4タイトル合同店頭イベントプロデューサーが語る
2016年6月5日、東京・新宿ビックロにて“カプコン4タイトル合同店頭イベントプロデューサートークショー”と、『バイオハザード アンブレラコア』の試遊会が行なわれた。ここではそこで行なわれた、4タイトルのプロデューサーのトークイベントの模様をお届けする。
今回のイベントに登壇したのは、2016年の夏~秋にかけて発売を控えた、カプコンの家庭用ゲーム、『逆転裁判6』、『バイオハザード アンブレラコア』、『戦国BASARA 真田幸村伝』、『モンスターハンター ストーリーズ』4タイトルのプロデューサーたちだ。
『バイオ』らしい対戦型シューターを追求した『バイオハザード アンブレラコア』
最初にステージに上がったのは、6月23日に発売される『バイオハザード アンブレラコア』のプロデューサー、川田将央氏とバンス・ジェームズ氏。まずはマルチプレイがメインである『バイオハザード アンブレラコア』のゲーム概要がわかるトレーラーを披露。ここで流されたトレーラーは特別仕様で、キャラクターの死亡シーンやゾンビの姿が映る場面は“自主規制”の文字と黒塗りで、その様子が分からないような配慮が施されていた。しかしそのシュールさが逆にウケ、会場の反応は上々。ところどころで笑いが起きていた。
トレーラーが終了するとゲーム概要やゲームモードのプレゼンテーションへ。今回とくに力を入れて説明が行なわれたのが、プレイヤーの分身となるキャラクターのカスタマイズ要素。ヘルメットやマスク、背中に背負った“ゾンビジャマー”へのジェネレート(カスタマイズ)の過程を、動画を交えて解説された。
両プロデューサーのボケとツッコミが冴え渡った!? 『逆転裁判6』&『戦国BASARA 真田幸村伝』
続いて登場したのは、6月9日の発売を間近に控えた『逆転裁判6』の江城元秀氏と、『戦国BASARA 真田幸村伝』の野中大三氏。両氏は自身がてがけた作品のトーク中はゲームの概要や新要素、特典などの説明、そうでないときは相手の説明中に質問やツッコミを交える“漫才式(?)プレゼンテーション”で会場を大いに沸かせた。
最初にゲームの説明に入ったのは江城氏。まもなく発売する『逆転裁判6』の新キャラクター、検事のナユタや、新システムの霊媒ビジョン、パワーアップしたカガク捜査などを紹介。その横で三浦氏は「真犯人教えてくださいよ。ひとりぐらいええでしょ」、「(カガク捜査の新システム)マルチアングル動画指摘、噛まずに言えてがんばりはった」といったトークを挟み、会場の笑いを誘っていた。
ゲームシステムの紹介が終わると、数量限定版に付属する、“遊べる! 逆転劇場”、早期購入特典のコスチューム、ソフト発売後の6月末から配信される特別編などに話題が移行。「数量限定版の“遊べる! 逆転劇場”の後日配信はないです」、「特別編のコンセプトは“同窓会”、そして“結婚とタイムトラベル”。探偵パート、法廷パートを両方きっちり用意しているので、シナリオのボリュームも1エピソードぶんぐらいあります」といった情報が江城氏の口から語られた。
『逆転裁判6』の流れからそのままスタートした『戦国BASARA 真田幸村伝』のステージは、まずモニターに映るPVに野中氏がコメンタリーをしていく形で進行。『逆転裁判6』のときとは逆に江村氏が「弁丸(真田幸村の幼少期の名前)と梵天丸(伊達政宗の幼少期の名前)って似ているな」、「真田昌幸がワープしたり帽子に敵を吸い込んでるのは史実に基づいているの?」といったツッコミを野中氏の解説の合間に挟み、来場者の笑いを誘っていた。
そんなふたりのトークでときおり脱線しつつも『戦国BASARA 真田幸村伝』のポイントである、シナリオが進むごとに衣装やアクションが変わっていく真田幸村の姿、新キャラクターである真田昌幸、真田信之の特徴、特定の敵を倒すと集まる“武心”による新しいパワーアップシステムなどの解説が終了。「ファンの皆さんが夏休みに遊びたいということで発売日を9月から8月25日に前倒ししました。シリーズに出演した歴代武将もたくさん出ますのでよろしくお願いします」という、野中氏のコメントで締めくくられた。
ナビルーを猛烈プッシュ! 『モンスターハンター ストーリーズ』
イベントのトリを飾ったのは、『モンスターハンター ストーリーズ』のプロデューサー、辻本良三氏。こちらもほかのステージと同様に、まずはPVが流れ、そこからキャラクターやストーリー、ゲームの概要、数量限定版の特典情報に移っていったのだが、辻本氏は事あるごとに“ナビルー”のかわいさをアピール。強烈なナビルー推しで会場の笑いを誘ってから、『モンスターハンター ストーリーズ』のキモになるであろう“オトモン”について解説。捕まえたオトモンによって異なる“絆遺伝子”を利用した育成要素や、育てたオトモンを戦わせる通信対戦などの詳細が説明された。
「『モンスターハンター』のファンだけでなく、RPGが好きなユーザーの方にもがっつり遊べるように作っているので期待していただけたらと思います」という辻本氏のコメントで『モンスター ハンター ストーリーズ』のステージが締めくくられると、最後にプロデューサー全員が登壇。それぞれが来場者に感謝のメッセージを贈り、トークイベントは終了した。
イベント終了後の合同インタビュー
――今日のイベントはみなさん和気あいあいというか、漫才みたいなノリでしたが(笑)、ふだんの会社でもプロデューサーどうしの交流はこういう感じのノリなんでしょうか?
