『WoT』APAC大会直前の選手を直撃!
2016年10月22日、Wargaming.netはPC用オンライン戦車アクション『World of Tanks』(以下、WoT)のアジア・太平洋オフライン大会“Wargaming.net League APAC Season I Finals 2016-2017”を開催する。開催地はオーストラリア・シドニー。
オンラインで開催されたリーグ戦の上位4チームが、シドニーのESL Gamingのスタジオで行われるシーズンファイナルの決勝へと招待され、同地域の王者の座を争うことになる。このオフライン決勝へと駒を進めたのは以下の4チーム。
#1 EL Gaming
アジアでは最強とも謳われている中国のプロチームで、今大会の優勝候補。世界のトップが集うグランドファイナルを見据えたプレイが見られるかもしれない。
#2 Meltdown
韓国王者だった強豪を撃破し、念願の切符を手に入れたMeltdown。エネルギッシュな展開に注目。
#3 B-Gaming
日本からの参戦。国内最強とも言われていたCaren Tiger超えを達成し、悲願のオフラインに進出。
#4 Team Efficiency
地元オーストラリア出身のプレイヤーをコアとした多国籍メンバーによって構成される老舗チーム。地元開催ゆえの注目度も高い。
上記4つのチームにお話を伺うことができたので、簡単ではあるが、その模様をお届けしよう。
――簡単に自己紹介をお願い致します。
Meltdown 私のチームはMeltdownです。私たちはおもしろくクレイジーな感じのチームなのでご期待下さい!
EL Gaming EL Gamingです。よろしくお願いします。
Team Efficiency Team Efficiencyです。スウェーデンやマレーシアなど、多国籍なメンバーが参加しています。
B-Gaming 日本から来たB-Gamingです。
――この場に来られたことに何か感想はありますか?
Meltdown オーストラリアに来れたことは嬉しいですね! 韓国から海外に出たことも初めてですので感動しています。
EL Gaming オーストラリアに来るのは初めてですね。大会では負けるつもりはなく、ただ優勝のみを目指しています。
Team Efficiency オーストラリアに住んでいるので、とくにオーストラリアについての感動はありません(笑)。ですが、メンバーの中にはマレーシアから来ていたりと、集まれる機会に恵まれたのは嬉しいですね。大会も非常に楽しみにしています。
B-Gaming オーストラリアに来れたのはもちろん、ファイナルに出場できるのがすごく嬉しいですね。
――対戦相手のイメージを教えてください。
Meltdown B-Gamingはふだんから練習試合などで付き合いがあり、フレンドリーですね。Team Efficiencyは昨日初めてお会いしていい人たちだなと思いました。EL gamingは乗り越えなければならない壁なので、頑張って戦いたいですね。
EL Gaming Meltodownは色々な戦術や作戦を持っているので興味深いですね。Team Efficiencyはチームワークが強いと認識しています。B-Gamingに関しては計算高く、情報収集をするのに長けていると感じます。
Team Efficiency Meltdownは韓国のチームですからeスポーツに慣れているだろうし、強敵だと思います。EL gamingはアジア最強のチームということで強敵なので頑張っていい試合がしたいですね。B-Gamingは練習試合をしていただいたり長い付き合いなので、いい戦いができればと思います。
B-Gaming Meltdownさんとは練習試合もしていますし、負けたくはありませんね。EL Gamingさんは今シーズンの全部の試合を勝っている(EL gamingは不敗でファイナル出場を決めている)のですが、なんとかタイブレークまで持ち込むところまで迫ったこともあるので、勝てるように戦いたいところです。Team Efiiciencyさんはよく戦っている仲ではありますが、本番なので勝ちたいですね。
――今大会に出場している選手の中で注目または警戒している選手はいますか? 自分のチームの注目選手でもかまいません。
Meltdown うちのVicetoneというメンバーが23000戦ほどこなしているので注目してもらえればと思います。
EL Gaming とくに注目している選手はいないのですが、B-Gamingの戦いかたが非常に興味深く注目います。
Team Efficiency 特定の選手というのはいません。これくらいのレベルになると、全員が驚異的なプレイヤーですから。ただ、EL Gamingは全選手が要注意だと警戒していますね。
B-Gaming 自分のチームのKyunkyunPower選手ですかね。僕たちはオフライン経験がなく、今回が初めてになるんですけど、彼はほかのチームで何度も経験しているだけでなく、エースということもありますね。
ほかのチームだとTeam EfficiencyのSaffe選手。アジアでいちばん丘上りがうまく、ふつうは単独では登れないような場所を登ってくるので注意しています。
――1日の練習時間はどれくらいですか?
Meltdown チームとしては週に4、5日、1日3時間ほど練習していて、個人ではランダムバトルなどに参加して練習している人もいます。
EL Gaming 基本的に毎日8時間以上練習していて、週6日やっています。プロゲーマーとしての仕事ですからね。チームトレーニングとランダムバトルを半々の割合でやっています。
Team Efficiency 基本2時間くらいを週3日という割合でやっています。多国籍で構成されていて時差の問題などもあるので、個人でのトレーニングを重視しています。
B-Gaming 個人の練習は仕事などもあるので強制はしていません。ほかのチームとの練習はシーズン中だと週6ペースですね。夜の22:00に始まって、24:00には終わるのですが、そのあと反省会をするので解散するのが夜中の1:00になる感じです。
――明日の決勝に向けてのコンディションはどうでしょうか?
Meltdown 時差ボケなどもあって眠れていないこともあり、いまはコンディションがよくありませんが、今日しっかりと休んで本番はいいコンディションで臨みたいですね。
EL Gaming 10時間ほどのフライトだったので多少の疲れはありますが、プロですのでこういった国際大会でのコンディションの作りかたは熟知しています。明日はベストな状態で挑みます。
Team Efficiency 半分以上のメンバーがオーストラリアに住んでいてコンディションはいいほうなのですが、マレーシアから来たメンバーは12時間の移動時間と時差による疲れがあるようです。ですので、今夜はアルコールを控えて体調を整えておきたいですね。
B-Gaming 移動時間による疲れでコンディションはよくありませんが、B-Gamingとしてのファイナルですので気合を入れていきたいと思います。
――ありがとうございました。
以上が出場チームの代表選手たちへのインタビューとなる。中でも印象に残ったのがEL Gamingの選手で、生活の糧となっていることもあり、取り組みかたがほかのチームよりもハードコアだと感じた。
もちろん、これだけレベルの高い選手が集う大会ということもあり、どの試合も見ていておもしろいだろう。果たして彼らがどういった戦いを本番で見せてくれるのか、いまから楽しみである。