2016年3月2日にシングル「決意の翼」でデビューしたアニソンシンガー、暁月凛のインタビューをお届け。

●暁月凛の素顔に迫る!

 2016年3月2日、新人アニソンシンガー暁月凛(あかつき りん)のデビューシングル「決意の翼」が発売された。

 「決意の翼」は、アニメ『金田一少年の事件簿R(リターンズ)』のエンディング曲に抜擢。また、カップリング曲の「クラベル」は、『ミカグラ学園組曲』などで知られるLast Note.氏がプロデュースしている。

決意の翼【初回生産限定盤】
CD+DVD
2016年3月2日発売
1600円[税込]

決意の翼【通常盤】
CD
2016年3月2日発売
1200円[税抜]

 3000名を超える大型オーディションでグランプリを獲得したという暁月凛。彼女の人柄と今後に迫るインタビューをお届けしよう。

■小さいころからアニソンが大好き

――まずは、暁月さんご自身のことについてうかがいたいと思います。暁月さんが音楽に興味を持ったのは、いつごろのことでしたか?
暁月 じつは私は、音楽自体に詳しいというわけではなくて、アニソンというジャンルが好きなんです。世界でいちばんのジャンルだと思っています。小さいころ、『名探偵コナン』のアニメでアニソンというものの存在を知って、いろいろと聴くようになりました。

――『名探偵コナン』をきっかけに、ほかのアニメも見るようになったのですね。
暁月 そうなんです、もうオタクになっちゃいました。

――「アニソンを歌いたい!」という気持ちは、いつごろから抱き始めたのですか?
暁月 高校生のころ、ちょっと中二病がひどかった時期がありまして(笑)、「アニメに関して、自分ができることはなんだろう?」と考えたんです。それでコスプレをしてみたり、マイクやオーディオインターフェイスを買ってアニソンを歌ってみたり。動画もアップしたんですけど、評判が悪くて消しちゃいました(笑)。

――(笑)。ちなみに当時は、どんなキャラクターのコスプレをしていたんですか?
暁月 私、男の子のキャラクターのコスプレをするのが好きで。『ヘタリア』のプロイセンの格好をしていました(笑)。

――アニソンはどんな曲を歌っていたのですか?
暁月 やっぱり『コナン』の曲が多かったですね。GARNET CROWさんですとか。それから、天野月さんが大好きで、「蝶」(ゲーム『零~紅い蝶~』主題歌)はいろいろなバージョンで歌って、動画を3回もアップしました。もう、美しく死にゆく感じが大好きで……。

――では、アニソンを歌っていた暁月さんが、オーディションを受けようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。
暁月 親戚に「アニソンが好きなら、受けてみたら」と薦められたのがきっかけです。でも、受かるとは思っていなくて、「時間があるからやってみよう」くらいの気持ちだったので、受かって本当にびっくりしました。歌手になりたいという決意も勇気もなかったのですが、オーディションに合格したことをきっかけに、「自分は歌手になるんだ」と考える勇気を持つことができました。

――デビュー曲「決意の翼」は、アニメ『金田一少年の事件簿R(リターンズ)』のエンディング曲に抜擢されていますが、それもたいへんな驚きだったのでは?
暁月 本当に、「まさか!」という気持ちです。まだ実感が少しないくらいで……。初めてのオンエアを見たときは、自分ではない歌手が歌っているみたいに感じました。でも、何度か見返して、「これは私なんだ、もっともっと歌でいろいろなことを表現していこう」と思うようになりました。

■デビュー曲「決意の翼」のテーマは“天使”、“救い”

――その「決意の翼」ですが、曲作りにも暁月さんが関わっているとうかがいました。どのように関わられたのですか?
暁月 歌詞のテーマを考えさせていただきました。曲を聴いた瞬間に、“天使”というテーマがぱっと浮かんだんです。天使、救い……そういったストーリーを考えて、作詞家の方に素敵な詞にしていただきました。

――天使がテーマの曲だったのですね。てっきり、暁月さんご自身の「歌手になる」という決意を歌われたものかと思っていました。
暁月 私、妄想が好きなんです。曲を聴いて、ストーリーを考えるのが好きで。「決意の翼」は、天使の女の子が人間の子どもを助けるために、天界から堕ちてしまったお話です。今度は、その子どもが天使を助けて、“ほかの人を助けることで、お互い天使になれた”……というハッピーエンドを迎えるんです。

