ポケモンセンターキョウト・オープン記念! ポケモンセンター小村知孝社長への直撃インタビュー完全版を公開!!

2016年3月17日発売の週刊ファミ通で掲載されたポケモンセンターキョウト・オープン記念、“ポケモンセンターのこれまでの取り組みとこれからの展開”を小村知孝社長に直撃したインタビューの完全版をお届け!

●ポケモンセンターのこれまでとこれからを小村知孝社長に直撃

 1998年に1号店をオープンした、ポケモンオフィシャルショップとなるポケモンセンターの記念すべき10店舗目が、2016年3月16日に京都にオープンした。この2月にはオンラインストアのサービスも開始するなど、積極的な攻勢を仕掛けるポケモンセンター。週刊ファミ通2016年3月31日号(2016年3月17日発売)では、株式会社ポケモンセンター 代表取締役 小村知孝社長に、これまでの取り組みとこれからの展望についてうかがうインタビューを掲載。本記事では、その完全版をお届けする。

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株式会社ポケモンセンター 代表取締役社長:小村知孝氏

●ポケモングッズが必ず手に入るポケモンファンのための場所を提供

−−始めに、ポケモンセンターのコンセプトについて、改めて教えてください。

小村 数あるポケモンの商品を取り揃え、欲しいポケモングッズが必ず手に入る店舗としての存在を第一義にしています。また、ポケモンを好きな方たちが同じ空間に集まって、ポケモンの世界を楽しんでもらえる場を提供するという副次的な目的も持っています。

−−たしかに、店舗でのプレイヤーどうしの交流は盛んですよね。

小村 カードユーザーやゲームユーザーが集まって対戦をしたり、情報交換をする場は全国にはなかなかないので、ポケモンセンターはそういった役割も担っていますね。実際に、ポケモンのカードの発売日になると、ユーザーの方たちが購入後、すぐにパッケージを開けてその場でトレードを始めたり、「じゃあちょっと一戦やろうか」とバトルをするといったことも行われています。

−−それでは、今回京都に店舗を開設するにいたった経緯を教えてください。

小村 全国の皆様にご満足いただけるお買い物体験をお届けすることは、ポケモンセンターの使命であるとつねづね思っており、これまで福岡、札幌、東北、広島と順番に展開してきました。京都についても、以前からポケモンファンの方たちに「なぜ、京都にポケモンセンターがないんですか」とは言われており、条件にあう店舗探しはこれまでずっと行っていました。今回、髙島屋さんのご協力を得ることができ、ようやく開店にいたったというわけです。

−−実際に店舗を作られる際、どのようなことを心掛けているのでしょうか。

小村 ポケモンってすごくカラフルなんです。そのポケモンたちの商品が映えるためにも、装飾が邪魔をしないよう、全体のトーンはあえて白っぽい無機質なものにしています。ゲームのなかのポケモンセンターのような、機械的なイメージですね。そこにカラフルなグッズ類が並ぶことで、お店のデザインが完成するというわけです。

−−店内は全体的に透明感のある雰囲気ですよね。お子様の来店も多いと思いますが、通路の作り方などにも工夫があるのでしょうか。

小村 棚の最上段を低めにしたり、棚の角を丸めたりといった細かな部分には気を配っております。

−−これまでポケモンセンターを運営されてきたなかで、店舗作りにおいて重要なこととはどんなことだと思われますか。

小村 いろいろありますが、まず、お店の場所を選ぶときに、お客さまが並んでも無理がないか、避難導線は確保されているのかといった部分については、しっかりと考えています。また、ポケモンのソフトや新作グッズなどを発売するときは、たいへんな混雑になったりするので、商品の人気や売れ行きを想像しながら、売りかたも柔軟に変えていくということは学ばせていただきました。

−−そのほかに、オフィシャルショップだからこそ心掛けているサービスなどがあれば教えてください。

小村 お子様の来店も多いので、お誕生日を店内スタッフ全員でお祝いして、ポケモンや、バースデーカードなどをプレゼントするサービスを実施しています。

−−お誕生日サービスといえば、以前はポケモンセンターのみで行っていたサービスだと思いますが、現在はポケモンストアでも行われていますよね。

小村 できるだけ多くのスタッフでお祝いをしたほうが迫力が出るので、大型店舗のほうが向いているサービスだと思い、当初はポケモンセンターのみのサービスとして行っていました。ですが、「なんでポケモンセンターではやっているのに、ストアではやらないんですか?」といった声もたくさんいただきましたので、いまはポケモンセンター、ポケモンストアのいずれでも行っております。

・ポケモンセンターお誕生日サービス紹介ページ
 http://www.pokemon.co.jp/gp/pokecen/birthday/(⇒こちら)

−−店舗スタッフには、日ごろどのようなことを心掛けてもらっていますか。

小村 いちばんは、元気に挨拶することです。それから、ポケモンファンの方たちと対等に受け答えができるように、ポケモンの知識はしっかりと持ってもらうようにしています。

