福山潤さん(殺せんせー役)&水島大宙さん(竹林孝太郎役)がdTVで独占配信中のアニメ『暗殺教室 第2期 課外授業編』を語る
映像配信サービス“dTV”初の独占配信アニメ『暗殺教室 第2期 課外授業編』。同アニメに出演する福山潤さん(殺せんせー役)と水島大宙さん(竹林孝太郎役)へのオフィシャルインタビューが到着した。以下、リリースより。
オフィシャルインタビュー「暗殺教室 第2期 課外授業編」福山潤様×水島大宙様
Q1. 今作が映像化されたことへの率直な感想を教えてください。
福山 アニメ「暗殺教室」第1期の時も、時間の都合上カットせざるを得なかったエピソードがいくつかあり、その中に面白い話がたくさんあったので、「全部放送できればいいのに」とスタッフ含め我々キャストは思っていました。そんな中、制作側からしたら2話分増えるだけでもすごく大変なはずなのに、dTVで竹林メインの回が配信されることを聞き、E組の生徒たちの活躍をみなさんに届けられて、素直に嬉しかったです。
水島 第2期が始まる時に脚本の上江洲さんと「竹林の回はいいよね」と話していました。しかし、第2期の全体バランスを考えたら「竹林回」は放送に収まらず、「ごめん無くなったんだ」と言われた時は、仕方ないとは思いつつもやっぱりショックでしたね。そんな時に、dTVで竹林のエピソードが配信されると聞いて、すごく嬉しかったです。おそらく今までTVアニメで登場したシーンを合計しても、この回の方が喋っていると思います(笑)。
Q2. 竹林がメインのエピソードですが、台本を読まれたときの印象はいかがでしたか。
水島 ほとんど原作通りだったので、竹林にとって大事な部分がそのまま描かれていて嬉しかったです。E組の中ではあまり輝いていなかった彼が、このエピソードではかっこよく映っているので、非常にやりがいのある回だなと感じました。
福山 竹林のような存在が掘り下げられることは重要で、E組のみんなが何を経験してそれが何に繋がるのかは、こういったサブエピソードで描かれることが多いんですよ。竹林がE組に戻ってきたことで結束力が高まり、その後にやってくる乗り超えなきゃいけないシーンにつながるので、面白エピソードとしてはもちろんですが、意外とミソな部分が多いです。なので、こういった形で配信して頂けるのは嬉しく、原作好きの方でも納得のいく仕上がりになっています。また、ちょうどテレビの第2期がシリアスになっていく最中だったので、このタイミングで楽しいエピソードができることはすごくよかったですね。比較的殺せんせーのふざける回が少なくなってきたので、久しぶりにふざけました(笑)。
Q3. これまでのエピソードで、印象に残っているシーンはありますか。
福山 今だから言うけど、第1期の3話に本来だったら竹林が喋るシーンがあったのですが、そのセリフをカットして大宙の出番を無くしたことがありました(笑)。第9話の修学旅行が終わって律がやってくるときに、竹林が初めて喋ったことになっているのですが、実はこの前に台本上ではセリフが存在していて。でも、監督とE組のみんなで話し合った結果、「竹林はここで喋らない方がいいんじゃないか」ってなったんですよね(笑)。
水島 竹林役が決まってTV放送も始まっているのに、待てども待てども呼ばれないので、このまま終わっちゃうんじゃじゃないかと不安に思っていたんですけど、こんなことがあったんですね(笑)。どおりで初めて収録に参加したときに、みんなの受け入れ方が変だったんですよ。にやにやしてたし。いま、やっとすっきりしました(笑)。
福山 途中E組の生徒がガヤを飛ばすシーンがあったのですが、「初ゼリフだぞ!」という竹林へのツッコミを最大限生かすために、竹林はそれまで全く声を発していません。大宙じゃなければ誰か声をかけたんだろうけど、大宙だからこそみんなも黙っていました。そこまで手の込んだシーンだったってことですね(笑)。
水島 愛されていると言っておきましょう(笑)。
福山 他にも思い出深いエピソードはたくさんあるんですけど、何よりも僕が勝手にやることを監督が受け入れてくれるのが楽しいです。僕は基本台本通りに演じるんですけど、第9話の律を改造するために夜中に忍び込こむシーンなんかは、「おはようございます」とささやいて、寝起きドッキリみたいなアドリブを入れたんです。第1期は割と大きな目的や先生の正体が分かっていないので、生徒も生徒と距離を近づけるためにコミュニケーションを取るシーンが多く、思いっきりやらせていただきましたね。
