RGBバックライト機能を連動させてドット絵アニメーションを実現

 先週末にアメリカのマサチューセッツ州ボストンで行われたゲームイベント“PAX EAST 2016”。Logitechブースでは同社のゲーマー向けブランド“Logitech G”(日本ではロジクールG)のPCゲーマー用周辺機器を出展していた。

 そのブース裏では大きいディスプレイに何やらドット絵のアニメーションが流れていて「あぁ、ゲーム=ドット絵的なイメージで流してるのか」と思っていたら、どうも様子がおかしい。ところどころドットが抜けすぎのような……。
 それもそのはず、よく見直してみると、ディスプレイのドットが抜けてるんじゃなくて、キーボードをディスプレイに使ってアニメーションを映していたのである! ドット抜けに見えていたのは矢印キーの周囲なんかの何もない部分だったんですな。

 これはLogitechとゲーム関連のマーチャンダイズ制作やギャラリーなどを手掛けるクリエイティブ集団iam8bitとのコラボレーションにより、Logitech製ゲーミングキーボードのG810を160台使って制作されたもの。
 最大1680万色からキーのカラーをカスタマイズできるというG810のRGBバックライト機能を応用して、160台が同期してあらかじめプログラミングしたパターンを表示できるようにセットアップし、リフレッシュレート30ヘルツ相当のディスプレイにしてみせたわけだ。ゲーミングキーボードのイルミネーション機能が何の役に立つのかは長年謎だったが、もうここまでくればメリットとか考えずに、「光るとかっこいい、あと頑張って連動させるとすごい」ということでいいんじゃないだろうか。

ドット絵アニメが流れる巨大ディスプレイ、その正体はカラーイルミネーション機能で光る160台のゲーミングキーボード【PAX EAST 16】_01
▲最初ちらっと見た時は「なんか粗いディスプレイ使ってんなぁ」と思ったんですよ。
ドット絵アニメが流れる巨大ディスプレイ、その正体はカラーイルミネーション機能で光る160台のゲーミングキーボード【PAX EAST 16】_02
▲じっくり近付いてみると、全部キーボード。ゲーミングには役立たないけどなぜかついてることが多いイルミネーション機能をフル活用してドット絵アニメーションを映していたのであった。