独自のゲーム論から、○○を借りた驚きのエピソードまで

 DeNAが配信中のスマートフォン用ドラマチック逆転バトルゲーム『逆転オセロニア』にて2016年8月1日(月)18時よりスタートするイベント“最凶!ルエド”で、GACKT演じる“魔天・ルエド”が参戦! 今回ファミ通.com取材班はその収録現場に潜入取材を敢行。Web番組の企画で『逆転オセロニア』のファンになったというGACKTに、同作の印象や、驚きのゲームエピソードを直撃した!

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演じた魔天・ルエドは「ヤなヤツ」?

『逆転オセロニア』参戦のGACKTに独占インタビュー! ゲームにまつわる豪快&驚愕エピソードも続出_04
▲GACKT

――ボイスの収録お疲れさまでした! まずは、GACKTさんが『逆転オセロニア』へ出演することになったきっかけをお聞かせいただきたいのですが……。
GACKT 『逆転オセロニア』というおもしろいゲームがあると聞いて、実際に彼ら(DeNAの開発陣)に来てもらって、説明を聞きながら初めて番組収録(※)をやったんだよね。おもしろいとは聞いていたけれど、思った以上におもしろかった(笑)。

※ネスレ日本が展開する、365日毎日19時に更新されるWeb番組“GACKTなゲーム!?帰ってきたガメセンテル”。GACKTがさまざまなゲームタイトルを実況プレイする。『逆転オセロニア』編は、2016年5月に公開された(こちら)。

――『逆転オセロニア』編は、全12回という長期シリーズになりましたね。
GACKT 盛り上がっちゃってね(笑)。「これは確かに売れるな」って思った。最近はハードの性能がよくなったことが影響して、すごくお金をかけてひとつのゲームを制作するようになっているよね。それがオリンピックのようで、あんまり好きじゃないんだよ。“つぎはあそこのゲーム会社を超えなきゃ”っていうのをくり返していくと、結局ゲーム業界自体が破綻する。そうやってこの10年間で破綻した会社って相当あると思うんだよ、大きな会社も含めて。この5年くらいの間で、そこからもう1回、本来の“何がおもしろいのか”っていうところにやっと立ち返れたんじゃないかなぁ。それをスマホの普及が後押ししたと言えるかもしれない。この小さい機体のなかに、どうやってアイデアを詰め込むかっていうことだよ。凝れば凝ったぶんだけ重たくなって、動かなくなってしまうし。

――スマホ向けタイトルをどこまでハイスペックにするかというのは、また難しいところですね。
GACKT それじゃあ、あまり意味がなくて、だったらクオリティーの高いハードで作ればいいわけで。そうではなくて、アイデアで評価、勝負できるようなところにやっと立ち返れたと思うし、本来の日本人が持っている特徴って、ボクはそこだと思うんだよ。

――アイデア勝負ですか。
GACKT なんでもおもしろいものを作れる、遊びのクリエイトができるということが日本人の特徴だよ。だから、マンガにしてもアニメしても、子どもも大人も含めておもしろいと思えるものを作ることができるのが日本人の良さだったのに、15年くらいの間でなぜかオリンピック的な方向に行ってしまった。もったいない。

――そういった“遊びのクリエイト”において『逆転オセロニア』は優れていた、と。
GACKT 感じるよ、すごく。アイデアをゲーム化しておもしろさを提供できるっていうのはすごく大切なことで、“こういう発想でゲームができるんだ”ということを知って、クリエイターの子たちが、同じ発想を持ってくれればうれしい。

――『逆転オセロニア』というゲーム自体のおもしろさも、そういった発想力にあるということでしょうか。
GACKT ボクはおもしろいゲームにはいくつか必要条件があると思っていて。それは操作性が簡単、ルールが非常にシンプル、アイデアが突飛ではないとか。

――“突飛”と言うよりは、“ひねりの効いている”アイデアというニュアンスでしょうか。
GACKT そう。このいくつかの条件が揃ったときに、「おお」って唸るおもしろさが生まれると思うんだ。それから、シンプルだからこそずっと継続して遊べるっていうところかな。難しすぎると飽きる、ゲームって。シンプルなものを、さらにうまく、極めていくために時間を使わせることが、ゲームとしてヒットする条件ではないかな。

――なるほど。では番組で取り上げたことがキッカケで、実際に出演が決まったと。
GACKT やってみておもしろかったから、番組で「キャラクターの声優の話があったらやるよ」って言ったことがきっかけだよ(笑)。
仁平理斗氏(※) びっくりしました(笑)。そこまで言われたら作らなければな、と(笑)。
※同席していたDeNA『逆転オセロニア』プロデューサー。

――魔天・ルエドにはそんな誕生秘話が(笑)。
GACKT オファーが来たときは、「本当に来ちゃったよ」って(笑)。
仁平氏 番組でカットされていなかったので、これはもう、ぜひやらせていただきたいと思いまして。
GACKT 約束は守るよ。

――このスピード感がスマホゲームならではだと思います。
GACKT でもね、スマホゲームだからスピードが速かったんじゃない。彼(仁平氏)が早かったんだよ(笑)。世の中って本当にすごいスピードで動いているはずなのに、対応している人たち、とくに会社が大きくなればなるほど対応に追われることが多くて。ちょっとしたことに1年以上かかってしまったりすることも多々あるわけ。

――ええ、ありますね、耳が痛いお話です。
GACKT だから、このスピード感で反応してもらえると、うれしいよ。

『逆転オセロニア』参戦のGACKTに独占インタビュー! ゲームにまつわる豪快&驚愕エピソードも続出_02
『逆転オセロニア』参戦のGACKTに独占インタビュー! ゲームにまつわる豪快&驚愕エピソードも続出_01
▲魔天・ルエド
▲[神魔天]ルエド

――さて、魔天・ルエドはGACKTさんからご覧になってどんなキャラクターですか?
GACKT ヤなヤツ。

――(笑)。“不遜”という言葉が似合うようなキャラクターなのでしょうか。
GACKT 強いヤツっていうのは、得てしてイヤなヤツだよね。

――演じてみていかがでしたか?
GACKT 基本的に上から見下すセリフばかりだったから、ボクがふだんからこういうことを言っていたら、本当にただのイヤなヤツだよ(笑)。

――確かに、日常ではほとんど聞かないセリフが多いようには思います(笑)。
GACKT ボクは意外といいヤツだから、こういうセリフを言っていると、「ふだんからスタッフに上から目線で強く言えたらいいのになあ」って。でもこういうセリフを、ふだんからあの声でスタッフに言っていたら、スタッフはいなくなるよ(笑)。「当然の結末だ!」とかね(笑)。

――とくに印象的なセリフや、難しかったセリフはありますか?
GACKT 今回はそんなになかったんだけど、「のだ!」とかね。

――確かに、実際に口に出すと難しそうです(笑)。
GACKT 言いづらくて。「○○なのだ!」とかね。技術的にキライなセリフ(笑)。「なんだよ“なのだよ!”って、使わないだろ!」っていつも思っちゃうんだよ。

――「また完璧になってしまったか」などすごいセリフではありますが、これもまたゲームならではのキャラクターの濃さですね。
GACKT 上から目線だけで、プレイヤーをイビり倒すようなキャラクターのセリフがもっと増えると、おもしろいかもしれないね。ドMにはたまらない。