『Splatoon(スプラトゥーン)』プロデューサー野上氏に訊く、ラストフェス、第2回スプラトゥーン甲子園への想いと今後の展開

 2015年5月の発売から、1年以上経過しても、いまだなお多くのユーザーがプレイをしている、Wii U用ソフト『Splatoon(スプラトゥーン)』。そんな『スプラトゥーン』の最近の展開を振り返るとともに、これから行われる第2回スプラトゥーン甲子園への想いや今後の展望について、プロデューサーの野上恒氏にお話をうかがった。

●第2回スプラトゥーン甲子園開幕前にプロデューサーを直撃!

 2015年5月の発売から、1年以上経過しても、いまだなお多くのユーザーがプレイをしている、Wii U用ソフト『Splatoon(スプラトゥーン)』(以下、『スプラトゥーン』)。1月に行われた闘会議2016でのスプラトゥーン甲子園や、4月に行われたニコニコ超会議2016でのガチ盆マッチ、そしてフランスのJAPAN EXPOを含め3回披露されたシオカラーズによるリアルライブと、2016年に入ってもまだまだファンを楽しませ続けてくれている。そんな『スプラトゥーン』の最近の展開を振り返るとともに、これから行われる第2回スプラトゥーン甲子園への想いや今後の展望について、プロデューサーの野上恒氏にお話をうかがった。

プロデューサー 野上 恒
文中は野上

本作のプロデューサー。『どうぶつの森』シリーズのプロデュースなども務める。イカ研究員にそっくりな人がいるという噂。

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●ブキチセレクションは完成後に絞り出したもの

――『スプラトゥーン』の発売から1年以上が経過してもなお、多くのプレイヤーが遊んでいる印象がありますが、レギュラーマッチ(ナワバリバトル)とガチマッチの参加割合などに偏りは出ているのでしょうか?
野上 うれしいことに、いまもたくさんの方に遊んでいただいています。割合としては、ガチマッチとレギュラーマッチがほぼ半々ですね。長く遊んでくださっている方は、ガチマッチを中心にプレイされている方も多いかもしれませんが、全体としては同じくらいになっています。意外な感じがするかもしれませんが。

――確かに。ちょっと意外です。
野上 今年に入ってから遊び始めたという方も多くいらっしゃるので、そういった方はレギュラーマッチを中心に遊んでくださっているようなのですが、先日のアップデートでレギュラーマッチで手に入るポイントのボーナスを増やしたので、ギアを育てたりする目的もあって、少しガチマッチからレギュラーマッチに戻っているのかもしれません。もちろん、発売当初からずっとレギュラーマッチを楽しんでいる方もいらっしゃいますが。僕も「今日はいつも使ってるブキの調子が悪いな」と思ったら、レギュラーマッチであまり使っていないブキを練習してみたりと、ガチマッチとレギュラーマッチどちらも遊びますし。

――新しいブキが追加されたときは、レギュラーマッチで練習する人も多いですよね。
野上 配信直後のレギュラーマッチは、4人全員が新ブキになることも多かったですね(笑)。

――よくあります(笑)。やはり、ブキチセレクションなどの配信後は、新ブキが多く使われるようになりますか?
野上 配信直後は新ブキに触れようとする人が多く一時的に偏りますが、新ブキだけが注目されている期間はそんなに長くないですね。従来のブキを愛用し続けている人も多くいらっしゃるので、少し経つと均等にならされていくイメージです。

――夏休みに入ってプレイヤーの人数が増えるということもあるのでしょうか?
野上 人数もそうですし、プレイヤーの比率も変わりますね。やはり夏休みなどは学生の方が増えるみたいです。昨年末からお正月のタイミングはプレイヤーがとても多かったので、それと比べると落ち着いてきましたが、それでも、ラストフェスで参加者が非常に増えて、フェス以降も一定の接続数をキープしている状態ですね。

