4ヵ月振りに体験する『GT SPORT』はどう変わっていたか

 2016年9月15日(木)から9月18日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ 2016(15日・16日はビジネスデイ)。ソニー・インタラクティブエンタテインメントブースでは、24作を超える試遊タイトルを用意。そんな中にある注目タイトル『グランツーリスモSPORT』(以下、『GT SPORT』)は、2016年5月20日(現地時間)に英国で開催されたアンヴェイルイベントにて全貌が明かされたことにより、発売が期待されているタイトルのひとつです。東京ゲームショウ 2016のソニー・インタラクティブエンタテインメントブースには、コックピット型の試遊筐体を出展。筆者はアンヴェイルイベントで体験して以来になりますが、この4ヵ月でどのような変化がもたらされたのか。最新の試遊リポートをお届けします。

『グランツーリスモSPORT』待望のダートコースを初走行! SIEブース試遊リポートをお届け【TGS 2016】_01
▲フォーミュラーカーのコックピットを思わせる筐体を6台用意。コックピットに収まると、レーシングバケットシートのタイトさに、いやがうえにも期待が高まってきます。
『グランツーリスモSPORT』待望のダートコースを初走行! SIEブース試遊リポートをお届け【TGS 2016】_14
▲用意されている試遊台は6台。17日・18日の一般デイはかなりの混雑が予想されるので、試遊したい場合は早めの来場がオススメ。

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待望のダートコースが試遊に登場!

 前述のとおり、4ヵ月振りの試遊ということで、走り慣れたニュルブルクリンクか、前回の試遊で走行した新コース“TOKYO EXPRESSWAY”を走ろうと思ったところ、2016年8月に開催された“Gamescom 2016”で出展されていたダートコース“フィッシャーマンズ・ランチ”が今回のTGS 2016バージョンで選択可能に。ダートコースの復活はアンヴェイルイベントで山内氏が明言していましたが、当時は残念ながら試遊には含まれておらず。ここにきてのダートコース試遊に、何の迷いもなく“フィッシャーマンズ・ランチ”を選択。何の意識も前準備もないまま、『GT SPORT』ダートコース初挑戦と相成りました。

『グランツーリスモSPORT』待望のダートコースを初走行! SIEブース試遊リポートをお届け【TGS 2016】_11
『グランツーリスモSPORT』待望のダートコースを初走行! SIEブース試遊リポートをお届け【TGS 2016】_12

 プレイ時に、アシストを“ブレーキのみ”、“ブレーキ+ステアリング”、“なし”の3つから選べるところ、ここで少しの見栄を張り、“なし”を選択。走行モードはCPUマシンとのレースを行うか、ひとりでタイムアタックを行うかの2種類で、これはレースを選択。今回のダートコース試遊のレースモードでは、CPU1台と自分との直接対決です。周回数は2周。“フィッシャーマンズ・ランチ”は、テクニカルなヘアピンの連続やジャンプスポットに、ブラインドコーナーなどが複数用意された難コースで、走り出した途端にマシンが右に左に大暴れ。ストレート区間で姿勢を安定させても、コーナーに入った途端、クルマがコントロール不能状態になるというていたらくで、いきなりのアシストオフでのダートコースのスポーツ走行がどれほど困難なものか、身をもって思い知らされる結果に。
 舗装されたコースで、ブレーキロックやトラクション周りのアシストが聞いている状態であれば、スロットル操作はラフにしても気持ち良く走れますが、“フィッシャーマンズ・ランチ”はとにかく路面のμ(ミュー:路面グリップ力)が低く、筆者が選んだインプレッサのWRマシンのようなハイパワーマシンでは、タイヤをグリップさせるだけで一苦労。結果的に、コーナーの度に柵にヒットしたり、スピンしたりと、待望のダートコース初走行はさんざんな結果に終わってしまいました。

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▲ステアリングをいくら回そうとも、クルマは思った方向に進んでくれず。

 リベンジの意味を込めてもう一度再挑戦。今度は変な見栄を張らずに、ブレーキアシストオンを選択。気を取り直してレースをスタートしてみると、2回目の挑戦のせいか、それともブレーキアシストの効果によるものか(おそらく、後者の影響のほうが大)、コーナー進入時に適切な速度域に調整されるため、初走行とはうってかわって気持ち良く走れるように。先ほどまではクルマをまともに走らせることだけに全神経を集中していたところ、自分の思ったとおりのラインでドリフトができたりと、相当上達した気分を味わうことができました。

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 新コースの走行ということで、4ヵ月前の初試遊との比較・検証というわけにはいきませんでしたが、今回新たに用意されたダートコース“フィッシャーマンズ・ランチ”を走ってみて、また新たなクルマを走らせるおもしろさを再認識しました。舗装サーキットコースと違い、小刻みなステアリング調整やカウンター操作に、ブレーキアシストが付いたとはいえ、繊細なスロットルワークが必要になるなど、ドライバーに求められる作業量は相当増えますが、その分、クルマをコントロールして走らせている感はたっぷりと味わえるはずです。
 とくに今回の試遊台のように、ステアリングコントローラーでダートコースを走ると、路面の砂利の感覚(振動)や、グリップが抜けたときのステアリングの手応えの喪失感といった情報が加わることで、よりリアルな感覚が味わえるはず。可能であれば東京ゲームショウ 2016の会場にぜひとも足を運んでプレイしてもらい、その凄さをあらためて感じてってもらいたいところです。

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▲今回の試遊台で走行できるコースは、アンヴェイルイベント時に初登場した“ノーザンアイル・スピードウェイ”と“東京・エクスプレスウェイ”に、おなじみの“ブランズハッチ”、“ニュルブルクリンク”、“ウィロースプリングス”と、ダートコース“フィッシャーマンズ・ランチ”を加えた6コース。
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▲選択できる車種は、市販車からレースマシンまで多数取り揃えられています。
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▲ビジネスデイでの試遊の人気コースは、実車のテスト走行にも用いられる“ニュルブルクリンク”と、本作から登場した首都高をモチーフにした新コース“東京・エクスプレスウェイ”に集中。とくに“東京・エクスプレスウェイ”は見慣れた風景のコースのためか、かなりの人が選択していました。

グランツーリスモ SPORT
メーカー ソニー・インタラクティブエンタテインメント
対応機種 PS4プレイステーション4
発売日 2017年発売予定