Riftレビュー第3弾はコロプラのVRパズルゲーム
PC用VRヘッドマウントディスプレイOculus Riftが3月28日より正式ローンチ。すでにお届けしたハードウェア周りについてのリポートに引き続き、注目のソフトウェアを連日紹介していく。
今日紹介するのは、日本のコロプラによる『Fly to KUMA』。同社は本作と『VR Tennis Online』の2作をRiftのローンチタイトルとして配信している。購入はRiftの公式ストアOculus Storeで行うことができ、価格は14.99ドル。もちろん日本語化されている。
8匹のピンククマをゴールまでガイドするんだクマー
ゲームとしては、面クリアー型のVRパズルゲーム。各面の目的は、8匹のピンクのクマたちをゴールまでガイドすること。クマは一定のルール(基本は直進、壁にぶつかると曲がる)に沿って歩くので、プレイヤーが動かすことができる青いブロックをうまく配置し直して、ゴールまでたどり着けるようにコースを作ってやるのだ。
収録ステージは、全部で100面以上。各ステージにはクマを吹き飛ばす扇風機や回転棒があったり、対クマミサイルが降ってきたり、触れると一発アウトの切断ビームが流れていたり、踏むとブロックが出現するスイッチがあったりと、さまざまなギミックが仕掛けられている。
これらのギミックを活用したり、あるいはうまく避けるようにガイドするのも要素のひとつで、クマが一匹でもゴールすればクリアーなのだが、それは先に進むための最低ラインに過ぎない。よりよい結果でゴールするほどクリアー時に多くの星が手に入り、それが貯まると隠しステージがアンロックされるという寸法だ。
VRである必然性はないけど、VRで遊ぶと楽しいクマー
実はゲームの作り自体はVRゲームである必然性はないのだが、その分ギミックとしてのVRに頼りすぎずにゲームとしてしっかり作られている。面のボリュームもあって、じっくり遊べるのがいい感じだ。
一方でVRゲームになっているメリットもちゃんとあって、まずステージに実体感があるので、直感的に構造を把握しやすい。そして何より、VRの特徴のひとつとして、キャラクターがかわいく見える! これは文章で説明しても、体験してもらわないと伝わらない部分だと思うが、目の前にあるミニチュア風のステージを、ちっちゃなフィギュアのようなクマたちがトコトコ進むのが超絶キュートなのだ。
なお、視点の移動はコントローラーでステージを中心にした回転があるぐらいで、基本的には固定視点なので、設計としても酔いにくい。わかりやすいシンプルなルールで丁寧に作られていて、難度の上昇もなだらかなので、幅広い人がプレイしやすいゲームになっていると思う。「このゲームのためにハードを買う!」というゴージャスさこそないが、ローンチに出てくれると確実に嬉しいタイプのゲームだと言えるだろう。