水島 僕は第2期のイトナがクラスメートになった後の、男子生徒が結束した回は思い出深いですね。女子生徒に対してスケベ心豊かな男子生徒たちが、何故かかっこよく見えるのが面白くて。監督からは「今日はキャラを忘れてください。自分の一番渋いポジションで喋って下さいね。」と言われたんです。また、実は細かい演出にもこだわっていて、スケベ心を持った生徒たちには影がついていて、その影が動いても形を変えないので、影すらもキャラクターの一部であるかのような演出をしました。現場も自由な雰囲気だったので、いかに自分を解き放つかを考え、キャラを守ると逆にダメ出しされましたよ(笑)。
Q4. TVアニメはクライマックスに近づいていますが、改めて振りかえるとどのエピソードが印象的ですか。
福山 第1期で生徒たちと先生の関係が深まるのは完了していて、第2期からは生徒たちが自分たちで能動的に動いて、先生が方向修正するようになりました。なので、第2期6話「ビフォーアフターの時間」が、先生が生徒を叱る集大成というか象徴の回になっていて、これ以降先生と生徒の関係に大きな変化が出てくるので、この回は印象に残っていますね。
水島 僕はカエデによって先生の過去が明らかになったエピソードですかね。これ以降、E組の生徒たちが“先生のために”という強い意思を持って、恩返しをしようと成長していきますよね。また、「先生を暗殺することこそが、先生から教えてもらったことで、恩返しにつながるんだ」と、自主性を持って行動しているのがすごく印象深かったです。
Q7. 普段、映像配信サービスは利用されますか。
福山 個人的には利用していませんが、友人が使っているのを見てすごい利便性があると感じています。現場なんかでもよく先輩が使っているのを見せてくれて、スマホやタブレットで出先で見れることに驚きました。つい先日までDVDを全部買っていたので、最近は動画配信サービスにすごく揺れ動いています。
水島 僕は以前までケーブルテレビを利用していましたが、最近周りでそういったサービスを使っている人を見ると、新しい時代なんだなって感じますね。特に、「見たいものが好きなだけ見られる」というところに魅力を感じていて、夜中に見出したら止まらなくなって、夜更かししちゃうんじゃないかと心配になりますね(笑)。
福山 あとは配信だからこそできる作品が多く、今後もプラットフォームが増えていくにつれ、作品数もさらに多くなるんじゃないかと期待しています。もっともっと普及して、可能性が広がるのが非常に楽しみですね。
Q8. 「暗殺教室」を見返すことはありますか。
福山 第2期が始まる前に、自分がそれまでどういうやり方でやっていたのかを確認するため見返しました。それは、第2期も同じようにやるためではなくて、落差を出したかったんです。第1期で徐々に信頼関係が築かれていく感じを、グラデーションづけるよう意識したのに対して、第2期では“一足飛び”にやりたいなっていうのがありました。
水島 僕は自分の出演がないまま時間が経ってしまったときに、周りのキャラクターがどうなっているかを確認するために見返したりします。竹林が登場しなくても、他のE組生徒が成長していると思うので、みんなと一緒に成長するためには、周りの成長も見ないといけませんよね。
Q9. 最後に、dTV会員の皆様にメッセージをお願いいたします。
水島 今回dTVで独占配信という形で、映像化できたことがすごく嬉しいです。こういう画期的な新しい取り組みを通じて、動画配信サービスに興味を持ちましたし、今後も色々なことができる可能性を持っていると思うので、別の作品でも関わりたいですね。原作ですごい人気のあるエピソードでも、TVでは放送できなこともあるので、こういった機会が増えるのは、ファンにとっても私たちにとっても非常に嬉しいことだと思います。
福山 見たいものをその場で見れるというのは、作り手にとっても非常にありがたいことで、自分たちの欲求を満たしてくれるサービスが登場してくれて恩恵が大きいですね。ゴールデンタイムや深夜放送という枠組みがシームレスになっているので、TVで見れない人にも届けることができて、今後のクオリティ向上のためにも、どんどん国内でサービスが広がればいいなと思います。また、dTVをはじめとした各サービスの独自コンテンツが非常に楽しみで、それぞれの色を持ったコンテンツが増えれば、エンタメ業界全体が盛り上がると思います。ぜひとも、「暗殺教室」もまた違った形でもう一度やりたいです!
■「暗殺教室 第2期 課外授業編」配信概要
タイトル:「暗殺教室 第2期 課外授業編」
配信開始日:2016年3月11日(金)
配信話数:全8話(1話約5分) 毎週金曜日更新
出演:福山 潤/杉田智和/伊藤 静/渕上 舞/洲崎 綾/岡本信彦/逢坂良太/浅沼晋太郎/水島大宙/宮野真守ほか
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