美少女が戦うカジュアルRTS!

 DMM.comより2016年8月9日にサービスインした『弩龍戦機(ドリルセンキ)』。提供は、『俺タワー ~ Over Legend Endless Tower ~』などを手掛けるPOWERCHORD STUDIOだ。今回、サービスインに先駆けてプレイするチャンスを得られたので、判明した情報をお届けしていこう。

[2016年8月10日午後4時修正]配信日の記載に関して、誤りがありましたので、修正しました。関係者各位にはお詫びして訂正します。

『弩龍戦機(ドリルセンキ)』先行体験リポート ドリルと美少女が合体(!?)したカジュアルRTS_09

 まずは基本的なシステムを紹介。本作はクライアントダウンロード型のWindows対応ゲームで、DMMゲームランチャーより起動する。ジャンルはカジュアルRTS(リアルタイムストラテジー)となっているように、マウスとキーボードでのプレイを前提にしている操作形態だ。運営は基本プレイ無料のアイテム課金という一般的なスタイル。

 では、ゲームの詳細に迫っていこう。本作の舞台は、荒れ果てた廃墟や荒野が広がる、世紀末的な世界。主人公は小隊を指揮する司令官という立場で、数々のミッションに挑み、バトルやストーリーを楽しんでいく、というスタイルだ。

 本作のキモとなるのが、パイロットである女の子“パンドール”だ。人造人間のような位置づけで、地中に埋められたポッドに眠っている。プレイヤーはこのポッドを掘り起こして、新たなパンドールを入手するのだ。

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▲本作はWindows対応のクライアント型カジュアルRTS。基本的にマウスだけで操作でき、キーボードを活用するとさらに快適に操れる。
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▲登場する女の子は、“パンドール”と呼ばれる人造人間。リーダーに設定した娘が、メニュー画面などで大きく表示される。ちなみに、クリックするとしゃべってくれる。

 パンドールは経験値を得るとレベルアップし、成長していく。同じパンドールを一定数入手すると、レベル上限が解放されるという仕組みになっている。またパンドールごとに得意な戦闘距離、属性、必殺技、好戦的かどうかなどの性格が設定されている。

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▲登場兵器である“戦王”(いさおう)が破壊されると、ムフフな大破画像が表示される。一度表示された画像は、図鑑でいつでもじっくり閲覧可能。

 パンドールは、“戦王”(いさおう)と呼ばれる兵器に乗り込んで戦闘を行う。戦車っぽい外見だが、ホバー型、装輪車型、無限軌道型、ドリル型という、4タイプが存在。各タイプごとにいくつか種類が存在し、当然性能も大きく変化する。

 なかでも注目したいのが、男ならば熱くならざるを得ないドリル型。戦闘力はあまり高くないが、地中に埋まっているポッドを掘り出したり、短距離のトンネルを掘るなど、このタイプでしか行えないアクションが多数存在する。育成やバトルで大きく役立つため、1台は小隊に入れておきたいところだ。

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▲パンドールは、この戦王に乗って戦う。種類は全部で4タイプ存在する。

 プレイヤーが操る小隊は、最大4人+友軍ひとりで編成される。パンドールと戦王は自由に組み合わせられるが、前述のようにパンドールには得意とする戦闘距離や性格が存在するため、ミッションに応じて長所を伸ばすような戦王を組み合わせたい。

 だが、お気に入りのパンドールはどんな局面でも使いたいものだし、求めているパンドールが育っていない状況も多々あるだろう。その場合は、あえて近距離戦闘が得意なパンドールと遠距離武器を装備した戦王を組み合わせて戦う、といったことも可能。このように、編成はかなり自由に楽しめるスタイルとなっている。

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▲こちらが編成画面。パンドールと戦王の組み合わせを4つ作成する。5ユニット目は友軍で、他プレイヤーのユニットを無料で借りられるシステムだ。
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▲リーダーに設定したパンドールのみ、必殺技を使用できる。

いざミッションに出撃!

 事前知識を学んだところで、さっそくミッションにチャレンジ。ミッションをプレイするには一定のMP(ミッションポイント)が必要で、こちらは時間経過で回復する。またミッションをクリアーするとプレイヤーの経験値が増え、レベルアップするとMPの最大値が上昇する。

 今回は、あらかじめ用意されていたレベル10のパンドールたちを使い、推奨レベル1のミッションに挑んでみた。

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▲メインとなるストーリーミッションは章ごとに分かれており、クリアーすると新しいミッションが登場する。このほか、曜日ごとに内容が変化するミッションも登場。
▲ミッション開始時にイベントシーンを楽しめる。一部のミッションはフルボイスで再生!

