福井女史たっての願いで、今年はジョッキで乾杯!

 本日2016年11月3日、東京・ベルサール秋葉原で開催された、ユービーアイソフトの一大イベント“UBIDAY2016”。ここでは、ステージイベントの最後を飾った“ラウンドテーブル 2016”の模様をリポートする。

 毎年“UBIDAY”のステージイベントの最後は、ユービーアイソフト日本法人のスティーブ・ミラー社長、マーケティングディレクターの辻良尚氏、PR担当の福井蘭子氏(福井氏は昨年は産休だったため、2年ぶりの登場)が、その年を振り返り、今後の展望を“それなりに”ぶっちゃけるという、いまやUBIDAYいちばんの目玉イベントだ。今年は事前の打ち合わせがほとんどなかったらしく、ファンの期待も高まった。

UBISOFT設立30周年をジョッキで乾杯! フランス本社からコール社長も訪れた“ラウンドテーブル”【UBIDAY2016】_01
▲左から、福井蘭子氏、スティーブ・ミラー氏、辻良尚氏。ファンから日本酒の差し入れもあったが、「さすがに危ない(笑)」(辻氏)とステージでは飲まなかった。

 まずは、“UBIDAY2016”を振り返る。3人とも「とにかく天気でよかった」とひと安心。“UBIDAYといえば荒天”が代名詞で、さらに一部は屋外でのイベントだけに、早朝の雨には気を揉んだようだ。また、今回からの変更点として、物販での整理券入場を上げると、開場からも拍手が。毎年つねに長い行列だったが、今年は若干緩和され、空いた時間でステージ観覧や試遊など、有意義に過ごせたユーザーも多かったことだろう。ミラー氏は、『ウォッチドッグス2』の試遊台が出せなかったことを悔やんでいた。しかし、これはワールドワイドでの決まりごとだそうで、せめてもの代わりとして、日本語版のデモが披露できたことを喜んでいた。

2016年度のラインアップ

 ここからは、各テーマに基づいたトークコーナーへ。最初は、2016年度のラインアップについてだ。年度ということで、今年の4月から2017年3月までについてだが、辻氏は主力タイトルの発売が12月の『ウォッチドッグス2』までないことを懸念していた。

 辻氏はみずから「ユービーアイソフトの新規IPは、コンセプトは斬新だが、作り込みが甘い」と分析。しかし、その『ウォッチドッグス2』は非常に熟成され、いいゲームに仕上がっているという。福井氏はすでにクリアーしているそうだが、前作と世界観が共通しているので前作のファンはもちろん、主人公が変わっているので、初めてプレイしても楽しめると自信を見せた。辻氏も、前作が発売された2014年よりも、さらにスマートフォンの普及がすすんでいるので、より没入感があり、ミラー氏は、自身の故郷が本作の舞台に近いと喜んでいた。
 そして、初回生産分限定パッケージ封入特典の追加ミッション“ゾディアックキラー”のPVが公開された。1960年代に、サンフランシスコを震撼させた連続殺人鬼をモデルにした内容で、シンボルマークやフォントなど、作り込みにこだわったミッションだ。また、発売直前となる、11月21日と28日に発売直前SP番組が配信されることが明らかにされた。

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 続いては『フォーオナー』。先日、日本でもPS4版でアルファテストが実施されたが、準備がたいへんだったという。しかし、“侍”が登場するため、ぜひ日本でもアルファテストを実施したかったそうだ。キャラクター間のバランスなど、アルファテストならではの意見が集まり、それらは開発現場へとフィードバックされている。
 ミラー氏は、アルファテストのおかげで、海外でも期待値が高くなっているといい、辻氏もファンといっしょにこの新規IPを育てていきたいと抱負を語ってくれた。

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 3本目は『ゴーストリコン ワイルドランズ』。ボリビアを舞台にし、またオンライン協力プレイが魅力……以外は、「ほとんど話せることはないね」とミラー氏。しかし、海外での発売が2017年3月7日(火)ということで、「じゃ、日本は木曜にしようか」と3月9日(木)の発売を示唆。これにはPR担当の福井氏が顔をこわばらせ、「本当に止めて、スティーブ」と困惑。とはいえ、社長の発言ということで、(半)正式発表としておきましょう。もちろん、開発は順調に進んでいるとのことだ。

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 2016年度のタイトルではないが、UBIDAY2016でもイベントが行われるなど、まだまだ盛り上がりが続く『レインボーシックス シージ』。SAT(日本の特殊部隊)の配信について、配信日などの情報が期待されたが、今回は日本を舞台にしたと思しきステージが登場する短いムービーの公開にとどまった。

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 そのほかでは、『イーグルフライト』(2016年11月9日配信/PS VR専用)、『STEEP』(2016年12月22日発売予定)、『ザ・クルー アルティメットエディション』(2016年12月1日発売予定)が紹介されたのに続き、おまちかねの『アサシン クリード エツィオ コレクション』の発表となった。

 同作は、UBIDAY2016にも試遊台が出展されているが、じつは正式な日本発売のアナウンスはされていないタイトル。とは言うものの、UBIDAY2016の特設サイトでは、CEROの表記まであり、「公式サイトでお漏らしは止めて~」と福井氏。同作は、『アサシン クリードII』、『アサシン クリード ブラザーフッド』、そして『アサシン クリード リベレーション』という、タイトル通り、エツィオ・アウディトーレを主人公とした3部作が、HDリマスター版として、プレイステーション4で発売される。発売日は2017年2月23日予定。『アサシン クリード』は、2017年3月3日に映画が日本でも公開され、発売日も近くに設定されたようだ。

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祝・UBISOFT設立30周年!

 ここで、ユービーアイソフトがフランスで創業されてから30周年を迎えたことが発表された(ちなみに日本法人設立は1994年)。そして、ユービーアイソフトにゆかりのある、豪華すぎるゲーム業界関係者の方々からお祝いのビデオメッセージが流されたので、そのお名前を紹介!(敬称略)

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▲TEAM-2BRO(兄者、弟者、おついち)
▲椿姫彩菜
▲ダンテ・カーヴァー
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▲古川未鈴(でんぱ組.inc)
▲原田勝弘(バンダイナムコエンターテインメント)
▲外山圭一郎(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)
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▲マーシュ彩
▲大塚芳忠
▲アメリカザリガニ・平井善之
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▲松山洋(サイバーコネクトツー)
▲秋谷久子(ゲームズマーヤ)
▲櫻井光俊(スパイク・チュンソフト)
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▲橋本真司(スクウェア・エニックス)
▲小島秀夫(コジマプロダクション)
▲浜村弘一(カドカワ)

 最後に、ビッグなゲストが! なんと、フランスのユービーアイソフト社長のアラン・コール氏が、サプライズゲストとして登壇したのだ。
 コール氏は、まずミラー氏に『ウォッチドッグス2』のネクタイをプレゼント。日本について、「とくに『ウォッチドッグス2』と『フォーオナー』を日本でいちばん売れるタイトルにしたい」と意気込みを語ってくれた。さらに、来年の“UBIDAY2017”開催について、「もちろんやりましょう!」と力強いメッセージをくれた。

 本社のお墨付きイベントとなったUBIDAY。最後にミラー氏からも「また来年会いましょう」という声とともに、UBIDAY2016はお開きとなった。

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▲2017年の展望については、とりあえずふたつを発表した。
▲コール氏(中央)がサプライズでステージに。
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▲『ウォッチドッグス2』のネクタイが、コール氏からミラー氏にプレゼントされた。
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▲最後は、出演者に公式コスプレイヤーら、全員がステージに勢揃い。