川田 ネタ合わせとやってはりましたもんね?
野中 やってへん!(笑)
江城 そうです。今日も別にネタ合わせしたわけでもなく、当日ぶっつけで。前もって用意したらおもしろくならへんので(笑)。(ゲームの)細かい内容の話まではあまりしないですけど、それぞれ交流自体はふだんからけっこうありますよ。
――ほかの方のプレゼンを見て、今日いちばんおもしろかったと思ったのは?
野中 ダントツでバンス(・スティーブ氏)がおもしろい。(衣装ふくめビジュアルが)ずるすぎると思う(笑)。
江城 キャラ立ちではまちがいなくナンバーワンやね。
野中 (バンスの後に)このあとふたりで出るプレッシャー。負けました。
江城 でもプレゼンのおもしろさやったら、ぼくらじゃないですかね。でもちゃんとしてたな、と思ったのはやっぱり辻本プロデューサー。笑いも入れつつ、しっかりゲーム内容も伝えるという。
スティーブ やっぱり野中さん、江城さんふたりですね。私たちはまじめにやりすぎましたね。今度は時間きっちりに終わらせずにもっと長く話します(笑)。
川田 ぼくは今回、辻本のプレゼンが心に残ってますね。推したいもの(ナビルー)は徹底的に推すと(笑)。非常に勉強させてもらいました。あとは見た目的にこの3人(スティーブ氏、江城氏、野中氏)はずるいと思ってます。
辻本 やっぱりおもしろさに関しては江城と野中のコンビじゃないですか。でもウチのプロデューサー陣は自分が作っているタイトルを理解して、ちゃんとそれをユーザーのみなさんに伝えるというのはできてるなあと思いました。
――ご自身の手がけている作品以外で一番気になっている作品はどれですか?
辻本 一番はもうすぐ発売する『逆転裁判6』ですね。発売したらぼくもプレイしますし、ちょうどE3に出張があるので、プレイする時間も(移動中に)たくさんあっていいかなと。川田 ぼくは「ナビルーはかわいい」ということが印象に残りましたね(笑)。
スティーブ じつはまだニンテンドー3DSを持ってないんですけど(笑)、『逆転裁判6』と『モンスターハンター ストーリーズ』は気になりますね。『逆転裁判』シリーズは元々好きで、今回はすごく没頭できるゲームになっているみたいなのでやりたいですね。『モンスターハンター ストーリーズ』はRPGが好きなので、やってみたいです。
江城 ぼくは今日プレゼンされた4作品、全部のジャンルが好きなので。『バイオハザードアンブレラコア』はカスタマイズが、『戦国BASARA 真田幸村伝』はワープする真田昌幸が、『モンスターハンター ストーリーズ』は世界観と、絆遺伝子の伝承システムが気になりますね。
野中 カプコンのタイトルは全部やるんですけど、気になるのは『バイオハザード アンブレラコア』をやってる時期ぐらいに『逆転裁判6』の特別編が配信されるでしょ? そこで両立させるのがたいへんやなと(笑)。『戦国BASARA 真田幸村伝』と『モンスターハンター ストーリーズ』は8月と10月で期間が空いてますし、10月から年末にかけてじっくりプレイできるので楽しませてもらいます。