新職業リベリオンがついに実装!
ガンホー・オンライン・エンターテイメントが運営するPC用MMORPG『ラグナロクオンライン』において、2016年5月17日に新職業“リベリオン”が実装される。
ほかの国ではずいぶん前に実装されたものの、バランスが問題となり、日本での実装は見送られていたリベリオン。スキルの仕様を全面的に見直し、慎重にバランス調整を重ね、ようやく日の目を見るときが来たのだ。「ついに!」である。実装を前に、ガンホーさんにお邪魔して特徴や目指す方向性について話を伺った。
(注:この記事はだいぶ長いので、気合を入れて読んでいただけると助かります)
リベリオンはハンドガン、ショットガン、ライフル、ガトリングガン、グレネードガンの5タイプの銃を扱うガンスリンガーの上位職。ガンスリンガーをBaseLv99、JobLv70まで育成すると転職可能だ。実装に合わせてガンスリンガーの調整も行われており、いくつかのスキルがリベリオンの前提スキルになっている。
運営チームが設定したリベリオンのテーマは“『RO』らしさを前面に出すこと”。元来の『RO』はスキルやステータス振りの自由度が高く、自分だけのキャラを育てる楽しみが大きかった。一方、ここ最近の他タイトルは最強に至るルートをシンプルにするなど、より簡単なほうに舵を切る傾向にある。
『RO』運営チームとしては、もっと自由にキャラ育成を楽しんでほしいという思いがあったようだ。リベリオンにはスキル選びの選択肢が多く用意され、どのパターンが最強と一概には言えないようになっている。
ちなみに、不便な部分が見直されているため、遊びやすさは向上。ガンスリンガーとリベリオンは銃のほかに弾丸も装備する必要があり、以前はグレネードガンだけが一部の属性弾を使用できた。アップデート後は弾丸が統一規格に変更されるため、銃を持ち替える際の手間が軽減。より自由に銃を選べるようになった。
リベリオンのスキル特性
リベリオンは装備する銃の種類によって使用可能なスキルが変わる。トータルのスキル数は多いものの、ひとつの武器のなかで使えるスキルは少なめだ。調整の方針として、複数の武器をいくつか選んで、シーンに応じて持ち替えて戦うように設計しているという。銃のタイプごとのスキル特性は以下のとおり。
■ハンドガン
【ファイアーダンス】
周囲にランダムでダメージを与えるガンスリンガーのスキル“デスペラード”の上位版。ランダム要素がなくなり、デスペラードの平均値より高いダメージを確実に与えられる。
【フォーリンエンジェル】
指定した地点に瞬間移動するスキル。移動後、およそ2秒間のうち1度だけデスペラードの威力をアップさせる効果を持っている。突進を想定して作られたようだが、回避や間合いの調整にも重宝する。
運営チーム・栗山氏「使いどころが多くて、個人的なイチオシスキルです」
【クイックドローショット】
一定確率で攻撃が2連射になるガンスリンガーのパッシブスキル“チェーンアクション”発動時に使うと連携発動して、さらに攻撃を重ねる。Aspd(攻撃速度)が高いキャラが使うとかなり強力。
■ライフル
【マススパイラル】
敵の防御力が高いほどダメージが増加する攻撃スキル。対人戦(攻城戦)で突っ込んでくる敵の前衛職などに有効。高確率で出血させる効果も持つ
【アンチマテリアルブラスト】
敵がプレイヤーキャラクターから受けるダメージを増加させるデバフ効果を持つ攻撃スキル。モンスターには効果がないが、ダメージ自体は高め。
【ハンマーオブゴッド】
上空の衛星から対象を目掛けて強力な一撃を放つ。5×5マスの範囲攻撃スキルで、威力も絶大。ただし、精度が低く、的外れな場所を攻撃することもしばしば。後述のクリムゾンマーカーと併用すると真価を発揮する。
■ショットガン
【シャッターストーム】
5×5の範囲にダメージを与えつつ、敵プレイヤーの兜装備を破壊する。
【バニシングバスター】
一部の支援効果を打ち消す効果を持つ。攻城戦では遠距離攻撃のダメージを減らすスキルがよく使われるので、それを打ち消すことで自分の攻撃を通りやすくできる。
【スラッグショット】
大口径のスラッグ弾を撃ち、ノックバック効果ととともに特大ダメージを与える高火力スキル。取材時は6ケタダメージを叩き出していた。
■コインスキル