――プレイを休んでいた人がラストフェスで戻ってくるケースは多そうですね。
野上 ラストフェスのときは、「ラストなんで、せっかくだから参加しよう」という方も多かったようですね。

――レギュラーマッチとガチマッチの割合は同じくらいとのことでしたが、プレイヤー全体のウデマエは、どういった分布になっているのでしょうか?
野上 C帯はすぐに抜ける方が多いみたいで少ないですが、B帯、A帯、S帯はだいたい同じくらいですね。

――え、そうなんですか! S帯が多いイメージでした。
野上 S+まで到達する人はひと握りで、そういった意味ではウデマエSの人は多めなんですが、B帯(B-、B、B+)、A帯(A-、A、A+)、S帯(S、S+)とグループで分けると、どれも同じくらいになっています。

――とはいえ、S+はやはり選ばれし者なんですね。
野上 そうですね。全体の数パーセントなので。

――S+になりたいです(笑)。ちょっと前になりますが、新たなブキとしてブキチセレクションが追加されました。ブキチセレクションは、メインとサブ、スペシャルの組み合わせがいままでになかったようなものが多い印象ですが、どういったコンセプトで考えられたのでしょうか?
野上 以前にもお伝えしましたが、1月のアップデートで、当初から考えていたブキの追加は終了する予定だったんです。ブキチセレクションは、その状態からのブキ追加になりますので、その時点で揃ったブキを見直して、ユーザーの皆さんに素直に「おもしろそう」、「使いたい」と思っていただけるような組み合わせを目指しました。それが、ブキチセレクションのVol.1ですね。

――なるほど。それに対してVol.2は、“うまい人が使いこなすと強い”というピーキーなイメージを持ちました。
野上 そうですね。ピーキーと言うよりこれまでとは違った戦いかたができそうな組み合わせを選びました。ローラーとシールドといういままでにない組み合わせもあったんですが、上手に使っているユーザーさんもいて、勉強になることが多かったです。

――スプラローラーコロコロのシールドは、戸惑う人も多いと思います。どのように使うのが、セオリにーなるのでしょう?
野上 ローラーは地形を利用しながら戦うことが重要ですが、遮蔽物になるシールドを自分で置きながら進んでいけるので、いままでのローラーとは異なる戦法が取れると思います。

――お手本プレイが見たくなりますね。
野上 ブキチセレクションは、プレイ動画を見るだけでもおもしろいブキが多いかもしれませんね。我々としては、いろいろな戦法を試してほしいと思っていまして、「このブキの組み合わせなら、どう使いますか?」と出題されているように感じる方もいらっしゃったかもしれません。ただ、絶対的な正解というものはなくて、戦い慣れた方がそれぞれの戦略を生み出し、動画でほかのお客さんに提示していただいて、その使いかたが広まっていくような流れが生まれたらいいなと思います。

――ブキの構成を考える際、“これとこれの組み合わせはNG”といった決まりはあったのでしょうか? そして、ブキチセレクションではそれを解除したということですか?
野上 あえて作っていなかった組み合わせはあります。それが、倒されて再スタートするときのスペシャルゲージの量が武器によって異なるようになり、これまでよりも多角的に対戦のバランスを取れるようになったこともあって、いままでになかった組み合わせが作りやすくなった面もあります。

――なるほど。新たな組み合わせがいろいろ生まれましたよね。バケットスロッシャーにスーパーショットがついたり。
野上 やはりプレイヤーの皆さんに使ってみたいと思っていただけるように、これまでメインウエポンが持っていなかった性質を、サブやスペシャルで追加したものもあります。たとえば、中距離戦が得意なブキに遠距離向きのスペシャルを持たせたり、ガリガリと攻めるタイプのブキに守備的なサブを持たせたりと。それまでのメインのラインアップとはちょっとズラしたものを作っていました。

――ちなみに、ブキチセレクションのVol.3が出る可能性は……?
野上 以前のNintendo Directでもお伝えしましたが、Vol.2で終わりです。現時点で91種類のブキがありまして、正直なところ、ブキチセレクションもかなり絞り出ましたので……。

