国産インディーゲームも大盛況!
2016年7月9日~10日、京都市勧業館みやこめっせにて開催された、インディーゲームの祭典BitSummit 4th。さまざな国のデベロッパーが、独創的なタイトルを出展していたが、今回は、国内メーカーが開発した、ちょっと気になる作品をまとめてみた。(取材協力:ゲーム実況者・SORUさん)
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刺青の国(SUSHI TYPHOON GAMES/日活)
異能力を持った美少女たちが、刺青を彫ってパワーアップしながら東京23区の覇権を争う、都市制圧型シュミレーション。 MP(みかじめポイント)を消費することで入れられる刺青は、コンボ(?)によって絵柄が豪華に変化するなど、とにかくビジュアルのインパクトが強い。企画・開発を手掛けたメーカーによれば、当初は刺青の要素はなかったという。しかし、いざ刺青を……となったときは、日活のルートで、本格的な和彫師が協力することになったとのこと。ゲーム自体はほぼ完成しているものの、今回のブース展示でのプレイヤーの反応をみて、チュートリアルパートを改善することを決めたそうだ。
吾妻邸くわいだん(求道庵)
過去にゲーム開発会社に在籍していたグラフィックデザイナー・田口求道氏がひとりで開発中の、3Dアクションアドベンチャーゲーム。キーボード+マウスの操作で、戦闘アクションとポイントクリック式アドベンチャーを同時にこなす操作系には慣れが必要だが、和風の舞台や妖怪のグラフィックスは魅力的。開発を始めて7~8年という現在、完成度は7割ほどとのこと。
MAN WITH NO NAME(BIT-BAD COMPANY)
4人の学生が開発する、アーティスティックなグラフィックが特徴的な横スクロールアクションゲーム。正式版はストーリーパートがインターミッション的に挿入されるが、会場では、アクションゲームとしてシンプルに遊べる特別バージョンが出展されていた。プログラマ兼ディレクターの高橋優氏は、当初まったくのプログラミング未経験者だったりと、まっさらな状態から始まったプロジェクトながら、近日マスターアップするとのこと。
WILD GUNS RELOADED(ナツメアタリ)
2016年秋にダウンロード専用ソフトとしてリリース予定の、プレイステーション4用ガンシューティングアクション。1994年リリースのスーパーファミコソフト『WILD GUNS』のセルフリメイク作とのことで、ブースでは、同作のβバージョンが、実機稼働状態で展示されていた。新たに加わったふたりのプレイヤーキャラの操作はかなりクセがあり、オリジナル版とはまったく感覚で遊べる点が新鮮だった。
タロティカ・ブードゥー(TPM.CO SOFT WORKS)
往年のPC、MSX規格パソコンのBASIC言語でプログラミングされたアドベンチャーゲーム(現在、SteamのGreenlightの審査中)。展示ブースでは女性のプレイヤーが多く見られ、中にはあっさりとクリアーしてしまった人もいたとか。また、スマートなグラフィックと、ライフゲーム的な要素に惹かれる新作『fellowship MATRIX』が、参考出展されていた。
Working of Rabbian(ファンテック)
1986年にリリースされたMSX用アクションゲーム『天才! ラビアン大奮戦』の公式リメイク作。ゲーム性や、レトロテイストのグラフィック&サウンドは当時のままに、操作システムがスマートフォン向けに調整されるなど、さまざまなパワーアップが施されている。ウサギのようなプレイヤーキャラク“ラビアン”は、展示ブースでの子ども受けがよかったとのこと。
※公式サイト
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PRINCE OF LABOR(WINGLAY)
ゲーム開発者兼ゲーム実況者の飛竜翔氏が中心となって開発中の、アクションRPG。街の育成・発展パート、シャッフル構造のダンジョンを探索して素材を手に入れるアクションパート、他の領地との大規模戦闘を展開できる攻城戦パートで構成された大作になるとのこと(リリース予定は2016年内)。イベント展示バージョンでは、アクションパートを中心に体験できた。