マニアック(!?)なトークで会場が大盛り上がり!
2016年2月7日(日)、日本一ソフトウェアは都内の阿佐ヶ谷ロフトAにて、『魔界戦記ディスガイアシリーズ』のトークイベント“ディスガイアナイト”を開催した。イベントには、日本一ソフトウェアの新川宗平氏や松田岳久氏に加えて、シリーズの音楽を手掛ける佐藤天平氏、『魔界戦記ディスガイア5』でヒロインのセラフィーヌを演じた声優のブリドカットセーラ恵美さんが登場。
会場でしか聞けない『魔界戦記ディスガイア』シリーズのトークや、ファンが選んだ楽曲を佐藤氏が熱唱するミニライブ、豪華景品が当たるビンゴ大会など、イベントの内容は盛りだくさん! 2時間30分ものあいだ、会場は大いに盛り上がっていた。それではさっそく、イベントの詳細をお伝えしていこう。
新川氏の掛け声のもと、観客との乾杯からスタートしたフレンドリーな雰囲気のトークイベント。乾杯のおともに新川氏は生ビール、佐藤氏はパインジュース、ブリドカットセーラさんはアイスソイラテ、松田氏は久保田(日本酒)をそれぞれセレクト。日本一ソフトのメンバーだけがアルコールを頼む形に、ブリドカットセーラさんのツッコミが入り、会場は笑いに包まれていた。
飲み物に続いて登場したのが、開発スタッフのアイデアをもとに考案された本イベント限定のオリジナルメニュー。日本一ソフトウェアのマスコットキャラクター“プリニー”をイメージしたデザートや、ゲーム中に登場する“ジオシンボル”を彷彿とさせるフードメニューなど、いずれも見た目とネーミングが非常にユニークだ。
甘い物が大好きという佐藤氏は地獄に沈むプリニーアイス、ジオシンボルの効果に期待したというブリドカットセーラさんはジオシンボル(効果:ハムカツライス)、そして松田氏は閣下の愛した魚強(イワシ)丼、新川氏は馬のアレ(馬肉不使用)をそれぞれチョイス。
ジオシンボル(効果:ハムカツライス)を食べたブリドカットセーラさんは、「見た目は青色ですけど、味はハムカツで美味しいです」とコメント。また、新川氏は馬のアレ(馬肉不使用)を大胆に試食し、「ビールに合う!」と絶賛。ビールを気持ちよく飲み干していた。
限定メニューの試食が終わると、“ディスガイアがたり in ディスガイアナイト”のコーナーへ。“ディスガイアがたり”は、『魔界戦記ディスガイア5』の情報番組『ディスガイアちゃんねる』の人気コーナー。一夜限りの復活を果たした今回は、事前に募集したテーマをもとにさまざまなトークがくり広げられた。
ブリドカットセーラさんが最初に選んだのは、大好きだと公言する『魔界戦記ディスガイア3』の主人公であるマオ。「どれを選びますか」を遮る形で「マオ様!」と即答し、会場は拍手と笑いに包まれた。マオのトークテーマは、「もっとも愛した汎用ユニットは」というもの。この質問に対して、ブリドカットセーラさんは「格闘家の女ちゃん!」と回答。見た目やボイスなど、格闘家(女)への愛をたっぷり語っていた。
『魔界戦記ディスガイア3』というトークテーマでは、「マオ様、以上!」とブリドカットセーラさんが即答する一幕も。主人公・マオや『魔界戦記ディスガイア3』への並々ならぬ愛を語るブリドカットセーラさんに、新川さんは「熱心な女性のファンの方がいるのはうれしいんですけど、正直想定外でした」とコメント。松田氏も「ゲーム好きのコアな男性ファンに向けて作っていたので」と続けて不思議がっていた。
また、「今だから言える『ディスガイア5』」のテーマでは、会場のファンから「聞きたーい!」のコールが。ブリドカットセーラさんは、セラフィーヌと同じお嬢様系のキャラクターである『魔界戦記ディスガイア2』のヒロイン・ロザリンドとの差別化を意識したという話を披露。「イラストが少ないときに強気系の演技をしたら、『すみません、気の強いキャラクターじゃないんです』と言われて(苦笑)」。それからナチュラルにお嬢様なキャラクターに切り替えて演じていったそうだ。
そして同じ質問で新川氏は、「プレイステーション4(以下、PS)独占にするつもりは、本当はなかった」と大胆告白。会場が少しどよめく中、「もともとはPS4とPS3のマルチにするつもりでした」と続けた新川氏は、「マルチって男らしくないよね」という意見が出て、「そうかも」と思ったんだとか。国内でPS4が苦戦していたこともあり、「俺たちがやらねば誰がやる!」とPS4独占を決断するも、「えーかっこして日本国内では苦戦したんですけどね(苦笑)」と自虐的に語った。
だが、海外では「マルチだとあまり売れない」とも。「海外でPS4を持っている方は、PS4だけのタイトルを遊びたがるんですよ。マルチだと、どうせマルチのタイトルでしょって思っちゃうんですよ。PS4に向けて作って売れたので、結果にはよかったです」とまとめた。
ほかにも「やり込み」や「もし実際に出会えるなら」、「好きなキャラクターとシーン」、「育成するときのこだわり」、「いちばん好きな技」などでトークを展開。ブリドカットセーラさんが『ディスガイア』シリーズの愛をたっぷりと語り、会場を大いに沸かせていた。
ライブにビンゴにと後半もイベントが満載!
