「最後の1ヵ月は思い出の場所を順番に巡っていきたいです」(日野)

 2016年10月13日発売予定のプレイステーション Vita用ソフト『プラスティック・メモリーズ』。同作に登場するキャラクターを演じる声優陣に、ファミ通.comが独占インタビューを敢行。9回にわたって、そのインタビューをお届けしていく。第5弾は、コンスタンス役の日野聡さんだ。

【日野聡】「いち役者としてすごく演じ甲斐のある役」PS Vita『プラスティック・メモリーズ』キャストインタビュー第5弾_02

日野聡さん(文中は、日野
8月4日生まれ。『NARUTO -ナルト- 疾風伝』(サイ役)、『戦国無双』シリーズ(大谷吉継役)、『金色のコルダ』 シリーズ(冥加玲士役)など。

【日野聡】「いち役者としてすごく演じ甲斐のある役」PS Vita『プラスティック・メモリーズ』キャストインタビュー第5弾_03

■キャラクター紹介
コンスタンス
カヅキのパートナーを務める好青年風のギフティア。見た目通りやさしい性格で、何事もスマートにこなす。

――『プラスティック・メモリーズ』がゲーム化されることを聞いたときの感想を聞かせてください。
日野 まさか、アニメだけではなく、ゲームの展開もさせていただけると思っていなかったので、ビックリしました。ひさしぶりにコンスタンスを演じることもでき、『プラスティック・メモリーズ』の世界にまた触れられて、素直にうれしかったです。

――ひさしぶりにコンスタンスを演じてみていかがでしたか?
日野 コンスタンスは、ギフティアという機械でありつつも、人間の感情も持ち合わせています。だから、ロボットっぽくなりすぎてもダメですし、人間のように感情を出しすぎてもダメですし、そのバランスを保ちながら演じるのは、アニメに引き続き、非常に難しかった点ですね。ただ、いち役者としてすごく演じ甲斐のある役で、新たな発見があったり、いろいろと思い出すこともあったりして、ステキな時間でした

――コンスタンスは、すごくやさしいイメージのあるキャラクターなので、感情を出しすぎないというのは、難しそうですね。
日野 そうなんです。しかも、心にグサッと刺さるようなことを笑顔のままで言うシーンなどもあるので、さじ加減がたいへんでした。

――なるほど。では、コンスタンスの好きなところはどこでしょうか?
日野 自分が前に出ていくわけではなく、少し後ろからみんなをフォローしてあげつつも、ときには前にも出てしっかり発言するという、冷静さとやさしさの両方を持ち合わせた大人なところが好きですね。

――本作には、アニメで描かれなかったオリジナルエピソードも用意されているそうですが、どのようなエピソードがあるのでしょうか?
日野 ツカサとアイラが付き合うルートのほかに、付き合わないルートがあり、その中のひとつであるカヅキルートでは、カヅキとコンスタンスがアイラを回収するという内容で、ふたりの関係性がアニメよりも深く掘り下げられています

――その中で印象に残っているシーンはありますか?
日野 カヅキが起こしてしまったトラブルを、コンスタンスが陰ながら解決してあげるシーンが印象に残っています。ほかにも、本当はアイラといっしょにいたいはずのカヅキがツカサに気を遣って遠慮しているところを見て、食事会を開いてアイラといっしょにいられる時間を作ってあげるんです。そういうコンスタンスらしさ溢れるシーンも描かれているので、楽しみにしていただければと思います。

【日野聡】「いち役者としてすごく演じ甲斐のある役」PS Vita『プラスティック・メモリーズ』キャストインタビュー第5弾_01
【日野聡】「いち役者としてすごく演じ甲斐のある役」PS Vita『プラスティック・メモリーズ』キャストインタビュー第5弾_04

――ここまでは、シナリオ的なことを聞いてきましたが、ゲームシステムに関したお話もうかがえれば。ゲームでは、アイラとツカサの最後の1ヵ月間を、ユーザーが好きなように予定を組んで楽しめますが、もし日野さんがツカサ、もしくはアイラだったとしたら、どのように過ごしたいですか?
日野 もし自分がツカサだったら、アイラのしたいことにトコトン付き合うかなと。逆にアイラだったとしたら、SAI社の仕事を辞めて、残った時間をツカサと過ごしながら、少しでも多く思い出を作りたいです。

――アニメでは、遊園地や観覧車が印象的な場所として描かれていましたが、具体的に行きたい場所などはありますか?
日野 ツカサと出会ったところから、思い出の場所を順番に巡っていきたいですね。

――すごくステキですね! ただ、そのような楽しい思い出の後に必ず別れが訪れてしまうというのも『プラスティック・メモリーズ』の重要なテーマになっています。日野さんなら、どのように気持ちの整理をつけますか?
日野 残りが1ヵ月だとわかった時点で気持ちの整理ができているはずなので、最後は笑顔でお別れしたいですね。もちろん、泣くとは思いますけど。悲しんで泣くというよりかは、「楽しかったよ。ありがとう!」という感じですかね

――では、もしギフティア実在したら、いっしょに暮らしてみたいですか?
日野 暮らしてみたいですね。人間どうしでも別れはいつか必ず来ますし、ギフティアは人間と対して変わらないと思うので、いっしょに過ごしてみるのも、すごくいいことなのかなと思います。

――最後に発売を楽しみにしているファンの皆さんへメッセージをお願いします。
日野 『プラスティック・メモリーズ』は、皆さまのおかげでアニメからゲームへの展開という、非常にうれしい広がりを迎えることができました。アニメのストーリーだけではなく、ゲームならではのオリジナルストーリーも描かれていますので、アニメとはまた違った『プラスティック・メモリーズ』の世界を楽しんでいただけたらうれしいです。発売までもうしばらくお待ちください!

【日野聡】「いち役者としてすごく演じ甲斐のある役」PS Vita『プラスティック・メモリーズ』キャストインタビュー第5弾_05

【次回更新】2016年9月9日(金)12時公開予定
第6弾 赤崎千夏さん(絹島ミチル役)(※“崎”はタツサキ)
第7弾 矢作紗友里さん(ザック役)

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プラスティック・メモリーズ
メーカー 5pb.
対応機種 PSVPlayStation Vita
発売日 10月13日発売予定
価格 6800円[税抜](7344円[税込])
ジャンル アドベンチャー
備考 限定版は9800円[税抜](10584円[税込])、ダウンロード版は6000円[税抜](6480円[税込]) シナリオ:林直孝ほか