――壮大なストーリーですね!
暁月 そのストーリーを、この歌詞からすぐに想像していただくのは難しいかもしれませんが、じつはいろいろと手がかりが散りばめられているんです。たとえば、“守り抜ける 力が欲しい”という部分は、私のイメージでは、天界にいるために、人間の子どものために直接力を使えない天使が、人間界に下りることを決意するところなんです。その後の“ちぎれた翼”といった言葉は、天使が落ちてきたことを表しています。

――そのストーリーを歌い上げるうえで、心がけたことはありますか?
暁月 皆さんに感じ取っていただけるかはわかりませんが、そのときの天使や子どもの心境を考えて歌いました。演技をしているようなイメージですね。それから、これは救いの曲なので、力強さを意識しました。救うためには、力や決意がなければいけませんから。

――今回、ミュージックビデオの撮影にも挑戦されていますが、いかがでしたか?
暁月 初めてだったので勝手がわからず、緊張しました。自分としては15時間くらい撮影していた気がするのですが、スタッフさんには「そこまで(時間は)かかってないよ」と言われてしまいました(笑)。私は唇がコンプレックスなのですが、その唇を撮影されることにも緊張しましたし。でも、初めてのことばかりで、楽しかったですね。これまでに見てきたいろいろなミュージックビデオは、みんなスタッフさんの努力の結晶なんだ、ということも実感できました。

■カップリング曲「クラベル」は、タイトルに秘密が

――カップリング曲である「クラベル」は、Last Note.さんのプロデュース作品ですね。
暁月 「クラベル」というタイトルには、じつは仕掛けがあるんですよ。この歌は、ベルという女の子の物語なんです。“暗いベル”と、“比べる”という意味が込められているんです。ベルは、外国からやってきた子で、言葉があまりわからないので、人と交流するときは笑うしかなかったんです。そして、笑うべきではないところで笑ってしまい、それがトラウマになって上手に笑えなくなってしまうんです。でも、やさしい男の子に出会って救われる……という曲です。「決意の翼」も「クラベル」も、救いの曲なんですよね。「決意の翼」が救う側の歌だとしたら、「クラベル」は救われる側の歌と言えます。

――とはいえ、曲調も違いますし、歌うときは「決意の翼」とはまた違う難しさがあったのでは?
暁月 「クラベル」はゆっくりしたテンポの曲なので、感情が見えやすいんです。感情を表現するのはあまり得意ではなくて、もっとがんばっていかなきゃ、とは思っているんですが……。それから、歌詞の最後に「……すき」という言葉が入っているのですが、それを言うのがもうとんでもなく恥ずかしかったです(笑)。

――(笑)。このストーリーは、Last Note.さんが考えられたものなのでしょうか。
暁月 はい。バラード曲というのも、Last Note.さんからのご提案でした。じつは私、Last Note.さんの「恋愛勇者」というVOCALOID曲が好きで、歌ってみたことがあったんです。でも、それがもう人間が歌えるような曲ではなくて(笑)、Last Note.さんが曲を書いてくださると聞いたとき、うれしいと同時に、「歌えるかな!?」という不安がありました(笑)。ちゃんと歌えてよかったです。

――もともとファンだったLast Note.さんに、デビューシングルの曲を書いていただけたなんて、素敵ですね!
暁月 本当に、私の人生はいろいろな幸せで満ちていて。これからも、出会った皆さんと、楽しいことをしていきたいです。

クラベル / 暁月凛

――いよいよ暁月さんのアニソンシンガーとしての活動が本格的にスタートしますが、今後、歌ってみたい曲や、やってみたいことはありますか?
暁月 クールながらも死ぬほど熱い曲を歌ってみたいと思っています。藍井エイルさんやAimerさんのような、クールだけれど熱い歌を歌う方が大好きなので! それから、ライブもやっていきたいですし、お客様と対談、なんてこともしてみたいです。

――では最後に、読者にひと言お願いします。
暁月 今回、私の初めてのシングル「決意の翼」が発売されます。死ぬほど熱い思いを込めました。ぜひ聴いていただいて、私の熱い思いを受け止めてください!