休憩をはさんだ後、佐藤氏のライブコーナー“ディスガイアミュージックリクエスト”が開幕。この日、佐藤氏がファンの前で熱唱したのは、イベントの公式サイトで実施されたファン投票で選ばれた下記の3曲だ。
【ファン投票で選ばれた上位3曲】
第3位:罪な薔薇(『魔界戦記ディスガイア2』のオープニング曲) 70票
第2位:White Tiger(アクターレのテーマソング) 128票
第1位:戦友よ(カーチスのテーマ) 134票
『罪な薔薇』に投票したというブリドカットセーラさんは、「上位に入ってよかったです」と安堵していた。また、佐藤氏は『White Tiger』について「ライブのいちばん盛り上がるときに歌う曲。気持ちがいいし、皆さんに愛されています」とコメント。『戦友よ』は、「新川さんから電話がかかってきて、『熱い曲がほしいんですよ』とオーダーされて誕生した曲です」と、誕生秘話を語ってくれた。
トークが終わると、いよいよライブへ。ファンの手拍子や掛け声の中、佐藤氏は3曲を力強く歌い上げた。ときおりファンも歌に参加し、会場の盛り上がりは最高潮に!
最後のコーナーを迎える前に、ステージには2016年2月3日(水)〜19日(金)の期間に『魔界戦記ディスガイア4 Return』とコラボしている『ゆるドラシル』の開発スタッフが登場。コラボ情報を紹介し、会場のファンに『ゆるドラシル』をアピールしていた。
イベントのトリを飾るのは、超豪華景品をかけた全員参加の“魔界大ビンゴ大会”。ルールは、シリーズに関するさまざまなクイズに挑戦し、正解した人が開けたいキャラクターやキーワードを自由に選択できるというのも。つまりリーチした人がクイズに正解すれば、みずからビンゴにできるというわけだ。なお、新川氏の発案でリーチやビンゴを“ディスガイアナイト”らしい掛け声にすることに。ブリドカットセーラさんとファンのアイデアで、リーチが“プリニー”、ビンゴが“マオ様”で行われた。
ちなみに用意された景品は、歴代シリーズの初回限定版(しかもイベント参加者のサイン入り)や、社内でたまたま見つかったお風呂ポスター(現在は販売していない)など、ファンなら喉から手が出るほどほしい貴重品が10人分用意された。先述した通り、自分でビンゴしやすいルールと相まって、リーチの人が増える後半になるほど盛り上がっていった。
ちなみに、クイズは“ラハールの父親の名前は”や、“魚ヘンに強いと書いて、何と読む?”など、ファンにはおなじみのものが多数登場。問題を読み上げる前に手を上げる人が多く、新川氏は「(反応するのが)早いよ!」と突っ込む場面もあった。
“魔界大ビンゴ大会”が終わると、いよいよ“ディスガイアナイト”もフィナーレへ。ブリドカットセーラさんは「お客さんとの距離が近くてすごく楽しかったです!」、佐藤氏は「皆さんの声援で、新作の作業もがんばっていけると思います」、松田氏は「予想以上のお客さんが着てくれてうれしかったです」、新川氏は「東京はもちろん、別の場所でイベントをやりたいですね」とそれぞれコメント。最後に、セラフィーヌに扮したブリドカットセーラさんの掛け声による一本締めとその後の盛大な拍手により、イベントは幕を閉じた。
当日は物品の販売も実施。、『魔界戦記ディスガイア4』アクリル製フィギュアやプリニー&ラッキーボードゆるお出かけセットなど、多彩なアイテムが並んでいた。