未来のゲームクリエイターたちによる力作が勢ぞろい!
2016年3月19日(土)、福岡県福岡市の天神イムズホールにて、第9回福岡ゲームコンテスト“GFF AWARD 2016”が開催された。2007年から開催されている同コンテストは、おもに学生など、未来のクリエイターたちによる応募作品(ゲームソフト部門、ゲームキャラクター部門)の中から、優秀な作品を選考・表彰するというもの。


ゲームソフト部門の最終審査を行う審査員として、日野晃博氏(レベルファイブ)、松山洋氏(サイバーコネクトツー)、山倉千賀子氏(ガンバリオン)、松隈浩之氏(九州大学 大学院芸術工学研究員 コンテンツ・クリエーティブデザイン部門 准教授)が登場。それに続いて、ゲスト審査員として齊藤陽介氏(スクウェア・エニックス)と、外山圭一郎氏(ソニー・コンピュータエンタテインメント)も紹介された。(※外山氏はVTR出演のみ)

まずは、ゲームソフト部門に応募された全179作品のうち、最終審査に残った5作品を制作した各チームが、持ち時間3分という制限のなか、自分たちの作品をプレゼンテーションするところからスタート。
最終審査は、作品の総合的なクオリティの高さに、プレゼンテーションでの印象も加味し、審査員が「クリエイターとしてもっとも期待が高い」と思ったチームに投票する、というルールのもとで行われた。
以下で、最終候補に残った5作品の内容を簡単に紹介しよう。
■最終候補作品その1
タイトル:『斬』
制作チーム名:舞殿
主人公をゴールまで誘導するパズルゲーム。ゴールまでの道中には、壁や火炎放射といった障害物が設置されていて、画面を“斬”ってステージ自体を動かし(ずらし)、新たな道を作り出す、というシステム。ステージクリアーの解法はひとつだけではなく、プレイする人によっても変化するのがポイント。



■最終候補作品その2
タイトル:『see』
制作チーム名:岡 和秀
2Dのグラフィックのみで3Dの世界を再現した、独自性の強い作品。“父親を捜す”というテーマや、ややダークな雰囲気の世界観などが印象的。約3ヵ月をかけ、たったひとりで制作した作品とのこと。


■最終候補作品その3
タイトル:『風船と少年とイソギンチャク、空へ昇る。』
制作チーム名:AMG GAMES
風船を持った少年が、イソギンチャクとともに上へ上へと進んでいく、3Dアクションゲーム。操作はスティックと1ボタンのみとシンプルだが、風船には慣性が働くため、心地よいアクション性が堪能できる。また、アンリアルエンジン使用による高品質なグラフィックにも注目が集まった。


■最終候補作品その4
タイトル:『スマホで鍛冶屋タップスミス』
制作チーム名:JGZ
自身が鍛冶屋となって、さまざまな素材からオリジナルの剣を作り出す、というシミュレーション。特徴的なのは、画面をタップして“鍛冶”を行うシステム。タップのしかたによって、同じ素材であっても剣の形や性能が大きく変化する。作った武器を装備して、ダンジョン探索やバトルなども行える。


■最終候補作品その5
タイトル:『TAKTRHTHM』
制作チーム名:Project TAKT
手を振る、かざすといった動きを感知する“LeapMotion”という入力デバイスを使った、新感覚の音楽ゲーム。また、エディター機能も搭載していて、プログラムの知識がなくても好きな譜面を簡単に作れるのが魅力。


モデルチームによるエキシビションも!
今回のGFF AWARDでは、最終審査に残った5作品とは別にもうひとつ、福岡のゲーム専門学校3校から選抜された学生たちがモデルチームを組み、GFF加盟メーカーに所属する現役ゲームクリエイターの指導やアドバイスなどを受けつつ制作したタイトルもお披露目された。
上記のような経緯があるため、この作品は一般応募とは分けられ、会場にいる観覧者たちの投票による“エキシビション賞”のみノミネートとなっていた。
■モデルチーム作品
タイトル:『にゃんこストレート』
制作チーム名:Third Ground's
4人で遊ぶ対戦型アクションゲーム。タイムアップ時にもっともスコアが高かったプレイヤーの勝利となる。大量の“サカナ”が飛び交うのも特徴的で、必殺技“にゃんこストレート”を活用すれば、最後の最後で一発逆転を狙うことも可能。