――現時点でも、相手が持っているブキの性能を覚えきれませんからね(苦笑)。ということは、現時点のもので『スプラトゥーン』はほぼ完成形になるというわけですね。
野上 不具合の修正や調整の可能性はありますが、要素の追加は終了になります。ですが、新しいブキが出たことで、従来のブキが再評価されていますし、プレイヤーの中で少しずつトレンドが動いていけばいいなと思っています。そういう意味では、スプラトゥーン甲子園のようなイベントでブキの新たな使い道を見つけていただいたりして、引き続き、盛り上げていきたいと考えています。

――ところで、野上さんが最近よく使っているブキは何ですか?
野上 もともとはチャージャーを使うんですが、ほかにもいろいろなブキを使っています。よく使うのはプライムシューターですね。ノーマルと、プライムシューターベリーのどちらも使っています。あとは、スプラシューターワサビですね。

――スプラシューターコラボ全盛期と比べると、プライムシューターはとても増えた気がします。
野上 プライムシューターは、ユーザーの方々のノーマル、コラボ、ベリーの使用割合がだいたい同じくらいですね。メインウェポンの性能は同じですから、ルールやステージに合わせてスーパーショットで攻めたいか、ボムラッシュで攻めたいか、という選択をしているんだと思います。

――弾の初速や射程距離が上方修正されたこともありますが、ブキチセレクションで加わったプライムシューターベリーを使ってみて「あ、プライムもいいな」と思った人も多そうです。
野上 再評価された部分はあるかもしれませんね。僕がプライムシューターを使うときは、射程を活かして最前列のちょっと後ろくらいで戦うんですが、ベリーはスペシャルウェポンがボムラッシュになっているので、押し込まれたときに反撃のきっかけを作りやすいんですよね。そういったことから、使うプレイヤーが増えたのかもしれません。

――あと1発で倒せるというところで、インク切れで「カスッカスッ」ってなることも多いですが(笑)。
野上 あるあるですね(笑)。プライムシューターはインク管理がちょっと難しいので、うまくギアを組み合わせたりしてやりくりするのがおすすめですね。

●お客さんが求めるものに応えたい

――闘会議2016以降に行われたイベントについて、おうかがいします。まず、ニコニコ超会議2016で行った“ガチ盆マッチ”は、真剣勝負の甲子園と違ってお祭りらしいイベントでしたね。
野上 スプラトゥーン甲子園は半年間にわたる大規模なトーナメントで、地区大会を経て全国からプレイヤーが集まって行うイベントでしたが、ニコニコ超会議2016は2日間のイベントで、大きなトーナメントを組むのは現実的ではなかったので、その場で参加できるイベントにしようと思ったんです。あと、試遊台や対戦台だけだと参加できる人数が限られてしまうので、来てくれた多くの方が「参加した!」という実感を得られるようなイベントにしたくて、盆踊りを企画しました。いろいろな分野で有名な方の対戦を見て楽しんでもらうついでに、皆さんに踊っていただければと思って……。

――いやいや、“ついで”と言うレベルではなく、お客さんもイカ研究員さんも本気で踊っていましたよね(笑)。
野上 そうですね(笑)。イベントをやる側としては「どうせやるなら本気で」という気持ちだったんですが、あそこまで盛り上がったのは予想外でしたね。大人になると、盆踊りに行く機会はあまりないんですが、子どものころに“参加するのはちょっと恥ずかしいけど、踊ってみたら楽しかった”という思い出が自分の中にあるんですよ。そういう原体験を思い出すようなイベントなら、皆さんに「あー、楽しかった!」と思っていただけるんじゃないかなと考えていたところに、ちょうど『スプラトゥーン』のサウンドトラックに『元祖正調塩辛節』が入っていたので、これを使おうと(笑)。