 各ミッションは基本的に時間制限が設定されており、この時間内に、敵を全滅させる、ボスを倒す、拠点を守りきる、といった目標を達成するとクリアーだ。

 操作は簡単で、操りたいユニットをクリックして選択し、目標をクリックするだけ。場所をクリックすれば移動になるし、敵をクリックすれば近づいて攻撃、という行動を行ってくれる。

 基本的には、目標の敵と有利に戦える味方で攻撃を行うのがセオリー。たとえば近距離武器装備の敵に遠距離武器装備の戦王で戦闘を挑むと、相手がこちらに近づく前に攻撃を仕掛けられるため、有利に戦えるといった仕組みだ。またパンドールの属性は3種類存在し、それぞれ3すくみの関係にあるため、その関係を考慮するとなおよしだ。

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▲マップは高低差があり、移動ルートにも気を配る必要がある。

 ドリル型のみ、戦闘以外にも重要なアクションがあるので、詳しく扱っていこう。マップにはポッドという宝箱のようなアイテムが埋まっているが、初期状態ではまったく見えない。埋まっているポイントにドリル型が近づくと、一定確率で“ポッド”を発見できるという仕組みだ。運よく見つけられたら、あとは掘り出すだけ。開封はミッションクリアー後に行うことになる。

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▲ドリル装備型のみ、マップ上に埋まっているポッドの発見、掘り出しが行える。

 またドリル型の戦王は、短いトンネルを掘ることができる。たとえば高台に移動したいが大きく迂回しなければならない場合。ドリル型の戦王で高台までトンネルを掘れば、最短ルートで移動でき、移動時間を大きく短縮できるという仕組みだ。掘ったトンネルはほかの戦王も通行できるが、一定時間でトンネルはふさがってしまうため、迅速な行動が重要となる。

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▲大きな壁や高低差があって直接移動できない場合、ドリル型でトンネルを掘れば、ショートカットルートを作成できる。

 そんなこんなでミッションを進めていたのだが、今回は仲間と敵のレベル差がかなり大きく、はっきり言って楽勝であった。先ほど得意な戦闘距離や属性なんかを解説したが、これだけレベル差があると、その辺を何も意識せずともガンガン勝利できる。つまりレベルによる戦闘力の向上がかなり大きく、戦略ゲームが苦手な人でも、コツコツとレベルを上げればいつかはクリアーできるスタイルになっている。

 ミッションをクリアーすると、お楽しみのポッド解錠タイムだ。ポッドは自力で開けられるが、解錠に失敗してしまうこともある。そこで役立つのが、消費アイテムである鍵。確実に解錠することができ、さらに通常よりもよいアイテムを入手できるそうだ。

 ポッドから入手できるのは、資源である各種鉱石、パンドール、戦王など。つまり、ポッドをたくさん集めて自軍の戦力を強化していくスタイルなので、それを入手するためのドリル型戦王はとても重要だとわかるはずだ。

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▲ミッション中に入手したポッドを解錠すると、戦王やパンドール、鉱石などを入手できる。

 ここで、資源である各種鉱石について少し解説しよう。鉱石は、紅鉱石、蒼鉱石、黄鉱石の3種類が存在し、おもな使用用途はパンドールのレベルアップだ。パンドールはミッションをクリアーしても経験値を得られず、対応する色の強化アイテムと鉱石を消費して、レベルアップするという仕組み。また、鉱石を使用して新たな戦王を開発、入手することもできる。

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▲パンドールは、入手した鉱石や強化アイテムを使ってレベルを上げられる。
▲鉱石を使用して、新たな戦王を開発することも可能だ。

 さて、先ほどのミッションはちょっと簡単すぎたので、今度は推奨レベルがパンドールのレベルに近いミッションにチャレンジ。さすがに敵は強く、操作には慣れてきたが、なかなかに苦戦。近距離武器装備を突っ込ませて、遠距離武器装備で背後から支援攻撃、というスタイルで戦闘を進めるが、2体ほど撃破されてしまった。だがこのミッションの目的は、敵全滅ではなくボスの破壊。そこで起死回生を狙い、ボスに特効を仕掛けてみた。

 だが、このボスが猛烈に強かった! 相手の攻撃で生き残っていた味方も大ダメージを受け、自軍はほぼ壊滅状態。

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▲被害を受けつつも進軍する我が軍。自軍の戦力が推奨レベルに近い場合は、しっかり戦術を考えて戦う必要があるように感じた。

 改めて体勢を立て直そう……とリトライするも、なぜか今度は一部のユニットが勝手にボスに特攻していくではあーりませんか。じつは、パンドールの性格が“HOT”(好戦的)なタイプは、目前に敵がいた場合、こちらの指令を無視して戦闘してしまうのだ。当然、1体ではボスに勝てるはずもなく、再び倒されてしまう。この流れを3~4回くり返していると、残り時間もきびしくなってきた。

 そこで、ボスの背後までトンネルを掘り、前後から挟撃するという一か八かの作戦を決行。まず生き残った戦王を左側に集め、ドリル型で背後までトンネルを掘る……という作戦を考えるが、時すでに遅し。そのルートにもほかの敵が残っており、ボスの背後にたどり着く前にあえなくタイムオーバー。残念ながらミッション失敗となってしまった。パンドールの性格はかなり戦局を左右するため、今後は性格をより重視して、編成なり戦術なりを考えたほうがよさそうだ。

 というわけで先行プレイが終了したわけだが、本作のキモは、やはりタイトルにもなっているドリル装備型にあると思う。ポッドを掘るのはもちろん、トンネルを掘って移動できるのは新しいし、戦略的にも大きく意味があり、何よりも熱い。しかもかわいい女の子が操縦しているとなったら、そりゃ燃えるってモンだ。

 ドリル、女の子、RTS、といった単語のどれかひとつにでもビビッと来たら、ぜひ正式サービスと同時に出撃していただきたい。筆者も苦汁を飲まされたボスにリベンジするつもりだ。