PSの父 久夛良木健氏も登壇した第21回AMDアワード授賞式を開催
2016年3月14日、“デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'15/第21回AMDアワード”において、年間コンテンツ賞“優秀賞”に決定した授賞作品8作品(コンテンツおよびサービス)、江並直美賞(新人賞)”、“リージョナル賞”、“功労賞”、さらに今年特別賞として設けた“先端科学技術賞”の授賞式を実施。また、“優秀賞”の8作品の中から、“大賞/総務大臣賞”および“AMD理事長賞”が発表された。その模様をお届けする。
“デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー'15/第21回AMDアワード”は、2015年1月1日から12月31日のあいだに日本国内において発売・発表されたデジタルメディアにて表現されるコンテンツおよび最新のデジタル技術を駆使して制作された国内(海外展開含む)の作品を対象に、実行委員会の指名する“第21回AMDアワードサポーター”により推薦されたコンテンツおよびサービスを、別に組織する審査会にて審議し決定されている。
■功労賞
◆受賞者:久夛良木健氏
いわずとしれた"プレイステーションの父"。社内ベンチャーだったソニー・コンピュータエンタテインメント設立からPlayStation3まで、一貫して最先端を追求する独創的な着想で全世界のゲームユーザーを熱狂させた。業績は自プラットフォームに止まらず、ゲームとWebが出会った時点で両者が融合すると指針を示し、リアルが後を追った。その偉大なる功績を称える。
久夛良木氏の受賞コメント「コンピュータとエンタテインメントの融合し、来るべきネットワーク時代を一日でも早く加速したいという我々の夢に、世界中のクリエイター、デベロッパー、パブリッシャーの皆様に共感していただき、このような素晴らしいエンターテインメント業界のひとつの柱をいっしょに作らせて頂きました。そのようなサポートを我々がさせていただいたことに対して、評価されたのかなと思っています。もちろん、素晴らしいクリエイターたちのゲームソフトがなければ、このような業界にはならなかったと思います。皆様の素晴らしいチャレンジ精神に、我々も感謝の意を表したいと思います。本日はどうもありがとうございました。」
■江並直美賞(新人賞)
◆受賞者:本多達也氏
本多氏は、耳の聞こえない人のために、音を振動と光の強さに変換させて髪の毛で感じさせるヘアピン型の装置という前代未聞の装置を開発した。音のアンテナという意味から「ONTENNA(オンテナ)」と名付けられたこの製品は、全世界のろうあ者に新しい希望を与える製品であり、表彰に値すると考える。
本多氏の受賞コメント「オンテナは、振動と光によって、聴覚障害者に音を伝える装置です。私はデザインやテクノロジーを用いて、聴覚障害者の方に音を伝えたいというモチベーションで研究を始め、聴覚障害者の方々といっしょに、この装置を作ってきました。それをこのような素晴らしい形で評価していただき、本当に感謝をしています。いままで支えてくださった方々に、あらためて感謝するとともに、これから世界中の聴覚障害者の方々にオンテナを届けられるように頑張っていきたいと思っています。」
■リージョナル賞
◆作品名:宮崎県小林市移住促進PRムービー「ンダモシタン小林」
◆受賞者:宮崎県小林市
小林市を知らない人にも存分に楽しめるコンテンツとして仕上げ、二度見する人が続出。メディアでも数多く取り上げられ、2015年8月の公開後、約180万アクセスを記録(2016年1月時点)。西諸弁の言葉選びから、撮影、収録まで、市役所職員と制作スタッフによるチームワークの結晶といえるだろう。
肥後氏の受賞コメント「栄えあるリージョナル賞をいただきまして、本当にありがとうございます。いままさに、「んだもしたん」(小林市の方言である西諸弁で、おやまぁ!の意)の心境でございます。スタッフに恵まれた結果で、素晴らしい小林市の魅力を発信できたと思っております。どうぞ、小林市へ遊びにおいでください。」