――バッチリの曲でしたね(笑)。
野上 曲に親しみを持ってもらいたいという気持ちもあったので、これを機会に『スプラトゥーン』の音楽や世界にさらに親しみを持ってほしいなと。親子に人気のアニメなどでも“音頭”が作られることってよくありますし、スプラトゥーン甲子園にも親子連れで参加してくださっている方々が多かったので、家族ぐるみで楽しんでもらえるイベントになるといいなと考えていました。

――確かに、広い世代に受け入れられていた印象です。実際に踊っている人たちの熱気もすごかったですよね。
野上 あそこまでたくさんの方々に踊ってもらえるとは思いませんでした。最初は僕らが踊っているところを遠巻きに見ている人も多かったんですが、徐々にみんなが踊り始めてくれて。

――踊る人が通路まで溢れていたのを覚えています。
野上 2日目になると、踊りを覚えている人も多かったですね。そのキッカケを作ってくださったのは、暴徒さん(スプラトゥーン甲子園のMC。“歌ってみた”、“踊ってみた”などの動画でも活躍)の力が大きかったと思います。踊りの教えかたも、観客の乗せかたもうまかったですね。

――短時間でほとんどの人が踊れるようになっていました。ガチ盆マッチもブキ縛りやルール縛りなどのハンデマッチをやったり、イベントらしい楽しいバトルでしたね。
野上 スプラトゥーン甲子園でナワバリバトルをやっていたので、今回は『スプラトゥーン』のもうひとつの魅力であるガチマッチをアピールする機会にしたかったんです。短い時間でのイベントだったので、見ている人も楽しめるものを目指しました。

――小学生大会の優勝チーム“S461”や、甲子園優勝チーム“いかたまkids”は、ハンデがあっても相手チームを圧倒していましたね。
野上 彼らには、ハンデがあまりハンデになっていませんでしたね(笑)。ほとんど使ったことがないブキでも勝っていましたし。やはりうまい人は、立ち回りがうまいですね。“こういう状況ではこの位置に行く”、“この場所ではこう戦う”という基本がしっかりできているんだと思います。

――“強い人がこういう状況で戦うとどうなるのか?”という夢のシチュエーションが見られるイベントだったと思います。イベントの最後には、シオカラーズと色違いamiiboの発表がありました。amiiboの仕込みはいつごろから?
野上 amiiboの制作には時間がかかるので、準備はけっこう早い段階から始めていました。ただ、どういう形で発表するべきかを決めかねていたんです。闘会議2016のときに初めてシオカライブを行いましたが、すごい反響をいただいて。僕らの中では、シオカラーズはあくまでゲームの中のナビゲート役でしたから、リハーサルを見た時点で「これはいいものができた!」と思ってはいたものの、実際にどれくらいのお客さんが来てくれるかは未知数でした。

――ライブ会場にいましたが、シオカライブが始まる直前に会場の人口密度が高くなったのを覚えています。
野上 あそこまで盛り上がるとは本当に想像していませんでしたね。一方で、参加できなかったという声も多く聞いていましたので、もう一度ライブが開催できればいいなと考えていました。また、シオカラーズamiiboのコンテンツとして、シオカラーズのライブがゲーム内で見られるということは決まっていましたので、ニコニコ超会議2016でもう一度シオカライブを行って、そこで準備していた新曲とamiiboを発表しようという流れができたんです。発表の流れとしては、初めから計画があったように感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、もちろんそんなことはなく、“皆さんに喜んでいただける企画を考えていたら、だんだんと噛み合っていった”という表現が正しいかもしれません。

――かなり綿密な計画を立てている部分もあるのだと思っていました。
野上 もちろん、一部の追加アップデートなど計画を立てていた部分もありますが、後から決めたことも多いんです。シオカラーズのamiiboでシオカライブが見られるというのも、バトルを楽しんでくださっている人だけではなく、『スプラトゥーン』の雰囲気やシオカラーズが歌って踊る姿を楽しんでいる方が多くいらっしゃるからこそ入れようと考えたものですし。

