ルールは……動くとミスになる、だけ

“忍者ゲー”は数あれど、これほどまでに“忍者そのもの”を体感できるゲームはほかにないだろう。
……などと断言してしまったが、まず正直に言うと、本作は相当不親切なアクションゲームである。
ゲームを始めると、チュートリアルも何もなく、プレイヤーはいきなりステージに放り出されるのだ。
ただひとつのヒントは、ゲームタイトルの『Don’t Move』。どうやら、動いてはいけないらしい。だが、それに従って素直にじっとしていると、一向にゲームは進まない。
少しくらい動いてもバレないかもしれない……とこっそり忍び足。
すると、バーンと体が突如爆発!
忍者は死ぬ。


動いてはいけないのに 動き続けた結果……なんと……!?
だが、ゲームオーバーになる様子がない。もしかして……動いても平気なの? とあれこれやっているうちに、徐々にこのゲームで何をすべきなのかが掴めてくる。
動いてミスになるたびに、少しずつゲームの称号やスコアがオープンにされていくのだ!
この流れが、じつに“忍者らしい”体験だ。
忍者とは、何も知らない地にスパイとして送り込まれて、状況に応じた試行錯誤でミッションを遂行していくもの。そこにチュートリアルや解説はない。
やり込んでエンディングへ向かうにも、“忍”耐力を要する。こうすればよい、といった確実な答えは得られぬまま、ひたすら記録を積み重ねていく先の見えなさは、闇に生きる忍者そのもの。
いわゆる、最近巷で流行りの“死にゲー”とは一線を画するかもしれない。




そして、動き続けて、死に続けた果てに……衝撃の展開が!
ぜひ、耐え“忍”んで、その光景を見てほしい!

Don't Move
メーカー | Steve Richey |
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対応機種 | AndroidAndroid |
発売日 | 2014年6月18日 |
価格 | 120円(記事掲載時) |
ジャンル | アクション |
備考 | 対応機種:Android(2.3以上) |