全世界のゲームメディアが選ぶゲームアワード“The Game Awards 2015”が2016年12月1日(現地時間)にロサンゼルスにて開催。ここでは、INDUSTRY ICON賞を受賞した小島監督のコメントと、イベントのホストを務めるジェフ・キーリー氏のコメントをお届けする。

●小島氏は「もっとも確固たる信念と忠誠心を持った人のひとりである」

 全世界のゲームメディアが選ぶゲームアワード“The Game Awards 2016”が2016年12月1日(現地時間)にロサンゼルスにて開催。昨年、残念ながら登壇が叶わなかった小島秀夫氏だが、“The Game Awards 2016”で念願の登壇を果たしている。

 イベントでは、INDUSTRY ICON賞を受賞した小島監督についてイベントのホストを務めるジェフ・キーリー氏がつぎのように語っている。

「The Game Awardsは大掛かりなイベントであり、今年は全員の力をまとめるのがとくにたいへんでした。しかし自信を失いかけたときに活力となったのは、昨年この舞台に立つ機会を奪われた、ある男性のために同じステージを設けなくてはいけないという信念でした。もちろんその人の名は、今夜のインダストリー・アイコン(INDUSTRY ICON)、小島秀夫氏です。小島さんを迎えることができ、まずこの話をしなければショーは始まりません。ここではすばらしいゲームが話題となりますが、いまはこうしたすばらしいゲームの後ろにいる、すばらしい人物について話したいと思います。
 昨年、小島氏が『メタルギア ソリッド V ファントムペイン』の開発を終え、KONAMIを退社してから彼を取り巻く環境は大きく転換しました。我々は皆、たいへんな時期を経験しますが、その人の性格がもっとも試されるのは、自分でコントロールできないときにどう反応するかです。さまざまな判断がくだされ、我々のこれからがほかの人たちによって左右され、理解に苦しむこともあります。昨年、小島氏に起こったことは悲劇だと思いますが、彼は一度も文句を言いませんでした。キャリアを通じてもっとも暗い日々を送る彼を支えたのは、私たちを楽しませたいという愛情だったのです。彼が経験してきたすべてのことに感謝したいと思います。この数年、自分自身を見失うこともありましたが、小島氏がこのたいへんな時期にどう向き合っているかを見て勇気付けられました。彼は自分が出会った中で、もっとも確固たる信念と忠誠心を持った人のひとりであり、その人を友人と呼べることをとても光栄に思います。
 小島氏が勝ち取ったアワードを届けようと努力しました。ですが、スタジオの住所もわからず、送ることもできなかったのです。2月にはラスベガスまで運転していって手渡そうとしましたが、断られてしまいました。その後、理由がはっきりしました。彼は固い信念を持っているからです。「ジェフ、自分はその血のついたものを手にすることはできない。先へ進まなくてはいけないからだ」と言われました。
 今日、我々のサポートを得て、小島氏は再び一から人生を、そしてスタジオを構築しています。スネークが言ったように、強い人間は将来を読む必要はなく、自分の力で作るのです。今夜、この賞を受けるにもっともふさわしい人に渡すことができます。たいへんなときにはつねに力になっていただきましたし、がっかりしたことは一度もありませんでした。みなさん、我々のインダストリー・アイコン、小島秀夫氏です」

 ジェフ・キーリー氏のスピーチ後、小島秀夫氏が登壇。小島氏は以下のように挨拶し、『DEATH STRANDING』の最新映像を公開した。

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「ありがとうございます。昨年、自分はすべてを失ったと思いました。しかし、みなさんのおかげで何も失わずにすみました。サポートしていただきありがとうございます。ジェフ、そしてThe Game Awardsに感謝しています。自分はゲームを愛し、このアワードを愛しています。そして心からみなさんを愛しています。ありがとうございました。ところで、ホリデーには少し早いですが、ひとつギフトを持ってきました。楽しんでください」