――ああ、なるほど。そのシオカラーズのamiiboは、素材にもこだわっていますよね。
野上 あれはamiiboの制作チームが凝りに凝ってくれたおかげです。ゲソが半透明になっている部分など、「こんな表現もできるんだ」という驚きもありました。造形に関しては、井上(井上精太氏。本作のアートディレクター)が監修していまして、細かい部分までこだわっています。

――こだわりと愛情の詰まった逸品ですね。同時に色違いのamiiboも発売されましたが、ハイテクスニーカーブームの時代によくあった、別注カラーを思い出しました。
野上 はい、いわゆる別注品です(笑)。フィギュアの世界で言うところのリペイントですね。最初に発売したamiiboも再生産をしたんですが、それでもなかなか手に入らないというお客さんがいらっしゃったので、今年になってから『スプラトゥーン』を手にした人にも、新しくamiiboを手に取る機会を作りたいなと。

――コンテンツとしては、同じものが楽しめますしね。
野上 amiiboで遊べるコンテンツとしては同じなんですが、amiiboをかざすとオレンジのイカが登場したりと、じつはゲーム中に出てくるamiiboキャラクターの姿が違っています。細かい違いですが、それも楽しんでもらえればと思います。

――その後、2016年7月にはフランスのJAPAN EXPOでシオカラーズのライブが行われました。ニコニコ動画やYouTubeで映像が観られますが、また日本とは違う盛り上がりでしたね。
野上 闘会議2016やニコニコ超会議の動画をYouTubeの任天堂公式チャンネルで公開しましたが、海外の方からもたくさんのコメントをいただきました。とくに目についたのが、「自分の国でもライブをやってほしい」という声で、『スプラトゥーン』はもともとグローバルに展開しているタイトルでしたから、機会があればやりたいと考えていました。JAPAN EXPOは日本文化に親しみを持っている方が多いイベントですから、ある程度、受け入れていただけるかなとは思っていたものの、想像以上に熱気に溢れたライブになりましたね。

――公開されている映像ですと、ある程度歓声を消されていますが、現地の反応は相当の盛り上がりだったのでしょうか?
野上 現地に行ったスタッフによると歓声はすごかったそうですが、入れると歌が聞こえなくなってしまうので、映像ではカットしているみたいです。とくに『シオカラ節』では、最初から最後までずっと「ハイ! ハイ!」という歓声が入っていて、ヘッドフォンで聞くとうっすらと聴こえますよ(笑)。でも、あのライブ映像を見て、フランスでも受け入れられたと実感できたので、僕らもとても感動しましたね。

――ちなみに、日本版とはアレンジが違うように聴こえましたが。
野上 じつはアレンジ自体は、日本のシオカライブと同じだそうです。ただ、日本とはメンバーが変わっていますし、現地の演奏者のカラーが前面に押し出されて、同じアレンジのはずが全然違うものに聴こえるという(笑)。僕は洋楽ロック全盛期の世代で、ああいうバンドサウンドが大好物でしたから、「これはこれでいい!」と興奮しました(笑)。

――(笑)。フランスでも成功しましたし、シオカラーズのワールドツアーもできるのでは?
野上 やりたい気持ちはありますが、なかなか適した場所がないですし、彼女たちをこちらの世界に呼ぶには、いろいろと準備が必要ですからね(笑)。

――確かに(笑)。シオカラーズ以外のバンドのライブも観たいという声が多くあります。というか、観たいです!
野上 そういう声はよくいただくんですが、いまのところ具体的には計画はありません。シオカラーズのライブもゲームのコンテンツと併せて展開してきましたから、もしライブを開催するにしても、今後もそういったコンテンツと絡めたものにしたいと考えています。

――確かにJAPAN EXPOでのライブも、ラストフェスと合わせて開催していましたね。
野上 ラストフェスもそうですが、欧州でシオカラーズamiiboが発売される日とJAPAN EXPOの開催が同じ日だったんです。ですので、タイミングであったり、お客さんの要望であったり、そういったものによって我々も今後検討していくとは思います。