そこで次戦の『SOUND VOLTEX III GRAVITY WARS』対決では、KACチャンピオン側にハンデを設定。前大会王者の1008.BOTさんは『SOUND VOLTEX』アイウェアを装着した状態で、Cody氏と戦うことに。
しかしアイウェアのハンデで安心して1008.BOTさんに得意な楽曲を選ばせたのが仇になったのか、ラスト数秒で1008.BOTさんがCody氏のスコアを逆転。僅差ではあるが1008.BOTさんの勝利となった。そして1008.BOTさんはハンディマッチを制したご褒美として、BEMANI生放送(仮)の出演権をゲットした。
3戦目は『pop'n music エクラル』。2戦目でCody氏が勝ち切れなかったのを見て、DJ YOSHITAKAチームのPON氏は複数のハンデを、チャンピオン側のTATSUさんに要求。PON氏がひとつ下の難易度を選んだうえで、TATSUさんにのみ大量のオジャマが発生する設定、さらにはメガネを外してもらった状態で対戦することになった。
しかしこれまで開催されたKACの『pop'n music』部門すべてで優勝を果たしている(女子部門は除く)TATSUさんを倒すにはハンデが足りなかったようで、ここでも宣伝部田中チームが勝利。3連勝という結果になった。しかしDJ YOSHITAKAチームにとっては後がない4戦目、『REFLEC BEAT 悠久のリフレシア』ではミラクル(?)が発生。BEMANIアーティストのDJ TOTTO氏が、sir・o・nさんを100点差の僅差で下して勝利。sir・o・nさんがやりこんでいなかった新曲を使っての勝負ではあったものの、大金星を挙げた。
5戦目の『クイズマジックアカデミー トーキョーグリモワール』の対決は、宣伝部田中チームが切ったクイズ王、永田喜彰さんという強力カードに対して、DJ YOSHITAKA氏、Cody氏、PON氏の3名が協力して挑む形に。さらに試合が始まると永田さんがヘッドホンをつけてのプレイであるのをいいことに、来場者も“オーディエンス”としてDJ YOSHITAKAチームに解答を教えてもOKなルールに変更。
そんな集合知(?)で挑んだDJ YOSHITAKAチームだったが、結果はまさかの4位(CPUふたりにも敗北)。試合前に永田さんが提案した「よければ100点のハンデを差し上げますよ」を加味しても、DJ YOSHITAKAチームの負け、という結果になった。
続いて行なわれた6戦目、『麻雀格闘倶楽部 ZERO』は、菅原千瑛プロと The 5th KAC王者のゆうしゃさんによる東風戦。このイベントで初めてDJ YOSHITAKAチーム側が有利と思われるマッチアップだったこの対決、しかし予想に反して先に大きく点を取ったのは、東二局でツモったゆうしゃさん。だが続く東三局で、菅原プロが一点待ちの混一色をみごと成立させ、逆転に成功。これが決め手になり、プロが貫禄の勝利を見せた。
イベントを締めくくる最後の戦い、第7戦のタイトルは『jubeat Qubell』のチーム戦。The 6th KACで初めて実施される4対4のチーム戦を先取りする形で、PON氏、L.E.D氏、Cody氏、DJ TOTTO氏が登場。対する宣伝部田中チームはsir・o・nさん、DOLCE.さん、TATSUさん、TRAINMANさん(The 5th KAC『DrumMania』部門優勝)のKACチャンピオン4名を揃えた布陣で挑んだ。
戦前の予想ではKACの王者たちが並ぶ宣伝部田中チームが有利と思われたが、プレイ終了後に、じつはTATSUさんとTRAINMANさんは『jubeat』のプレイ経験がないことが判明。そのため『jubeat』もプレイしているsir・o・nさんが頭ひとつ抜けた全体1位のスコア(99万点オーバー)、DOLCE.さんが8人中3位のハイスコアをマークするも、自社のゲームを広くプレイする、BEMANIアーティストたちには一歩およばず。チーム内の4人中3人が安定して90万点代を叩きだした、DJ YOSHITAKAチームの勝ちとなった。
そんなまさかの結果で最終戦が終わったためか、7番勝負トータルの勝敗は3勝4敗ながらも、どちらのチームの参加者も勝利したような満足な表情で閉会のあいさつが行なわれ、イベントは終了した。
DJ YOSHITAKA氏ミニインタビュー
――今回のKACの注目タイトルを教えてください。
DJ YOSHITAKA ひとつのタイトルにしぼるのは難しいのですが、新しさでいうと、『jubeat』の団体戦ですかね。音楽ゲームはTATSUさんだったりDOLCE.さんみたいに連覇されるプレイヤーさんが多いので、4人での団体戦になることで、その日のコンディションや組み合わせといったところで新しいチャンピオンが生まれるかな、っていう点に注目したいです。
――今日の『jubeat』対決の結果がまさしく、誰が勝つかわからないって感じでしたよね。
DJ YOSHITAKA そうですよね。めちゃめちゃ荒れたなと(笑)。絶対トップランカーの人たち(宣伝部田中チーム)が勝つと思ってたんですけど、まさかウチが勝つとは。こういうことが起こるので、ぜひお友だちを誘って『jubeat』の団体戦に参加してみてほしいです。新しいルールでの大会と言えば『beatmania IIDX』も注目ですね。長年ファンの人からの要望が高かったダブルプレイの大会が開催されるので、こちらも初代チャンピオンを目指して気合いを入れて参加してほしいなと。あとは『DanceDanceRevolution A』も今回はアジアだけでなく北米からもエントリーできるようになりましたので、どんな大会になるか楽しみですね。
――これからKACに参加されるプレイヤーにひとことお願いします。
DJ YOSHITAKA エントリーして予選ラウンドに参加するだけでもらえるデジタル特典がそれぞれのタイトルごとにありますので、ぜひ参加いただければな、と思います。今回の決勝大会は2日にわけて1タイトルずつしっかりやっていきますので、決勝大会にどんな人たちが参加するんだろうな? っていうのも、予選ラウンドを通して知ってもらいたいですね。