私が死んでも代わりはいくらでもいるもの!
ゲームに登場する自動生成キャラクターが、好きでした。限られたパターンのランダムな組み合わせによって生まれた、一期一会の登場人物たちに勝手にバックボーンを与え、そんなキャラクターが複数いるときは、彼らの人間関係まででっち上げることで、ゲーム世界の奥行きをプレイヤー側が勝手に作ったものです。
ローグライクゲームの要素を自機に採り入れた『StarrMazer: DSP』は、ランダム生成されたユニーク・パイロットをつぎつぎに雇っては戦場に送り出していくシューティングゲームです。パイロットを雇うための資金は、前回までのプレイのスコア(累計)で、コスト高なパイロットほど機体が高性能……ということで、シューティングゲームが得意な人もそうでない人も、毎回新鮮な状態でプレイできるのが特徴です。現在配信中のアーリーアクセス版は、全9ステージ中の序盤3ステージをプレイすることが可能で、正式版の公開は2017年春を予定しているとのこと。“歴史に名を残すことのない戦士たち”の物語は、まだまだこれからも楽しめそうです。
攻略ポイントはカーボマインドの資源運用にあり
敵を倒すと出現する“カーボマイト”を取ると、画面左下のゲージが上昇。その長さによって、通常ショットの性能が最大2段階アップ。ただし、ショットを撃つだけでもゲージは減っていくので、カーボマイトの回収は欠かせない。回収能力が高いパイロットは、カーボマイトを吸い寄せることができる。
【本作は開発中タイトル『Starr Mazer』のスピンオフ】
本作は、もともとImagos Softworksが開発していた、シューティング要素とアドベンチャー要素を融合させたインディー作品から、前者の要素を抜き出し、“本編の、230年前の出来事”として再構成したものだ。
DEVELOPER'S INTERVIEW Don Thacker氏(Imagos Softworks)
──本作は『Starr Mazer』のスピンオフ作とのことですが?
Don 僕が大好きなゲームジャンルは、ポイント&クリック式のアドベンチャーゲームとシューティングゲームで、子どものころはPCエンジン(※1987年に発売された家庭用ゲーム機)で遊んでいたんだ。ストーリーがすばらしいアドベンチャーゲームと、アクション要素が最高なシューティングゲーム、その両方の要素を持つゲームを大人になったら絶対に作るんだと決意して、現在開発しているのが『Starr Mazer』だ。
──本作に影響を与えたゲームは?
Don 僕にとってのベスト・シューティングゲームは『Gate of Thunder』(※ハドソンより1992年発売)なんだけど、このゲームには約1分半のイントロデモがあったんだ。デモにパイロットの顔と名前が出てくるけれど、ほかの情報が一切なかった。そこからゲーム世界の想像を膨らませるのが楽しかった……という経験を、このゲームでみんなにも味わってもらいたかったんだ。
──本作のややレトロタッチなゲーム世界を構築するにあたって、想定したハード性能や、表現上の制限はありますか?
Don 制限はとくに設けてはいない。あくまでも“美しさ”……子どものころの、ハード性能のことは考えずに「なんてすごい!」と感じたときの感覚を基準にしているんだ。『Gate of Thunder』のデモも、実際はスチル画がほんの少し動くものだったけれど、僕の記憶の中ではフルモーションアニメだったんだ! 『Starr Mazer: DSP』の正式リリース版には、大枠のストーリーを説明するオープニングデモを収録予定だけど、そのアニメーションが人物の口パクだけ、なんてことではないのは確かだね。
Starr Mazer : DSP
メーカー | PLAYISM |
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対応機種 | PCWindows |
発売日 | 配信中 |
価格 | 980円[税込] |
ジャンル | シューティング |
備考 | PLAYISMにて、アーリーアクセス版のSteamキーを販売(※9月29日現在) |