初出展を果たした任天堂がステージイベントを実施

 2016年7月9日~10日、京都市勧業館みやこめっせにてインディーゲームの祭典BitSummit 4thが開催。初日のメインステージでは、海外で“nindies”と呼ばれている、任天堂ハードでのインディーズタイトルをリリースした日、米、英のディベロッパーが顔を合わせた。日本からは、ニンテンドー3DS用『蒼き雷霆ガンヴォルト』をリリースした、インティ・クリエイツの會津卓也氏。アメリカからは、ニンテンドー3DSとWii Uで『ショベルナイト』を発売した、Yacht Club Gamesのイアン・フラッド氏。そして、イギリスからはWii U向け『Year Walk 最後の啓示』をスウェーデンのsimogoと共同で開発した、Dakko Dakkoのロッドリー・ブロードベント氏が参加した。

任天堂×インディーズ=“nindies”の日・米・英3ヵ国サミット開催!【BitSummit 4th】_01
▲写真右からロッドリー・ブロードベント氏(Dakko Dakko)、イアン・フラッド氏(Yacht Club Games)、會津卓也氏(インティ・クリエイツ)、司会進行のベン氏。

 3名はそれぞれ、任天堂のインディー開発者に対するサポート体制について明かした。ブロードベンド氏は、「E3への出展で、任天堂の全面的なサポートを受けた。会場では、数十億円規模の大作の隣に試遊台が置かれて、ビッグタイトルとインディータイトルが差別なく扱われていた」と回想。また、フラッド氏は「『ショベルナイト』はインディーなのにamiiboをリリースできた。任天堂に作りたいと打診したら、数ヵ月後にOKの返事があった。いいゲームだと認めてもらったからでは、と感じてうれしくなった」と語った。

 會津氏は、ニンテンドーeショップでのサポートについて、「eショップでセールをやるときには、必ず声をかけてくれますね。『ガンヴォルト』の場合、日本で売れた総数の10%程度は、セールでの売り上げになってます。しかも、適正価格についてのアドバイスまでしてくれます」と言及。また「オーストラリアなど海外でのレーティング取得に関して、任天堂の現地法人のサポートが受けられたのはありがたかった……無料ではないですけどね(笑)」という話も飛び出した。

 ここで、會津氏が、8月25日発売予定の『蒼き雷霆ガンヴォルト爪』、『蒼き雷霆ガンヴォルト ストライカーパック』と、『ショベルナイト』のコラボレーション企画を発表。『ショベルナイト』のamiiboを読み込むと、ショベルナイトが敵として登場するという。かなり強いらしい。

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 さて、彼らのような“nindies”になるにはどうしたらいいのか。ここで、任天堂業務部のスタッフが登場し、昨年10月にオープンした“Nintendo Developer Portal”というサイトを紹介した。同サイトで開発者登録を行なうと、任天堂プラットフォームでの開発から販売までをサポートしてくれるという。最後に、司会進行のベン氏が「ウワサの新ハード“NX”でも開発できるんですか?」と質問すると、スタッフは「何も申し上げることはできません」と言いつつ、「来年の発売に向けて準備を進めておりますので、そのうちにご案内できるかと……」とコメントし、ステージと会場を盛り上げた。