チャージしたコインを消費して特殊な効果を生み出す。どの銃でも使える共通スキル。
【リッチズコイン】
100zeny(ゲーム内マネー)消費してコインを一度に10枚までチャージする。ガンスリンガー時代はコインは1枚ずつコツコツ溜めるしかなかったが、リベリオンになってからは金にものを言わせて一気にチャージできるのだ。
【プラチナムアルター】
聖属性の弾丸を装備時、コインを消費してバリアを張り、さらに攻撃力もアップさせる自己バフスキル。
【ヒートバレル】
Hit(命中)と引き換えに攻撃能力を大幅に上げるバフスキル。クールタイムは長いが、ダメージが上がり、固定詠唱時間が短縮され、Aspdも一気に向上。リベリオンはもともと十分なHitが確保される職業なので、体感的に命中率の低下が気になることはないそうだ。ちなみに、マッドネスキャンセラー(ガンスリンガーのスキル)、プラチナムアルター、ヒートバレルは同時には使えないため、シーンに応じて使い分けたい。
【フリッカー】
後述するトラップ系スキルを起爆させるスキル。
【クリムゾンマーカー】
最大3体を50秒間マーキングし、一部スキルの効果対象にする。ハンマーオブゴッドを確実に命中させたり、クイックドローショットの追加ダメージを複数の敵に発生させたりなど、用途は多彩。しかも、マーキングした敵の位置は自分とパーティーメンバーのミニマップ上に表示される。
【エターナルチェーン】
ハンドガン専用スキルの“チェーンアクション”をあらゆる武器で発生させる自己バフスキル。時間辺りのダメージがアップするのはもちろん、いちばんの利点はクイックドローショットがあらゆる武器で使えるようになる点。つまり、クリムゾンマーカーとも連携可能なため、いろいろなスキルでシナジーを生み出す。
■トラップスキル
【ハウリングマイン】
敵にダメージを与えつつ爆弾を付与する、グレネードガン専用スキル。フリッカーで爆弾を起爆すると、対象を中心に5×5の範囲に火属性ダメージを与えられる。複数の敵に爆弾をつけておき、1ヵ所にまとまったところで起爆すると、めちゃくちゃ気持ちいい。
【バインドトラップ】
地面に設置し、効果範囲内の敵のスピードを大幅に低下させる。フリッカーで起爆すると敵のHPに応じたダメージを与える。
■ガトリングガン
【ファイアーレイン】
3×10の長方形範囲に火柱を立てて攻撃するスキル。効果範囲内の地面に設置された一部のスキル効果などを除去可能。設置型スキルの使いかたが重要な攻城戦で重宝しそうだ。
【ラウンドトリップ】
自分中心に13×13の範囲の敵にダメージを与えるスキル。BOSS属性を持たない敵をノックバックさせ、壁に衝突させると追加ダメージも発生する。ハンドガンのファイアーダンスより威力は低いが、カジュアルに連打できるのが強み。自分に近寄らせずに敵を一掃可能だ。
運営チーム・白川氏「攻城戦みたいな余所行きのときではなくて、その辺の敵を倒すためのふだん使いのスキルです」
■グレネードガン
【ドラゴンテイル】
クリムゾンマーカーを付与した敵にダメージを与えるスキル。1発当ててもマーカー自体は残るため、効果時間が切れるまで安全圏から攻撃し放題である。
前述したとおり、リベリオンはさまざまなタイプのキャラ育成パターンが想定できる。サンプルとして、グレネードガンのドラゴンテイルを主力にする場合の戦いかたを教えてもらった。
<<<戦いかたの例(1)>>>
(1)リッチズコインでコインをチャージ
(2)クリムゾンマーカーでなるべく多くの敵をマーキング
(3)安全圏に離れてドラゴンテイルを撃つ
(4)約5秒のクールタイム中はハウリングマインを撃ちながら距離を保つ
(5)ハウリングマインが溜まったらフリッカーで起爆
(6)「たーまやー!」と言う
6つ目は僕のオリジナルだ。気分を盛り上げるのも大切かなと思って書いた。それはさておき、これで効率的にダメージを与えられる。
<<<戦いかたの例(2)>>>
(1)ヒートバレルでMAXまでAspdを上げる
(2)クリムゾンマーカーで敵をマーキング
(3)エターナルチェーンを使用
(4)すべての攻撃がチェーンアクション状態に
コインスキルを活用すると、こういう戦いかたもできる。Aspdを限界まで引き上げて、ひたすら通常攻撃を連打するのも気持ちよさそうだ。