勢揃いすると画ぢからの強さがハンパないです

 セガゲームスは、発売を明日2016年12月8日(木)に控えたプレイステーション4用ソフト『龍が如く6 命の詩。』の完成披露会を、本日12月7日(水)、シリーズおなじみの神室町のモデルにもなった歌舞伎町にある、TOHOシネマズ新宿にて開催。シリーズ総合監督を務める名越稔洋氏のほか、黒田崇矢、藤原竜也やビートたけしら、同作に出演するキャスト陣が一堂に会した。

『龍が如く6 命の詩。』完成披露会にビートたけし、藤原竜也、小栗旬ら豪華キャスト集結! たけし起用の仰天エピソードも_18

 『龍が如く6 命の詩。』(以下、『龍が如く6』)は、シリーズで初めてプレイステーション4専用ソフトとなるナンバリング最新作にして、シリーズを通じての主人公、桐生一馬の“最終章”と銘打たれた注目作。映画やドラマなどで活躍する俳優を多く起用したキャスティングに加えて、山下達郎が楽曲提供を行うことでも話題を集めた。

 今回開催された完成披露会には、名越氏や桐生役を務める黒田崇矢を始め、藤原竜也(宇佐美勇太役)、小栗旬(染谷巧役)、真木よう子(笠原清美役)、宮迫博之(南雲剛役)、大森南朋(巌見恒雄役)、そしてビートたけし(広瀬徹役)が登壇。収録時のエピソードなどを語った。なおこの日の司会は、ともにオフィス北野所属のガダルカナル・タカと中嶋美和子が担当した。

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▲司会を務めたガダルカナル・タカ(右)と中嶋美和子(左)
▲名越稔洋氏

 タカから「地元に縄張りを持つその筋の方ではございません」と紹介された名越氏は、苦笑しながらも「『龍が如く』シリーズも11年目に入り、長いシリーズとして愛され続けていることがうれしい。今日という日を迎えられたことが感慨深いです」と語りつつ、1年に1作品ペースでタイトルを発売していることに触れ「続けてこられたのも皆さんに愛され、求められる期待に応えたいから。気合でここまでやってきました」と、『龍が如く』ファンへの感謝を交えて熱弁した。

 ここで会場では、この日のために用意された最新PVが上映。本作テーマソングでもある、山下達郎の「蒼氓」に乗せて、ドラマチックな数々のシーンが収録されていた(ちなみに、「蒼氓」が収録されている「僕の中の少年」というアルバムはメチャクチャに名盤です)。劇場の巨大スクリーンで見ても、本作におけるグラフィックの緻密さは明らか。名越氏も「こういう大きなスクリーンで見ても耐えうるクオリティーなのがうれしいですね」と笑顔を見せ、山下の起用についても「いままでもたくさんの著名アーティストにお願いしてきたが、ロックが多かった。『龍が如く』は映像にパンチのある反面、その裏側にある感動的なテーマの両面があって愛されているコンテンツ。今回はその感動的なテーマを表に出したかった」と語った。なお明日12月8日(木)発売の週刊ファミ通では、名越氏と山下によるスペシャル対談を掲載。タイアップの経緯などが詳しく語られているので、お見逃しなく!

 名越氏による挨拶の後、本作に出演する豪華キャスト陣が登壇した。

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▲登場の際に、名越氏と固い握手を交わすキャスト陣。
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 シリーズ第1作より桐生を演じる黒田は「20歳から48歳まで演じているが、その間にさまざまな事件などが起きて桐生の経験値も増えている。1本1本深みを増していければいいなと思いながら演じた反面、正義感や絶対に動かない性格は一貫して変わっていない。10何年演じていますが、常日頃桐生が頭の片隅にあります」と、桐生への深い思い入れを吐露。一方『龍が如く3』への出演経験があり、本作ではみずからのフェイスキャプチャーによるCGが使用されている藤原は、自身をモデルにしたキャラクターに声をあてる体験を「不思議な感じでした。僕自身が『龍が如く』に参加できるんだという喜びと、非常に興奮したことを覚えています」と語る。またシリーズ第1作から『龍が如く』のファンだという小栗は、「大筋のストーリーもおもしろいですが、サブゲームがいっぱいあり、本編を忘れて時間を使ってしまうくらい楽しい。一度も達成率が100%になったことはないのですが……」と、自身のエピソードを交えて『龍が如く』の魅力を解説。「声をやらせていただいてスタッフの皆さんにもお会いできたので、『6』では隠れたものをこっそり聞き出しながら遊ぼうと思います(笑)」と話していた。

