デリア、かわいかったです
ネクソンがサービスを行っているPC用オンラインアクションRPG『マビノギ英雄伝』。2011年から日本でのサービスが始まり、いまもなお頻繁なアップデートが行われているタイトルだ。
そして先日、2016年4月27日に第11人目のプレイアブルキャラクター“デリア”が実装されることが発表。配信に先駆けて、デリアのボイス担当である声優・佐倉綾音さんも参加したプレス向け体験会が開催された。その様子をリポートしていく。
大剣を振り回す豪快な王女様
本作において、女性キャラクターとしては1年4ヵ月ぶりの追加となるデリア。彼女はとある王国の王女様で、親の反対を押し切り、戦地に赴く兄弟の後を追って戦場へと飛び出して騎士となったバックボーンを持っている。
その攻撃スタイルは“身の丈ほどもあるバスタードソードをぶん回し、高威力の攻撃を叩き込む”という、なんとも豪快なもの。王女様という言葉からは想像もできない。
この豪快な攻撃スタイルは「城を飛び出した後、ジャイアント族の村でバスタードソードの扱いかたや剣術を学んだ」という設定から誕生している。ゲーム中ではジャイアント族のプレイアブルキャラクター・カロックとの連携がしやすいスキル“クィーンズグレイス”で、その絆を再現。クィーンズグレイスは実際にプレイしてみると非常に使い勝手がよく、見た目も派手で、決まったときは非常に気持ちがよかった。
さらに、デリアは、身に纏った装備を破壊して一時的にステータスを上昇させる、豪快の極みともいえるスキルも使用可能。長距離を走って高速移動するスキルなども存在し、手数で攻めるより、敵の隙を見て接近し、ヒット・アンド・アウェイで大技を叩き込む立ち回りが要求されるように感じた。
そんな豪快な面が目立つ反面、王女様らしい見た目の高貴さも併せ持つのがにくいところ。体験会では好きな髪型やアバターでカスタマイズができる時間も設けられたのだが、参加者が思わず「かわいい!」、「綺麗!」などの言葉を連呼するほど、ビジュアル面は魅力的だ。
回避や挨拶に使えるモーションは王女様っぽい立ち振るまいが多く、そういった動作が好きな人は一発で心を打たれるキャラクターであるのは間違いないだろう。
また、日本の独自コンテンツとして“黒デリア”と“白デリア”という“通常のデリアとは異なる設定”を持ったデリアの存在も明らかにされている。この白黒デリアについて、現在プロモーションムービー内で簡単な物語を確認できるほか、“デリア実装!事前キャンペーン”も実施中だ。キャンペーンの一部である“BLACK or WHITE 投票企画”では、投票数が多かったほうのアバターが交換商店にて無償で入手できることが告知済みだ。
“BLACK or WHITE 投票企画”の期間は2016年4月27日(水)メンテナンス前まで毎日投票できるので、気軽に参加してみてほしい。
佐倉さん、MOアクションRPGを(ほぼ)初体験!
さて、そんなデリアをプレイしていった体験会。今回は特別に、デリアのキャラクターボイスを担当した声優の佐倉綾音さんも参加し、みんなでキャラクターメイキングをした後に、ソロ&パーティープレイを体験した。
ちなみに、佐倉さんは普段は本格的なゲームはあまりプレイされないそうで、スタッフさんの力を借りながら手探り状態で挑戦。
キャラクターメイキングの時間では「みなさんいまどこまで作ってますか!?」とほかの参加者の画面を覗いてみたり、髪型や下着、顔などを変えられたりすることに一喜一憂したりで、見ているこちら側は「ゲームを始めた頃は私もこんなだったなぁ」と、なんだか微笑ましい感じである。
(編集担当ミス・ユースケ「下着アバターを選んでいるところを女子に見られると、何だかむずむずしますね」)
そして、約20分ほどをかけてそれぞれが個性的なデリアを作り上げると、さっそくダンジョンへ。最初に挑んだクエストは比較的簡単な“コボルド族長”で、筆者と取材に同行したファミ通.comのミス・ユースケ、そして佐倉さんの3人で挑戦。
慣れない操作にあわあわしながら大剣を必死に振り回す佐倉さん。それを横目に、おしゃれ装備を身に纏い、ガンガン雑魚を蹴散らすミス・ユースケ。そんなふたりを爆笑しながら盗撮する筆者という破茶目茶なパーティであったが、しっかりボスへと辿り着き、ラストアタックは佐倉さんがバッチリ決めてクリアーしてみせた。
佐倉さんが大喜びしていたので「本当はソロ用のクエストだったけど、プレイに夢中だった3人がスタッフの話を聞かずにパーティを組んでいた」という真実は、墓場まで持っていくつもりだ。
続いては、8名で大規模なパーティーを組んで強力なボスを倒す“破壊の化身”に挑戦。スタッフさんに設置兵器バリスタでボスのグラスギブネンをダウンさせてもらい、前述の“クィーンズグレイス”を体験しようという寸法だ。使ってみるとタイミングは少々シビアで、ダウン時に「いま!」と声を合わせながらスキルを発動させることになった。慣れるまでは難しいが、成功するとかっこいい演出が入るので、これはぜひ実際のプレイで体験してみてほしい。
そして、最後は難関クエスト“左の守護者”へ挑戦。ここまでクリアーしてきたクエストは「とりあえず攻撃してれば勝てる」難易度であったのだが、これだけは正真正銘の高難度なボス戦である。
ボスのドラゴンが放つ攻撃に揃って氷漬けにされるわ、即死レベルの攻撃を喰らうわで会場は阿鼻叫喚。最初に比べれば見違えるほど動きもよくなった佐倉さんも攻撃を食らいまくり、「また凍ったーっ!」などと悔しそうな反応を見せながら必死にプレイ。
体験会では終始スクリーンショットに集中していた筆者もここだけは真面目にプレイしたものの、結果的にはタイムアップとなり、クリアーすることはできなかった! 無念!