4タイトルの王者が決定
アメリカ・ラスベガスで2016年7月15日~17日(現地時間)にかけて開催された、世界最大級の対戦格闘ゲーム大会“EVO2016”。最終日に争われた、『モータルコンバットX』、『アルティメット マーヴル VS. カプコン 3』、『ギルティギア イグザード レベレーター』、『大乱闘スマッシュブラザーズDX』の決勝トーナメント結果をお届けする。
なお全タイトル共通のレギュレーションとして、敗者復活ありのダブルイリミネーション形式が採用されている。文中のウィナーズは勝利者トーナメント、ルーザーズは敗者トーナメントの意だ。
『モータルコンバットX』部門
EVO2016最終日、最初に決勝トーナメントが争われる本部門は、現地時間朝8時の早くから実施された。出場するTOP8のメンバーは2日目に実施された予選を勝ち抜いた選手たちだ。
グランドファイナルではルーザーズから勝ち上がったTrekker Master選手がウィナーズのSonicFox選手に対し先制し、リセットに成功。しかしリセット後は前年EVO2015覇者であるSonicFox選手が意地を見せ、流れを逆転して勝利。『モータルコンバット』の王様的存在・SonicFox選手がEVO2連覇を達成した。
<『モータルコンバットX』部門上位結果>
優勝:SonicFox選手、準優勝:Trekker Master選手、3位:Scar選手、4位:BigD選手、5位:WoundCowboy選手 Hayatei選手、7位:Dragon選手 Michaelangelo選手
『アルティメット マーヴル VS. カプコン 3』部門
アメコミでお馴染みのマーブルヒーローとカプコン作品のキャラたちが登場する、3vs3チーム戦格闘ゲーム。決勝トーナメント出場メンバー8名のうち7名がアメリカ選手だ。
ウィナーズを勝ち上がったのはパワータイプキャラクターで固めたチームを使用するKane BlueRiver選手。チリのプレイヤーあり、前年EVO2015の同部門で優勝して以降は大型大会で数多くの実績を残している。ルーザーズでグランドファイナルに辿り着いたのはChrisG選手。飛び道具攻勢が強力なモリガンを先鋒に据える、シューティングスタイルで闘うプレイヤーだ。
最終決戦は近距離パワースタイルvs.遠距離シューティングスタイルという、全く真逆の闘い方がぶつかる組み合わせ。パワースタイルにとっては天敵となるシューティング攻勢だが、Kane選手は相手のアシストキャラを攻撃→キャンセル発動コマンド投げでメインキャラを投げる、といったミラクルプレイを見せて先勝。ギャラリーを大いに沸かせた。
しかし3試合先取制の長期戦ではシューティングスタイル有利の相性が次第に活きはじめ、ChrisG選手がリセットに成功するとそのままの勢いでKane選手を撃破。今年はChrisG選手が世界チャンピオンとなった。
<『アルティメット マーヴル VS. カプコン 3』部門上位結果>
優勝:ChrisG選手、準優勝:Kane BlueRiver選手、3位:Angelic選手、4位:DualKevin選手、5位:ApologyMan選手 Priest選手、7位:Paradigm選手 JustinWong選手
『ギルティギア イグザード レベレーター』部門
TOP8に6名の日本人選手が進出した本部門。ウィナーズトーナメントではまちゃぼー選手(シン)が圧倒的な実力を発揮。優勝候補筆頭と見られていた予想に反せず、全く他のプレイヤーを寄せ付けない絶望感すら感じさせてグランドファイナルへコマを進める。
一方のルーザーズトーナメントではおみと選手(ジョニー)が活躍。必殺技をガード不能にする霧を使った、高度なオフェンス連携を軸に勝利を重ね、危ない場面がありつつもグランドファイナルへ辿り着く事に成功。
最終決戦はまちゃぼー選手対おみと選手となったが、このカードは日本国内最大級の格ゲーイベント“KSB2016”のグランドファイナルと同カード。まさに現ギルティ界頂上決戦となる対戦だ。
試合ではジョニーの強い部分を引き出したおみと選手が2勝をあげ、リセットにリーチをかける段階までまちゃぼー選手を追い詰める。しかし集中力が一切ブレなかったまちゃぼー選手がギリギリの闘いを制し、試合数カウント3-2で勝利。KSB2016での勝利に引き続き、世界チャンピオンの座も獲得した。
なお日本勢以外で活躍が注目されたMarlinPie選手(アメリカ)とTopGaren選手(韓国)は、残念ながらルーザーズ1回戦で敗退している。
<『ギルティギア イグザード レベレーター』上位結果>
優勝:まちゃぼー選手、準優勝:おみと選手、3位:りおん選手、4位:中村選手、5位:小川選手 かずのこ選手、7位:MarlinPie選手 TopGaren選手
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』
TOP8中、7名がアメリカ選手。グランドファイナルに進出したのは、ウィナーズのArmada選手(スウェーデン)とルーザーズのHungrybox選手(アメリカ)のふたり。両者とも“『スマブラ』五神”と呼ばれる超強豪プレイヤーだ。
最終決戦ではArmada選手はフォックス、Hungrybox選手はプリンを使用。試合序盤からフォックスが難易度の高いコンボを決め、対するプリンは持ち味の空中戦の強さを発揮し、両者ゆずらず一進一退の展開となる。
ルーザーズのHungrybox選手は何度も“あと1敗で終了”という状況に追い込まれつつも、勝負強さを見せてリセットに成功。その後も大接戦となったが、最後の最後にステージに立っていたのはプリン。Hungrybox選手は前年EVO2015で敗退した相手にリベンジを達成する形で世界王者の座を獲得した。
<『大乱闘スマッシュブラザーズDX』部門上位結果>
優勝:Hungrybox選手(プリン)、準優勝:Armada選手(ピーチ/フォックス)、3位:Plup選手、4位:Mang0選手、5位:s2j選手 Mew2King選手、7位:Westballz選手 PewPewU選手