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▲黒田崇矢
▲藤原竜也
▲小栗旬
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 そして映画監督や俳優としても世界的な活躍を見せるたけしは、ゲームと映画の違いについて「こっちの方がラクですね(笑)。俺はセリフ読んでいろいろワッとやってくれて、アクションなんかも作ってくれて。俺、ホントは下手ですから。(編集されたキャラクター映像を見て)これ、うまいね~(笑)。よく作ったね、これ」と冗談交じりに語り、会場を沸かせる。ちなみにたけしと名越氏がよくカラオケ屋で顔を合わせることから出演に至ったという驚きのエピソードが明かされたが、「いいシャンパンを飲ませてくれて、これだけ儲かるなら俺も出ようって」とのこと(!?)。まさかのエピソードに、宮迫も「これ、事実らしいです」と驚きを見せていた。
 たけしはさらに、ゲームに関して「自慢じゃないけど、日本一の“クソゲー”を作ったことがありますからね(会場爆笑)。子どもが泣き出して親からクレームが入り、社会問題になったクソゲーがありましたけど、でもいまはプレミアがついて……いかに両方必要かっていうのがわかる」と語ると、藤原や小栗、宮迫も爆笑していた。

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▲ビートたけし
▲たけしの“あの”ゲームにまつわるエピソードに、ほかのキャストもこの笑顔。

 また大森は、オファーを受けたときの心境について「うれしかったです。ここまで長い歴史があるシリーズで、今回もすごいキャストなので……まさか僕を呼んでいただけるとは」と明かしつつ、「セリフを覚えなくてもいいのは確かにラクと言えばラクですが、たくさんの感情の声のパターンを録らなければいけないのが大変だった」と収録時のエピソードを語る。一方、広島・尾道仁涯町に密着した地元のヤクザを演じる宮迫は「ラクじゃなかったんですよ! ちゃんと広島弁を喋っているの、僕だけなんですよね。方言指導の方がべったりついて……広島弁は大阪弁とちょっと似ているので、つい大阪弁になってしまう。ものすごく大変な時間を準備してやっていたんです。でも、ふたを開けてみたら組長(たけし演じる広瀬)が標準語だった。衝撃でした……」と、方言の苦労を明かしていた(披露会の前に宮迫がたけしに訊いてみたところ、「(広島弁)できるわけねぇじゃねえか」と一蹴された模様)。加えて「(ゲームが発売されて)後々、“できてない”とか言われるんですどうせ。あんなにがんばったのに!」との悲痛な嘆きも飛び出していたので、ゲームをプレイした際は、宮迫渾身の広島弁にも注目しよう。さらに宮迫は、ゲーム内でたけし演じるキャラクターと師弟関係になることについて「たけし軍団でもないのにたけしさんの子分をやれるのが夢のようでした」と、芸人としての感慨も語っていた。
 ちなみにこの日紅一点の登壇となった真木は風邪を引いてしまったとのことで、「ぜひゲームで私の声を聞いていただけたらうれしいです」とウィスパーボイスでコメント。スナックのママ役を演じたのは、本作が初めてだという。

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▲真木よう子
▲大森南朋
▲宮迫博之

 豪華キャストのみならず、壮大なストーリーにも注目が集まる『龍が如く6』。タカから「もしも実写化するとしたら、ぜひ北野武監督にメガホンを」と問われたたけしは、「俺は人物よりも背景を気にしちゃう。(ゲームは)背景が思い通りにできるので、実写版はちょっと難しいね」と、映画監督としての顔も覗かせた。ちなみにこの日のキャスト陣は、大森を除いて北野作品に未出演。出演する機会があれば、どんな作品だろうと「楽しくやらせていただきます」(藤原)、「ぜひなんでもやらせていただきます」(小栗)と、意欲を見せていた。

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 最後のコメントでは、登壇者が思い思いに「このメンバーでしっかりと収録しましたので、壮大なスケールをじっくりと楽しんで」(藤原)、「「念願の『龍が如く』に出演できて非常にうれしい。さっそく自分も遊んで、桐生一馬で自分をぶっ飛ばしたいと思います(笑)」(小栗)、「使いかたは知らないんですが、プレイステーション4を持ってますんで。『龍が如く6』は今日の夕方から布団を引いて、(明日の発売に)一番乗りをしようかと。テレビのインタビューを受けようと思ってるんで(会場笑)。ぜひとも楽しんでください」(たけし)と『龍が如く6』をアピール。名越氏も「かつてない豪華キャストにも関わらず、全員が揃う完成披露会は今回が初めて。そういう面でも感動しています。ゲームとしても、すべてにおいて革新的な進化を遂げたすばらしいコンテンツになった。期待に負けない内容になりましたので、楽しんでください」と語り、完成披露会を締めくくった。

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▲披露会の後は、『龍が如く6』の大ヒットを祈願した鏡開きも。使用されたのは、本作の舞台のモデルとなった尾道唯一の酒造・吉源酒造場による“寿齢”というお酒。
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