『ファンタジーアース ゼロ』敗者復活チームがまさかのジャイアントキリング! 謎の新マップ情報も飛び出した“バンクェット2016決勝大会”リポート

2016年3月19日、スクウェア・エニックスは、PC用アクションRPG『ファンタジーアース ゼロ』のオフラインイベント“バンクェット2016決勝大会”を開催した。白熱の試合と、2016年の展開についてリポートする。

●7人対7人で競う対人戦のオフライン大会

 2016年3月19日、スクウェア・エニックスは、PC用アクションRPG『ファンタジーアース ゼロ』(以下、FEZ)のオフラインイベント“バンクェット2016決勝大会”を開催した。会場は東京・ベルサール秋葉原。オンライン予選を勝ち抜いた強豪4チームが、観衆が見守る中で実力を競い合った。

 『FEZ』のウリは最大50人対50人の大規模戦闘“戦争”だが、このバンクェットは7人対7人。人数が少ないため、ひとりでも戦闘不能になると、復活するまで人数的に不利な状態で持ちこたえる必要がある。決勝大会に出るような上級者どうしの試合ともなると、通常の戦争とは異なる個人技とチームワーク、駆け引きが披露され、見ている側にも緊張感が伝わってくる。

▲試合時間は10分で、先に10キルしたチームの勝利となる(決勝戦は2本先取)。

▲大会のMCは小森未彩氏(左)とGMウチヤマ氏(右)。

▲対戦の組み合わせはリーダーによる抽選で決定。

●スカウトのピアッシングシュートが猛威を振るう!

■第1試合■
あいうえおちーむ(敗者復活枠) VS Orphanage(Cブロック代表)

 オフライン決勝大会の初戦の2チームはCブロック決勝で一度ぶつかっており、そのときはOrphanageが勝利している。あいうえおちーむは敗退してしまったものの、その後の敗者復活戦で2連勝してオフライン大会への出場権を獲得。その勢いはオフラインの場でも止まらなかった。一進一退の攻防を制して、あいうえおちーむが決勝戦へと駒を進めた。

▲あいうえおちーむのリーダーいわく、勝因は「フェンサー(スピーディーな攻撃が得意なクラス)が、相手の動きをうまく妨害したことと、声を出して連携を取り合ったこと」とのこと。

■第2試合■
まってください(Bブロック代表) VS Re:member(Aブロック代表)

 チーム名が気になるBブロック代表“まってください”。予選終了時に審判から「チーム名を決めてください」と言われ、「まってください」と返答したらそのまま登録されたのだという。それでいいのか。

 対するRe:memberは、「我々がいちばん練習してきました」と自信満々。その実力は本物で、まってくださいに付け入る隙を与えなかった。豊富な練習量に裏打ちされた安定感を見せ、勝利を手にした。

▲Re:memberは大きな声で状況を報告し合っていた。こういうオフラインの場では、声を出して勢いをつけるチームは強いのだ。

■3位決定戦■
まってください VS Orphanage

 『FEZ』のクラスは大別して5種類。7人をどういうクラスで編成するかも重要だ。3位決定戦では、まってくださいは近接戦が得意なウォリアーを、Orphanageは妨害が得意なスカウトをそれぞれ中心に据えた。まってくださいはあまりバンクェットでは見られない構成で臨んでおり、GMウチヤマ氏は「まってくださいの構成は未知数。Orphanageは妨害がうまく機能すれば完封もありえるかも」と分析。

 試合の序盤はOrphanage優勢に進んだが、まってくださいはひとり倒されてから猛反撃を見せた。Orphanage側からは「待ってください!」という悲痛な叫びが。

 だが、地力で勝っていたのはOrphanageだった。まってくださいの連携が崩れた隙にマップ端の滝つぼに押し込み、形勢逆転を果たしたのだ。一気にキルを奪ったOrphanageが3位の座に手にした。

▲妨害のエキスパート・スカウトがうまく働き、崩れたところを畳みかける。ある意味で理想的な展開だった。

■決勝戦■
Re:member VS あいうえおちーむ

 実力伯仲の2チームによる決勝戦は、2本先取したほうの勝利となる3セットマッチ。1セット目の最初のキルを取ったのは、あいうえおちーむだった。すかさずRe:memberも取り返し、シーソーゲームの乱戦に突入。敵を吹き飛ばしつつ貫通する矢を放つスカウトのスキル“ピアッシングシュート”を活かした立ち回りが功を奏し、あいうえおちーむが1セット目を取った。

 続く2セット目も激しい接戦がくり広げられた。少人数戦のバンクェットでは、ひとりでも倒されると人数差による圧力で押し込まれてしまう。だが、不利な場面でもがたがた崩れないからこそ、この2チームは決勝の舞台に立っているのだ。序盤から中盤にかけて、あいうえおちーむ優勢だったが、我慢強く耐え抜いたRe:memberが残り時間わずかのところで逆転勝利。勝負は最終セットにもつれ込んだ。

 運命の最終セットは開始早々あいうえおちーむが1キルを取り、幸先のいいスタートを切った。だが、そこからRe:memberが怒涛の6連続キル。あいうえおちーむを大きく突き放した。このまま一気に勝負を決めるかと思われたが、今度はあいうえおちーむが猛反撃し、どちらもあと1キルで決着という状態に。ここから2分30秒ほどこう着状態が続いたが、均衡を破ったのはあいうえおちーむのウォリアーの一撃だった。敗者復活枠から勝ち進んだあいうえおちーむが激戦を制し、見事に優勝の栄冠を手にした。

▲試合開始前、自キャラをアピールするのに余念がない。

 あいうえおちーむの動きでもっとも特徴的だったのは、スカウトの“ピアッシングシュート”の使いかただろう。GMウチヤマ氏によると、あまりバンクェットでは使われないスキルらしい。少人数戦では敵ひとりを複数で集中攻撃するのがセオリーだが、ピアッシングシュートは相手を吹き飛ばしてダウンさせてしまい、追撃しにくいからだ。

 あいうえおちーむは、ピアッシングシュートを攻防に活用していた。仲間がピンチになったら相手をダウンさせて撤退の時間を稼ぐ。また、突撃時には敵ウォリアーの“シールドバッシュ”対策として機能。シールドバッシュは低威力だが、2~3秒ほど気絶させられてしまうので、要注意スキルのひとつ。ピアッシングシュートなら、動きが止まった仲間に群がる敵を蹴散らせるほか、一時的にバッシュ耐性(※)を得られるので、強気に前進できるようになるのだ。

(※バッシュ耐性:一度シールドバッシュを受けると、約20秒は耐性がついて気絶しなくなる)

 GMウチヤマ氏は「ピア(ッシングシュート)で人数差をつけている」と分析。ダウンで失う2~3秒は接戦で大きな差となる。あいうえおちーむの活躍がきっかけで、スキルの流行が変わり、戦術も進化するかもしれない。そんな可能性を感じさせてくれる大会だった。

▲右の写真はあいうえおちーむ優勝の瞬間。感極まった観客(リーダーの友だち?)がステージに乱入。こういう反応もいいですね。

▲第4位 まってください

▲第3位 Orphanage

▲準優勝 Re:member

▲優勝 あいうえおちーむ