−−さすがですね! ではスタッフの皆さんは毎日必死に勉強されているんですね。

小村 スタッフは皆、ポケモン好きの集まりなので、その点は問題ありませんよ。スタッフの面接のときに、ポケモンのゲームを遊んだり、アニメを見たことがあるか質問させていただきますが、「まったくやったことがありません」という人が応募してくることは、ほとんどありません。「子どものときに“ポケモン言えるかな?”を歌っていました」とか、「ミュウは持っていなかったけど、150匹全部集めました」という人が多いですよ。

−−どんな濃いポケモントークが飛び交っているのか、一度面接の現場を見学させていただきたいものです(笑)。ではつぎに、いま流行っているグッズを教えてください。

小村 やはりピカチュウ関連グッズは安定した人気がありますが、先日実施した『Splatoon(スプラトゥーン)』フェスとのコラボTシャツも好評で、あっという間に完売したほどです。そのほかに、Shinzi Katoh(シンジカトウ)さんや、中野シロウさん(play set products)、おかだ萌萌さんといった著名デザイナーたちとのコラボレーショングッズも、最近売れていますね。

・Shinzi Katoh氏とポケモンセンターのコラボグッズ “Pokémon little tales”紹介ページ
 http://www.pokemon.co.jp/info/2015/12/151225_p02.html(⇒こちら)
・“play set products”とポケモンのコラボレーションシリーズ“pokémon time”紹介ページ
 http://www.pokemon.co.jp/info/2015/12/151225_p04.html(⇒こちら)
・ポケモン×おかだ萌萌 “ポケもも”グッズ紹介ページ
 http://www.pokemon.co.jp/info/2013/04/130418_p02.html(⇒こちら)

−−このようなデザイン商品は、大人の女性にも受け入れられそうですよね。

小村 そうなんです。いま、大人の女性たちの来店数も増えてきているんです。ですので、こういった方たちをターゲットにした商品開発も意識して進めております。

−−ときおり、ピカチュウのギターや、木彫りのグレッグルの置物のような、意外性のあるグッズも販売されますよね。こういった商品は、意識して定期的に展開しているのですか。

小村 とくに決めてはいません。でも、商品企画の人間はみんな、「こんなことをやってみたい」というネタを持っています。木彫りのグレッグルも、企画開発のなかにいるグレッグル好きの担当者が、「グレッグルの木彫りの置物があったら絶対に売れます!」と言ってきたので、商品になりました。最初に話を聞いたときは正直、「こんな商品が本当に売れるのかな?」と思いましたよ(笑)。でも、こういった意外性のあるグッズが、思わぬヒットを飛ばしたりすることは多いんですよね。ほかにも、“みがわり”ぬいぐるみだったり、ヌメラやバチュルのような一般のライセンシー様では商品化が難しそうな変わり種のポケモンもグッズにできるのは、オフィシャルショップならではの強みだと思っています。

▲2009年6月に開催された“グレッグル・バザール”で販売されていたグレッグルの木彫りの置物。『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ』のゲーム内“ノモセシティ”にある“フレンドリィショップ”のカウンターに置かれたグレッグルの置物をイメージして作られた商品となっている。

−−露出の少ないポケモンがグッズ化されると、「こう来たか!」と気になります(笑)。以前にも“マッギョ大量発生”のような変わったイベントを開催されていましたが、たしかにほかのライセンシーだと実施は難しそうですね。このような自由な商品開発が、商品の多様化に繋がっているんですね。

・“マッギョ大量発生”イベント紹介ページ
 http://voice.pokemon.co.jp/stv/2012/02/post-112.html(⇒こちら)

小村 基本的に企画担当者があげたアイデアは、すぐに没にはしません。ポケモン好きが生み出したせっかくのアイデアですからね。スタッフ間でいろいろな話し合いをしてもらうことが、結果的にバリエーション豊かな商品群につながっているのだと思っています。

−−グッズ類に関してですが、他国での展開も考えながら商品化をされているのですか。

小村 外国を意識しているということはありません。ただ、外国の方たちには「ポケモンセンターの商品がいちばん質がいい」と言っていただいており、海外からのお客様も多数いらっしゃいます。

−−いまや日本の有名観光地のひとつになっていますよね。

小村 数年前に旅行情報サイトが実施した、“外国人からの注目度が高かった観光名所”で3位に入っていましたからね。

−−浜松町にあったポケモンセンタートウキョーが、メガトウキョーとなって池袋に移った理由には、海外のお客様のアクセスのしやすさの向上も含まれているのでしょうか。

小村 それはよく言われることなんですが、そんなことはありません。浜松町も多くの皆様に愛着を持っていただいていましたからね。ただ、浜松町は店舗の立地面はよかったのですが、ビジネス街ですので、何かのついでに来られるといった場所ではありませんでした。サンシャインシティは、全国でも有数のキャラクターショップはもちろん、各種店舗が集まる商業施設なので、ポケモンセンターに来られたついでに、ほかのショップを見てもらったり、「通りがかりにポケモンセンターがあるから寄ってみよう」といった立ち寄りかたができる、お客様にとってもすごく利便性が高い場所になります。また、2013年12月には東京駅構内にポケモンストアができましたので、観光中でお土産をお求めになる方は東京駅で見ていただき、より多くのラインアップを楽しみたい方は、池袋に来ていただくという棲み分けができるようになったことも、新店舗へ移転した理由のひとつになります。