各地に散らばった複数の主人公の視点から大戦を描く
いよいよ10月21日の発売が迫ってきた、エレクトロニック・アーツのミリタリーFPSシリーズ最新作『バトルフィールド 1』。そのシングルプレイキャンペーンのトレイラーが公開された。第一次世界大戦をテーマとして選びつつも、優れた戦争映画のようにまったく古さを感じさせない迫力の内容だ。
合わせて公式サイトのブログ記事も更新されており、シングルプレイについて解説されている。従来、シリーズ作のシングルプレイではひとりの主人公が転戦していくのが基本だったが、今作では時代が時代であるため、複数主人公制を採用。“大戦の書”と題し、各地で戦うさまざまな背景を背負った兵士たちの物語をアンソロジー形式で構成しているとのこと。
例えばエピソードのひとつ「血と泥濘の先に」は、イギリス軍のMark V戦車の操縦手として配属されたダニエル・エドワーズの物語。志願兵としてやってきたばかりでほとんど知識がなく、実地で死に物狂いに操縦法を学んでいくしかない彼が仲間とともに奮闘する様子を描く。
一方で別のエピソードでは、かのアラビアのロレンス(オスマン帝国に対するアラブ反乱を支援したトーマス・エドワード・ロレンス)が登場。プレイヤーは彼の右腕である反乱兵として、巨砲を持つ帝国の装甲列車“ジャナワール”撃破のための作戦を展開することになる。
またFPSのシングルプレイキャンペーンが、ただ目の前に出てくる敵を倒すだけになりがちなところ、プレイスタイルの選択の余地を与えているというのも興味深いところ。ステルス寄りで静かに敵を排除していくか、派手にドンパチ行くか、敵のビークルや砲を鹵獲して制圧に使うかといった具合に、マルチプレイ同様に目的に対して臨機応変なアプローチができるとしている。
そのほか演出面でも、主人公の視点=カメラ=プレイヤーが見る画面という視点の一致を必ずしも踏襲せず、シネマティックカメラによるカットシーンなども積極的に導入。映画のように第三者視点のカット割りでキャラクターの表情などを見せていくことで、キャラの掘り下げを行っていくという。この辺りが実際にゲームでどんな感じになっているのか、今から楽しみだ。