ひと足先に新『三国志大戦』をプレイ
筐体の盤面(フラットリーダー)に配したカードを動かし、リアルタイムでのネットワーク対戦を楽しむ、セガのアーケードカードゲーム『大戦』シリーズ。その最新作、『三国志大戦』が、2016年冬の稼動に向けて、現在(10月25日~。終了期間は未定)、セガ秋葉原1号館、クラブセガ新宿西口、セガ神楽坂にて最終ロケテストを実施している。
本記事では、新しい『三国志大戦』のプレイ感覚のインプレッション、ターミナルを使った新機能、オンデマンド両面印刷という新しい技術で排出される武将カードなどの情報をお届けする。
シリーズの原点に立ち返った操作性に新要素をプラスした対戦パート
武将カードを操作して敵部隊と交戦し、画面奥にある相手の敵城を攻城、城ゲージに与えたダメージによって勝敗が決するという基本ルールは、新『三国志大戦』でもまったく同じ。現実のカードを動かすとゲーム画面の中の部隊も同じように動くという、これ以上ない直感的な操作方法となっている。
今回のロケテストでは三国志の三大勢力、魏、呉、蜀の武将カードが排出され、各種カードに設定されている兵種は『三国志大戦』の戦闘の基本になる“3すくみ”に対応した騎兵、槍兵、弓兵で構成されていた。騎兵は弓兵に強いが槍兵には弱い(槍兵の穂先に突っ込むと“迎撃”されて大ダメージを受ける)、弓兵は騎兵に弱いかわりに槍兵に強い(相手の移動中に一方的にダメージを与えられる)、槍兵は動きが遅く弓兵と相性が悪い反面、騎兵には強い……といった『大戦』シリーズ経験者にはおなじみのルールもこれまでのシリーズと同様だ。
シリーズ初期のプレイ感覚を再現している新『三国志大戦』だが、対戦の勝敗に大きな影響を与えるであろう新要素も盛り込まれている。その中でも重要になりそうなのが、戦場の“征圧”。これは部隊を動かして征圧した陣地(赤色のエリア)を増やすことによって、相手の城ゲージにダメージを与える“内乱”を発生させられるというものだ。このシステムの導入によって旧『三国志大戦』シリーズよりも試合展開が動きやすくなることが予想される(シリーズ後半の上級者どうしの戦いは、1回の攻城で決着がつくことも少なくなかった)。また、攻城を狙う立ち回りだけでなく、“戦線を維持する”という状況判断も必要になりそうだ。
トレード、カード収集に役立つ機能が満載のターミナル
ゲームプレイに関わる部分以上に数多くの新要素が導入されているのが、筐体とセットでゲームセンターに配置される、ターミナル。『三国志大戦』のターミナルは、『ワンダーランドウォーズ』や『コードオブジョーカー』といった、ほかのセガ開発のアーケードゲームのターミナルで導入されている対戦動画の再生やランキングの閲覧に加えて、武将カードのトレード、入手をサポートするシステムが非常に充実している。ここからは、10月26日の取材で確認できたカード入手のために使える手段を紹介しよう。
・直接交換、交換掲示板
『三国志大戦』の武将カードはプレイヤーが登録したAimeとデータが紐づいているため、武将カードを引いた際に使った際のAimeとその武将カードそのものがセットでなければゲーム内で使用することができない。別のプレイヤー(Aime)が武将カードを使えるようにするために必要になってくるのが、ターミナルを介した交換、つまりトレードだ。
交換には2種類の方法が存在し、“直接交換”はその場にいるふたりのプレイヤーが、順番にトレードしたい武将カードの裏面下部に記載されているコードをターミナルに入力。これによりAimeの紐づけを解除され、武将カードの所有権が移行する。このターミナルでのやり取りが終了したのち、お互いが持っているカードを直接交換すれば、次回以降のプレイでトレードした武将カードが使えるようになる。
・交換掲示板
交換掲示板は同じ時間、同じ店舗に集まれないプレイヤーどうしであっても、トレードができるという画期的なシステム。まずは掲示板に希望する武将カード、代わりに放出する武将カードを登録。その後希望する武将カードを持ったプレイヤーがカードのコードを入力するとトレードが成立。希望していたカードは印刷予約され、トレード成立後に『三国志大戦』をプレイした際に、必ず希望したカードが排出されるという“実カードを受け渡しせずともトレードが成立する”交換方法だ。
・武将登用、武将探索
『三国志大戦』にはいわゆるカードの“引き運”に頼らずに、ほしい武将カードをゲットできるシステムも用意されている。それがゲームをプレイすると溜まる“縁”を消費して行なう、“武将登用”や“武将探索”だ。
武将登用はピンポイントでほしい武将カードをゲットできる手段。ターミナルで登用したい武将を選択したのちにゲームをプレイすると、必ずターミナルで選んだ武将カードが排出される。
武将探索はほしい武将を何人か選んで、その中から1枚が次のゲームプレイで排出されるという形式。ランダム性があるため武将登用よりも少ない縁の消費で実行できるのがメリットだ。稼働初期の手持ちの縁が心もとない状況でも、戦力を充実させたいときや、特定の勢力、特定の兵種、特定のコストの武将カードがほしいといった際に役立つはずだ。
今回の取材時に立ち会ってもらった『三国志大戦』の開発スタッフさんいわく、本記事が掲載された10月27日以降も、ロケテストはしばらくのあいだ実施されるとのこと。ロケテストはAimeカードがあれば初回プレイは無料で、ゲーム終了後には必ず武将カードが3枚もらえるという太っ腹仕様だ。
本記事に目を通して『三国志大戦』に興味を持った人、かつての『大戦』シリーズをプレイしていた君主の人は、ぜひロケテスト店舗まで足を運んでプレイしてみてはいかがだろうか。