VRでミュージックビデオ!? こういうのもあるのか!
2016年9月15日(木)から9月18日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ 2016(15日・16日はビジネスデイ)。 カプコンブース内にある“TGS2016 バイオハザード ミュージアムブース”にて、“2016 PlayStation Press Conference in Japan”でサプライズ発表されたばかりのミュージックビデオ『Don't be Afraid -Biohazard × L'Arc-en-Ciel on PlayStation VR』を体験した。その模様をリポートしよう。
[関連記事]
『バイオハザード』とL'Arc~en~Cielがコラボ! 新感覚のミュージックビデオをPS VRで体験【2016 PSプレスカンファレンス】
『Don't be Afraid』とは、人気のロック・バンド“L'Arc-en-Ciel”と、カプコンのサバイバルホラーゲーム『バイオハザード』のコラボレーション企画。そして、プレイステーション VRで楽しめるミュージックビデオなのだ。
それにしても本作は、『バイオ』、ラルク、PS VRと、記者の大好物ばかりがミックスされているではないか。コレは期待せずにはいられない! というわけで、さっそくプレイを開始してみましょう。
ゲームを開始すると、どこまでも続く1本道に立っていた。PS VRとヘッドフォンによって、完全に外界と遮断されている世界なので、本当にその場所に立っているような感覚を受ける。まずは周囲を見渡してみると、自分のすぐ横にバイクが倒れているのが見えた。ここに来るまでに、自分が運転してきたものだろうか? さらにキョロキョロしていると、遠くからクルマが近づいてくるのが見えた。ぼんやりクルマを見ていると、真っすぐこちらに突っ込んでくる。ヒッ、轢かれる! と思った直後、クルマはバイクを避け、アスファルトを焦がしながら停車した。ゲームじゃないのにスリルを味わわされるなんて……さすがは『バイオ』!
クルマが停まると、目の前に巨大な看板が出てきて、ミュージックスタート! 盛り上がってキター! まるで自分だけのためだけに演奏されているような感覚。視界のすべてが『バイオ』とラルクの世界なので、何も考えなくても、ものすごく集中した状態で楽曲を聴けるのだ。楽曲をイメージした舞台に立って聴くことが、こんなにもイイものだとは……。文章だけでは楽曲をお伝えできないのが残念! ちなみに、ボタンを押すことで目の前に歌詞が書かれたパネルも出現した。カラオケとしての使い道もあるかも?
余談だが、道の行先を示す看板に“L'Arc'oon City”と書かれているという芸の細かさにも気づいた。ラクーンシティならぬ“ラルクーンシティ”か!
すばらしい楽曲を堪能した後、視線を看板に動かしてボタンを押したら、舞台が広い屋内に移動した。ここは倉庫だろうか? 背後を振り返ると、倉庫の入り口が開いているのだが、こちらから見えない位置に何者かが立っているかのように、何者かの影が地面に伸びている。また、倉庫内にもゾンビが何体か立っていることが確認でき、思わず声を上げそうになる。ミュージックビデオなのに怖い! さすがは『バイオ』(2回目)。
そして目の前には、L'Arc-en-Cielのメンバー4人の等身大(?)フィギュアが立っていた。今回の体験版は開発中のものであるため、4人中3人のフィギュアは選択できなかったが、S.T.A.R.S.の衣装に身を包んだhydeだけは選択でき、ボタンを押すとすぐ近くまで来た。コントローラで操作することによって、フィギュアを回転・拡大・縮小させることが可能なうえ、ボタンを押すとhydeの美声によるセリフを聴くことができた。セリフは『バイオハザード4』でレオンの口癖だった「泣けるぜ」を始め、シリーズのさまざまな名言が用意されており、フィギュアのすぐ近くに顔を寄せて聴くと、hydeが自分のすぐ耳元で話しかけてくるような感覚に。こ、コレはヤバい。L'Arc-en-Cielのファンは絶対に買いですぞ!
視覚的に仮想空間へ行くだけでなく、楽曲や音声などが“どこから発信されているのか”をイメージさせてくれるPS VRでのミュージックビデオ体験は、間違いなく、これまでに味わったことのない感覚を楽しめた。本作は2016年11月中旬に配信開始になるとのことなので、皆さんもぜひ体験してほしい。
(C)Ki/oon Music c CAPCOM CO., LTD.
(C)Sony Interactive Entertainment Inc.