最新作はここまで進化する!
2016年8月25日、KONAMIのサッカーゲーム、『ウイニングイレブン2017』(以下、『ウイイレ2017』)の体験版配信がスタート。それに伴いKONAMI本社では、各種メディアを招いての試遊会と、メディア対抗トーナメントが開催された。ここでは、イベントの模様と、体験版のインプレッションをお届けする。
[2016年8月29日12時50分 記事訂正]
※初出時、優勝チームを“東京MXチーム”と記載しておりましたが、正しくは“超ワールドサッカーチーム”でした。関係者並びに読者の方々にお詫び申し上げるとともに、訂正させていただきました。
プレイヤーの設定でプレイの質や戦術が変わる『ウイイレ2017』
イベントの模様を軽く振り返ったところで、ここからは現在配信中の『ウイイレ2017』体験版をプレイする際に注目すると、過去作からの進化を感じられるポイントを紹介していこう。
まず体験版を遊ぶ際に利用してみてほしいのが、試合前に行なえるゲームプラン内の“コンセプトアレンジ”。ここでコンセプトを4つ設定しよう。コンセプトは試合中にL2ボタンと方向キーを押すことによって、いつでもON/OFFが可能で、切り替えることでピッチ上の選手のポジショニングやどんなプレーを狙うかの意識が、かなりはっきりとした形で変化する。体験版で選べるコンセプトの中だと、中盤で自チームがボールを持った状態のとき、“ティキタカ”(パスを回すことに特化した、バルセロナやスペイン代表が得意とする戦術)と、“ワイドポジショニング”のON/OFFを切り替えるとその効果がわかりやすい。ティキタカ選択時はボールを持った近くの選手が近寄ってきて(ショートパスが繋ぎやすくなる)、逆にワイドポジショニングを選ぶと選手間の距離が離れる(ロングパスやスルーパスが狙いやすくなる)はずだ。このコンセプトアレンジを使いこなせば、同じ選手構成でも試合の流れを止めずに戦術を変えることが可能。例えばバルセロナだったらリード時や試合を落ち着かせたいときはティキタカでパス回しを補助、MSN(メッシ、スアレス、ネイマールのトリオ)の高速カウンターで点を獲りに行きたいときはワイドポジショニングでピッチを広く使わせる……といったように、狙っていきたいプレーの成功率アップが期待できる。
コンセプトアレンジのように設定を少しいじるだけで選手の動きが大きく変わるといえば、コーナーキック時の攻防も見逃せない。『ウイイレ2017』ではコーナーキックを蹴る前に方向キーを入力すると、“トレイン”、“ラッシュ”、“ファーポスト”など、ペナルティーエリア内の選手の並びかたや動きを大幅に変化させる選択肢が選べる。これらを使い分ければ敵のマークを比較的簡単に外すことができ、フリーでヘディングやボレーシュートを打てるチャンスが増加する。『ウイイレ2017』では、いままでのシリーズよりもセットプレイでの得点率が上がる(=現実のサッカーシーンのトレンドにさらに近づく)はずだ。
前作をプレイした人には120以上のモーションが追加されたという、ゴールキーパーの違いもチェックして見てほしい。モーションの増加、つまりセービングをはじめとした守備時の動きのパターンが増えたことが影響し、ゴールキーパーの守備力がかなり上がっている。それが顕著に感じられるのは、ミドルシュートへの対応力。相手チームにドイツ代表(ノイアー)やアーセナル(チェフ)を選び、ミドルシュートを打ちまくってみるとわかるはずだ。
最後にKONAMIの広報さんからの演出面での推しポイントをひとつ。今回はゴール後にプレイヤー自身が選択できるゴールパフォーマンスに、“ユニフォームを脱ぐ”が追加されたとのこと。体験版ではネイマールでゴールを決めるとこのゴールパフォーマンスを選択可能で、ユニフォームに隠れたタトゥーもリアルに再現されていることを確認できる。ただしユニフォームを脱ぐとイエローカードをもらってしまうという点もリアル。こういった細かい点にも注目してみると、より『ウイイレ2017』を楽しく遊べるはずだ。