夢のジェットコースター&テーマパークを作ろう

 Frontier Developmentsの『Planet Coaster』を紹介する。本作のプラットフォームはPCで、現在アルファ版が公開中。アルファ版のプレイ権が得られるのは45ドルのパックからで、同時に今年中に発売予定の製品版の予約販売も行っている(こちらは25ドル)。なお現状では対応言語は英語のみ。

 『Planet Coaster』はその名の通り、ローラーコースター(ジェットコースター)が這いまわる遊園地を作っていく経営シミュレーションゲーム。Frontier Developmentsは過去にも同系統のゲーム『ローラーコースタータイクーン3』や、直近ではXbox One向けにエクストリームな破壊系ローラーコースターゲーム『ScreamRide』(スクリームライド)などを手がけており、これまでに培ってきたノウハウやスピリットが詰め込まれた一作となっている。

最新アップデートで本格的なテーマパーク設計が可能に

 本作では5月24日に、α版のフェイズ2バージョン(通称Alpha 2)を配信予定。これにより、コースターの設計や地形のエディット機能が追加される(※編注:Alpha 1でも隠し機能的としてコースター設計はあったが、Alpha 2を前に少し試せるという程度の内容に留まっていた)。

 どちらもマウスによる直感的な操作で作り込むことが可能で、コースターでは1クリックで複雑なカーブやロールなどのパーツを追加することもできる。地中に潜るようなレールも敷けるし、アイデア次第でかなりユニークなものを作れるはずだ。
 ちなみにコースターや他のライドは乗客視点(一人称視点)で乗れる。思いが詰まったコースターを自分の目で確認できるのはなかなかの気持ちよさ。自ら体験することで「ちょっと回転しすぎで節操が無いな」とか「ここテンポ悪いな」なんて修正点も見つかると思うので、ガンガン改善していこう。

自由にジェットコースターを設計できる機能も近日追加! テーマパーク建設&経営シミュレーションゲーム『Planet Coaster』_04

 そして地形ツールは、マウスで地形を盛り上げたり、削ったり、ならしたりと、立体的な地形造成が可能。これにより巨大な像を作ってみたり、浮き島の上のパークを作るといったこともできる。コースター設計機能や、さまざまなライド(乗り物)やアトラクションの配置(コースター以外のライドは設計できない)と組み合わせれば、その可能性は無限大。自分だけのテーマパークを作り込める。

自由にジェットコースターを設計できる機能も近日追加! テーマパーク建設&経営シミュレーションゲーム『Planet Coaster』_02
▲地形ツールで頑張って作られた、有名なラシュモア山の像。造形の心得がある人はぜひ変な像やゲーム中の風景の再現にチャレンジしてみて欲しい。
自由にジェットコースターを設計できる機能も近日追加! テーマパーク建設&経営シミュレーションゲーム『Planet Coaster』_01
▲浮き島なんかも作成可能に。

製品版に向けてさらなるアップデートを予定

 またAlpha 2では、ビルディング機能についてもパーツが追加される。これは、壁・柱・証明・外装・小道具などのパーツを組み合わせて建物を作れるというもの。本作ではMOD(プレイヤー作成の拡張データ)などには対応していないものの、この機能によりかなり幅広い建築物をパーク内に建設可能で、コースター設計機能がなかったAlpha 1では、メインコンテンツとして楽しまれていたほど。

 なお製品版に向けて、今後もコミュニティ機能や、経営シミュレーション部分の追加などを予定している。現状ではパークを開園すると勝手に来場者がやってきて遊んでいってくれるが、将来的には来場者がそれぞれ持っている幸福度・空腹度・喉の渇き具合・所持金・尿意などのパラメーターをチェックしつつ、さまざまなニーズに応えたパークを作るのが目的になっていくのだ。
 エクストリームなライドばかり揃えているとそれ以外のアトラクションの受けが悪くなったりもするそうなので、より総合的な設計センスが求められることになりそう。

自由にジェットコースターを設計できる機能も近日追加! テーマパーク建設&経営シミュレーションゲーム『Planet Coaster』_03
▲実際のテーマパークのように、さまざまなニーズに応えなければいけない。ただ絶叫マシンを揃えればいいわけではないのだ。

 ちなみに、VRに対応しないか聞いてみたのだが、検討はしているものの、酔い対策や、プレイヤーが自由にクリエイトした空間でどうVRに必要な高フレームレートを維持するかといった課題があるため、現状では未定とのこと。Frontier Developments自体は『Elite: Dangerous』で見事なVR対応をしているスタジオなので、どうにかして自分の作ったパークにVRで没入できるようにしてほしいところだ。